ドント・ウォッチ・マイ・ライフ

いのちをだいじに

今日は「アヒルと鴨のコインロッカー」の舞台挨拶兼先行上映がダイヤモンドシティで行われます。
開始時刻は午後の2時からなので、余裕を持って30分前には出ようと思っていたんですが…。

オレ:…ヌマタ、まだ火炎袋出ないのかよ。
ヌマタ:ゴメソ。もうちょっと待って。
ミー:早くドドブランゴ討伐行こうぜ。


遊びに来ていたヌマタが大剣の「ブルーウィング」を作りたいと言って、必要素材の火炎袋を手に入れる為にイャンクック狩りを決行。
その所為でミーと3人で約束していたドドブランゴ討伐のクエストへ足止めを食らってしまいました。*1
で、結局討伐へ出発したのが家を出る予定時刻の1時30分です。

オレ:お前ら、さっさと終わらせるぞ! オレは舞台挨拶を1週間前から楽しみにしていたんだからな!!
ヌマタ:おk。


ここからダイヤモンドシティまで自転車を飛ばせば15分で到着できるはずなので、それまでに討伐が終われば何とか間に合います。

オレ:おらぁぁぁぁぁぁ!! 死ねやぁ!!!


本気装備でドドブランゴを仕留め、ボーダーラインの15分前に家を出発。
必死で自転車を漕いでダイヤモンドシティを目指しますが…
ここでありえない悲劇が襲い掛かってきました。


「ガッ!!」という勢いのいい音を立てて、自転車が急停止してしまったのです。
何事かと思ってよく見ると、何とチェーンが外れてしまっていました。





「な、何でこんなタイミングで…」と思うものの、悩んでる時間だけはありません。
幸い事件現場はパチンコ屋の真横だったので、ここに鍵をかけて自転車を置き、走って残りの距離を移動することにしました。


神様、オレ何か悪いことしましたか?
むしろミー達のゲームの手伝いしたんだから、良い事したはずなんですけど。
というかこれ以上ドラマチックに仕立て上げてくれなくても良いですから、
もう放っておいてくれ!!


と内心思いながら歩道を全力疾走しますが、頭の中では「罰の当たった原因」らしき物がふっと浮かんできます。
あれは3日前の朝方…。
酒を飲んで10時に寝た所為で早起きしてしまい、何もすることが無かったオレは「アヒルと鴨のコインロッカー」の原作本を読んでいましたが、そんな時に枕元を一匹のゲジゲジが横切ったのです。
慌てたオレは持っていた本で思わず虫を叩き潰してしまいましたが、その行為がいけなかったように感じます。
店に到着した時刻は14時2分。
…もう完璧に舞台挨拶は始まっちゃっていました。

会場到着

開始から5分ほど遅れて劇場へ入場しました。
報道陣を掻き分けて自分の席に着き、だらだらと滝のような汗を流しながら監督達のコメントを聞きます。
緊張しすぎてどもりまくっている主演の濱田岳さんや、おもむろにバイオハザードの物を押すものまねをしはじめた監督のおかげで会場は終始和やかでしたが、映画の上映が開始されると一気に場内に緊張が走りました。
全編宮城ロケを行って作られた「メイドイン宮城」の映画がどれほどの出来か、皆期待しているのでしょう。
もちろんオレだって期待しています。
が、だからこそその期待が裏切られないか心配なんだと思います。
果たして我々の思いは通じるのか…。
注目の上映が、いよいよ開始されました。

アヒルと鴨のコインロッカー」感想

率直な感想を言うと、凄く面白かったです。
地元で撮影されたという事もあって少々贔屓目に見てるかもしれませんが、それを考慮してもやっぱり良い映画だったと思いますね。
後半のどんでん返しで「おおっ!」と言わせつつも、まだまだ話を展開させる手腕は見事だと思いましたし、解決編の映像の一つ一つに説得力があって惹きこまれましたし、何よりエンディングの後味がさわやかだったのが良かったです。
…というかそれよりもまず、オレはこの映画がどんでん返し系のミステリー映画だとすら思ってなかったんで、そこに驚かされました。
少々ネタばれになるかもしれませんが、同じ系統の映画だと「ファイト・クラブ」に近い感じでしょうか。
この手の世界観が一気に覆されるタイプのどんでん返しは個人的に大好きなんで、思わぬ拾い物をしたという印象が強いです。
本当にこういう自分好みの映画が宮城で創られて、最初に宮城に発信してくれたというのが何とも粋で嬉しかったですね。
というか軽く運命すら感じましたよ、ええ。
なので面白かったのが半分、嬉しかったのが半分って感じで凄く気分が良かったです。
やっぱり頑張ってでも来た甲斐がありましたね…。
他県ではどのような規模で展開されるのか分かりませんが、伊坂ファンなら言うに及ばず、宮城出身の方や、それ以外の多くの人たちにも是非観て貰いたい一品だと思いました。


