その勇気に東北神が応えた

劇場から外に出てみると、何とあの晴天がウソのように大雨が降っていました。

仕方なく傘を買ってから自転車に跨りますが、どんどん雨は強くなっていきます。
仕舞いには道路が川のようになってしまっていました。
もう車が通る度に歩道に強烈な水しぶきが立って、傘なんか役に立ちません。
それでもめげずに自転車を走らせていたら、急に雨がやんでしまいました。
良く見てみると、ここ以降は地面が濡れていません。
という事はこれより先はまだ雨の被害を受けていないということになります。
「すげぇ、これが雨の境目か…」
まるで「原付ベトナム縦断1800キロ」のようです。
しかもよくみると、この場所は仙台とオレの住んでいる市との境です。
つまり、こうなるわけですね。

市の境で雨が止んでいるなんて不思議なものです。
…いや、ちょっと待てよ。
まさかこれは…
「…東北神のお陰?」
なるほど、彼がオレの市内への大雨の進攻を食い止めてくれているわけですか。
このチャンスを無にする訳にはいきません。
自転車を加速させ、一気に家路を急ぎます。


「た、ただいま!」
何とか市内に雨が降る前に家に到着出来ました。
久々にスリリングなサイクリングだったと思います。
その後、着替え終わる頃にようやく雨が降り始めました。
それを見て、空へ向かって「グッショブ!」と親指を立てます。
今回もまたありがとう、東北神。
あんたマジでCoolだぜ。