仮面ライダー響鬼 一之巻「響く鬼」 二之巻「吼える蜘蛛」

何となく最初の話を見たくなって、録画しておいたDVDを引っ張り出してみました。
懐かしいですねぇ。
ヒビキさんも替え歌なんか歌ってましたし、明日夢少年も初々しかったですし。
ミュージカルシーンとかもやってたりしましたしね。
最初は度肝を抜かされましたけど、今はすんなりと見ることが出来ました。
あとOPは「輝」で、EDは「少年よ」だったんでしたね…。
いや、本当に懐かしいものです。


2話目からは本格的にヒビキさんが活躍しだして、じわじわとその魅力を引き出してきた時でもありました。
「鬼を見た」という言葉を大人達に信じてもらえず、落胆する少年の姿を見て責任を感じたヒビキさんが、少年に道を示したり、自分の正体を明かしたりする様は一人の人間として「正しい姿だ」と感じたものです。
そして鬼となり、魔化魍「ツチグモ」を屠った後に頭だけ変身を解除し、はにかみつつも「鍛えてるんです」と言っていたその姿も、強さと優しさを兼ね備えた素晴らしい人間として映りました。


これらのエピソードを見ていてとても楽しかったんですが、何だかそれでも切なかったですね…。
あのヒビキさんも、コンパスを大事にしていた少年も、何だか遠い存在になってしまったんだと改めて感じたからでしょうか。
やっぱり前半の響鬼はオレの中で特別な存在なんですな。
他の何にも代えられないんです。
でも別に「あの響鬼に帰ってきて欲しい」とは思いません。
二十九之巻は区切りとして良い話でしたし、今の響鬼だって旧響鬼では考えられないような所まで話が進んでますしね。
特にヒビキさんの弟子になった少年を見れるだけも価値はあると思いますから。
この調子だと「輝鬼」とかいう名前になった明日夢の姿も近い内に見れそうですし、楽しみも増えたように感じます。


何か湿っぽくはなってしまいましたが、やっぱり響鬼は良い作品だと改めて気づけたので、今回の鑑賞は決して無駄ではなかったと思います。
ちょっと気が早いですが、最終回が楽しみですなぁ。