ちなみにオレは原作を全て読んだわけではありませんでしたが、問題無く楽しむことが出来ました。
というかむしろ原作を読まなかった方がどんでん返しのオチを知らずに済むので、こっちの方が得した感があるのかもしれません。
とりあえずどちらで行ってもそれぞれの良さがあると思うので、結論は各々方にお任せしましょうか…。

余談

映画の最後で主人公の椎名が持っているラジカセが重要な要素となってくるんですが、そのラジカセがオレの持っている物と色まで同じだったので驚きました。
いやぁ、本当にドラマチックにし過ぎだよ神様…。
お陰で全ての苦労が吹っ飛んだ気がします。
やっぱ観に行って良かったなぁ。

自転車の寿命

その後パチンコ屋へ戻って愛車を回収し、その足で近くにある自転車屋へ持って行くことにしました。
そしたら修理屋さんの口から思いもよらない事実を告げられます。

修理屋:この自転車、もうベアリングがかなりいかれてますね。折りたたみ自転車は耐久性があまり良くないんで、そろそろ寿命が来てるのかも知れません。
オレ:え、そうなんですか?


何と余命宣告ですよ。
…まぁ、考えてみれば夏祭りの抽選で母親がこいつを当てて以来、結構酷使してきましたからね。
多賀城行ったり、利府行ったりもしましたし…。
もともとあまり丈夫じゃなかったのなら、こうなるのは当然だったのかもしれません。
となればそろそろ引退させて、新しいのを買わなければならないって事になります。
名残惜しいですが、今度資金を用意しておきましょうか…。

KAZZ君参上

自転車屋を出たところでKAZZ君からメールが届きました。
彼も最近PSPモンスターハンターポータブル2ndを買ったと言っていたので、映画を観終わった後に遊ぶ約束をしていたのです。
本文には「もう既に家に到着した」と書かれていたので、急いで帰宅します。

オレ:おうKAZZ君、いらっしゃい。
KAZZ:上がらせてもらってたよ。


久々に走った所為ですっかり筋肉痛になってしまった足を引きずり、オレも部屋へと上がります。
そしてすぐに彼のMHP2の進行状況を聞いて見ました。

オレ:で、どこまで進んだんよ?
KAZZ:まだ最初だね。装備もマフモフのまま。


…つまり、この間のワッツと同じ初期状態って事か。
ならばまずは何か装備を揃えてやる必要があるでしょう。
となれば…

オレ:…やはり最初ならクックか?
KAZZ:うん、まぁ今より強ければ何でも良いよ。


そんなわけで再び「怪鳥の嵐」に挑む事にしました。

嵐の中で輝いて

オンライン集会所に入ってすぐにKAZZ君のギルドカードを確認させてもらいましたが、確かにほとんどクエストをやったことは無いようです。
けど、討伐訓練に関しては10回ほどやってありました。
この辺がいかにもKAZZ君らしい感じがします。

オレ:んじゃまぁ、基本的にイャンクックはオレが狩るから、KAZZ君は死なないようにほどほどに頑張ってくれ。
KAZZ:イエッサー。


という事で討伐開始です。
まずはよくクック先生が降り立つ2番のエリア、通称「ハッテン場」へ行って待ち構えることにしました。
すると早速降臨です。

オレ:よーし、行くぞ!
KAZZ:おう!


…が、1戦目は良かったものの、2戦目と続けるうちにKAZZ君が2度もやられてしまい、絶体絶命の状況へ追いやられてしまいました。

オレ:くそ、せめて手数があればKAZZ君を守りきれるんだが…。


という所に出かけていたミーとヌマタがタイミングよく帰ってきました。

ミー:何狩ってんの?
オレ:「怪鳥の嵐」でクック先生狩り。そういやヌマタは火炎袋手に入ったのか?
ヌマタ:いや、まだwww
オレ:じゃあ丁度良い。先生の嵐で袋狩りしようぜ。
ヌマタ:うはwww おkwww


