「TAKESHIS'」鑑賞

本当は公開初日に観たかったんですが、色々とごたごたしていたので結局今日になってしまいました。
まぁ、メンズデーだったんで得したと言えば得してるんですけどね。


で、感想なんですが、率直に言ってよく解らなかったですね。
前情報で「監督が好き勝手に作った作品だ」とは聞いてましたが、まさかここまでとは…。
チャーリー・カウフマン押井守デビッド・リンチとも違う、本当に類を見ない不条理映画だったと思います。
でも、楽しめなかったというわけではありません。
何というか、共感できる部分が意外と多いんですよ。
男なら少なからずこんな妄想を抱いた事があるなっていう映像がふんだんにあったり、他の北野作品のオマージュがあったりもしましたし。
それと劇中の「北野武」にも妙な親近感を覚えましたしね。
人から蔑まれて、罵られて、疎まれて、何をやっても上手く行かない。
そんな北野武が、ふと鏡合わせになった自分に見える時があるんです。
自分の負の部分とでも言うんでしょうかね。
それが見せる妄想で成り立った映画だからこそ、親近感を感じるんだと思います。
…まぁ、要は深く考えないで感じた方が面白いと思うので、これから見る方は頭を空っぽにして劇場へ足をお運びください。


それにしても、見終わった後は何か心が侘しいんですよね。
これを作った北野監督もこんな思いを抱いてたんでしょうか?