「ターミネーター:ニュー・フェイト」鑑賞(ネタバレあり)

昨日の朝一番で観てきました。

ターミネーターは子供の頃に親父が借りてきた2を見て、そのカッコよさに衝撃を受けました。

なので映画版は基本的に全部見ています。

3も楽しめましたし、4も今までにない視点で作られていたので面白かったと思いますし、ジェニシスも良くここまで作り直したもんだと感心しました。

そんな感じで基本的にシリーズはしっかり楽しんできたという自負がありますが、ここにきてあの2からの正当な続編として「ニュー・フェイト」が作成されたと聞いたら居ても立ってもいられませんでした。

そんなわけで気合が空回りした結果、朝一番の上映回を自転車かっ飛ばして観に行くという訳の分からん事をしてしまいましたが、結論から言うともちろん面白かったです。

序盤の舞台は南米で、主人公というか今回狙われる人物もメキシコ人女性。

未来から送られてくる味方はターミネーターでは無く手術で強化された女兵士と、これまでシリーズでやってこなかった設定をこれでもかと盛り込んでいました。

ターミネーターもこれまでは頑丈な殺戮マシーン、どうやって倒すのか分からない液体金属兵器、更には空気中に分散できる超兵器ともうインフレしまくりでしたが、今回相手となるREV-9は1と2の統合発展版って感じです。

頑丈な素体に液体金属をまとわせ、分離して同時攻撃も出来るという質実剛健で単純に厄介になったけど倒せないわけじゃ無さそうな、地に足の着いた敵になっています。

そんな1人で2人分の戦力持ってる奴相手に味方一人でどうやって戦うんだよという絶望感を味わわせられますが、そんな状況下で颯爽と登場するサラ・コナーを見たただけで一気に安心感が込み上げてくるんだからリンダ・ハミルトンの存在感は凄いなぁ。

やっぱこの人はターミネーター界のゴッドマザーだわ。

そして後半でシュワちゃんと合流するともう「勝ったな」という確信まで湧きます。

この二人が揃い踏みする絵を見れただけでも映画館行った価値があると個人的に思います。

そしてまた今回のT-800は前作と別ベクトルで「人の愛」ってのを学んでいるので、そこが良かったですね。

家族を見送るシュワちゃんの眼差しを見ただけで込み上げる物がありました。

そして戦地に赴く際にトレードマークのサングラスを掛けるのかと思いきや、それを置いて出ていく所がまた良かったです。

かつては負傷して晒されてしまった機械の目を隠すために使った物を、あえて装着しない事で彼自身が「変わった」事を端的に表現していて見事ですな。

もうちょっとT-800と家族の話を掘り下げて欲しかった気もしますが、そんな事やってたら上映時間が3時間とかになりそうなので仕方ありませんな。*1

シュワちゃん合流後は目まぐるしく変わる戦場と、グレースから明かされる未来の主人公の姿や、それを知って戦う意思を取り戻すサラなど、ジェットコースターのような展開で終始ワクワクさせられっぱなしでしたが、心配なのは続編ですね。

割と今作で今までと被らないアイディアを出し尽くしてしまった感じがあるので、続けられそうな終わり方はしていたものの「続いて大丈夫?」という懸念を抱いた事は事実です。

また強化兵士送られてきても前と一緒だし、他にもスカイネットから送られていたターミネーターがいたと言われてもマンネリだし、どうするんだろうなぁ。

まぁそれでも続編作られたら見ますけどね。

そんなわけでターミネーターファンや強い女が大好きな人とかは観に行って損は無いと思います。

ご興味ある方はどうぞ。

*1:ニュー・フェイトの上映時間は2時間20分なので既に映画としては長い方です。