善は急げなので、早速クエストをクリアさせて集会所に戻ります。
そして準備を整えて再び「怪鳥の嵐」へ突入です。

オレ:よし、じゃあハッテン場へ行こうぜ。
KAZZ:オッケー。
ミー:狩りまくってやるぜ。
ヌマタ:腕が鳴るじゃないの。


エリア2には先ほどと同じくクック先生が鎮座していたので、早速狩りはじめる事にしました。
すると抜刀してから物の3分ほどで撃破です。

KAZZ:は、早い…!
オレ:これが4人プレイの威力だぜ、KAZZ君。


が、一段落したのもつかの間、今度はクック先生が同時に2体降りてきました。
しかし4人で1匹はやはり物足りなかったので、これぐらいの方が逆に面白く感じます。

ミー:やっと歯ごたえのある状況になったな。
ヌマタ:嬉しいことしてくれるじゃないの。


そして二手に分かれて討伐し、その後も3〜4匹ほど狩ってクエストを終了させました。

ヌマタ:うはwww 袋キタコレwww
オレ:KAZZ君も結構材料集まっただろうから、一回装備作ってきたら?
KAZZ:そうだね。そうするわ。


各々装備を整えるため、一旦解散してそれから再び集まることにします。
KAZZ君がどれだけ装備を整えられるのか、少し期待です。

クック装備完成

KAZZ:ごめん。ギアノスの皮とブランゴの毛が足りなくて揃え切れなかったわ。
オレ:おお、やっぱ一発じゃ無理か…。


少々残念でしたが、その程度の素材なら軽く討伐クエストをやれば手に入れることが出来ますし、何よりワッツにクック装備を揃えてやれなった経緯もあるので尚更後には引けません。

オレ:よし、それじゃヌマタのブルーウィングの試し斬りも兼ねて、ドドブランゴ討伐でもやろうぜ。
KAZZ:オッケー。
ミー:さっさと揃えようぜ。
ヌマタ:みwなwぎwっwてwきwたw


まずはドドブランゴよりもギアノスから皮を手に入れることが先決です。
通り道に何匹かいたので、早速狩ることにしました。

オレ:よし、KAZZ君頑張ってみてくれ。
KAZZ:おう。


ランスを構えて突撃していきますが、彼はあまり武器に慣れていないので思うように当たりません。
KAZZ君は双剣ガンランス、ランスと扱いに癖のある武器ばかりを好んで使う傾向にあるようなので、最終的にどんな装備に落ち着くのか予想できませんが、それが楽しみでもあります。
オレ達とは全く違うタイプのハンターになってくれれば面白くなりそうですね。

オレ:よし、じゃあ次はドドブランゴをやりますか。
KAZZ:おう!


続いてブランゴの毛を求めてドドに挑みます。
ドドブランゴには必ずブランゴが付き従っているので、オレ達で大物を足止めして、その隙にKAZZ君に雑魚を狩って素材を手に入れてもらう事にしました。

オレ:なんだ、ドドブラもうへろへろじゃん。
ミー:ヒマだったからオレ達で弱らせてた。
オレ:じゃあKAZZ君が狩り終わるまでこいつ倒すなよ。
ヌマタ:おk。


上位装備で来たオレ達だと手加減がしづらいので、回避をメインにしつつ敵を翻弄することにします。
そしてそれを続けること約5分。
ようやくKAZZ君が目的の素材を入手しました。

オレ:よっしゃ、殺るぞ!!
ヌマタ:待ってましたwww


そしてあっという間に止めを刺してクエストクリア。
集会所へと帰還します。
その後、村で装備を作ったKAZZ君が一式を身に纏って戻ってきました。

オレ:ようやく見た目でオレ達に引けを取らなくなったな。
KAZZ:ああ、おかげで助かったよ。


防御力もそれなりに上がりましたし、これでオレの肩の荷も下りました。
あとは彼の成長を静かに見守りますかね…。

それぞれのフィールドへ

その後、ゲリョスを狩ったり青リオレウスを狩ったりした後、今日は解散となりました。

オレ:次会うときは、ワッツ達と揃ってやろうぜ。
KAZZ:ああ、オレも楽しみにしてるよ。
オレ:あと、生活に支障をきたすほどやり込まない様にな。
KAZZ:しねぇよ!!


KAZZ君はああ言っていましたが、久々に燃えるゲームに出会えたことは間違い無かったようです。
次にみんながどんな装備で現れるのか、そしてどう成長してくれているのか、結構楽しみですよ。

*1:ちなみにミーは「デスギアS装備」を作るために雪獅子の鋭牙が欲しかったんだそうな。