ばあちゃんと僕

些細な事だったので昨日の日記には書かなかったんですが、実はあの日家に帰って来た時に部屋がばあちゃんの手によって荒らされていたんです。
障子は外され、大切にしていた本やCDは廊下に投げ出されていてもう目も当てられませんでした。
おそらく本人は片付けようとしてやってくれたんでしょうが、以前から申していた通り認知症を患っている人なので行動した結果が逆の効果になってしまったんでしょう。
まぁそれだけならかわいい物なので別に気にも留めていなかったんですが、問題は今朝です。
まだ夢の中でふわふわと漂っていたオレは廊下から聞こえる「じょばー」というせせらぎにも似た音によって現実へと引き戻されました。
そう、トイレを求めて家の中を徘徊していたばあちゃんがよりにもよって爽やかな朝に、オレの部屋の前で放尿してくれやがったのです。
お陰で今日は早くに目が覚めて朝の眠気も何のそのでしたが、その反面「もしこの部屋侵入+放尿をコンボで喰らってしまったらどうすんだ?」という不安も頭を占めておりました。
オレが各地を渡り歩き、必死の思いで集めてきたプレミア物の書物や音楽CDをどこぞに持っていかれて隠されてしまったり、尿で汚されてしまったりしたらオレは発狂してしまうかもしれません。
なので今回は本格的に部屋にばあちゃん対策を施す事に決めました。


具体的にやる事と言えばばあちゃんの侵入ルートを封鎖する事です。
我が家は古い日本家屋なのでドアよりも障子が多く、つっかえ棒さえしてしまえば簡単に戸をあけられなくする事が出来ます。
で、具体的な仕掛ける場所なんですが、ここからは言葉での説明が難しいので図を使って解説していきましょう。





まずこれが我が家の見取り図です。
ばあちゃんの部屋は左下に、オレとミーの部屋は右下にあるのがお分かりいただけるでしょう。*1
普通ばあちゃんの部屋からトイレまではまっすぐ上に向かって進んで行けばたどり着けるはずなんですが、ボケているばあちゃんでは部屋を出た頃には当初の目的など忘れてしまっているはずなので、そのまま何処へ行けばいいのか分からずに徘徊を始めます。
そして我々の部屋に来て我慢できずに失禁してしまうわけですが、この我々の部屋のエリアへ入るにはどうしても「仏間」を通らなければなりません。
なのでまずここにつっかえ棒を仕掛け「仏間第一次防衛ライン」を敷きます。
そして万が一それを突破された時の事を考え、オレとミーの部屋のそれぞれにもつっかえ棒をして「自室最終防衛ライン」も作って完成。





おそらくこれで大体のばあちゃんの侵入は防げるはずでしょう。
ちなみにつっかえ棒は社長の許可を頂いて、会社にある12tの透明アクリル板を使わせてもらって作りました。
見た目はしょぼいですけど、シンプルで丈夫なのできっと簡単には壊れないと思われます。
まぁとりあえず保険は出来たので、明日からは安心して仕事が出来そうです。
上手く行くと良いなぁ…。

*1:微妙に隠れた赤いバツ印は放尿事件現場です。