悲しき会場を駆ける

お目覚めはいつも5時

目を覚ました時刻は朝の5時でした。
偶然にも例大祭の時と同じ起床時間です。
床に就いたのが大体0時ぐらいだったので、睡眠時間はおよそ5時間という事になりますが、それでもあの時ほど酷くはないですね。*1
でも今回は余裕があるので、少しでも余力を持たせる為にもう一度寝る事にします。
…が、一度目が覚めてしまうとやはりなかなか寝付くことが出来ません。
結局それから30分程睡眠時間を上乗せした程度で、起床時間の朝7時となってしまいました。

それでも寝る者達

普段はご飯党なんですが、今日は早めに片付けられるようにトーストで朝食を済ませ、さっさと顔を洗ってトイレにも行って身支度を整えます。
で、7時40分には大体の準備が終わったんですが、この時間になってもまだミーと昨晩泊まって行ったヌマタの二人が起きてすら来ません。
出発予定時刻は8時なのでこれは流石に不味いだろうと思い、奴らを叩き起こす事に。

オレ:おい、お前ら起きろ。出るぞ。
ミー:…今何時?
オレ:7時40分。
ヌマタ:\やべぇ/


というわけでようやく二人も目覚めたので、さっさと着替えさせて出発しました。
ちなみに奴らにはおにぎりを用意していたので、車の中で朝飯を摂って貰うことにします。

ともよやすらかに

何とか8時に出発できましたが、お次は途中でヒデキを拾うという作業が待っています。
奴には近くのコンビニで待ってるように言っていたので、予定通りに起きているのであればそこにいる筈です。
ミー達のようにギリギリまで寝てるんじゃないかと心配もしましたが…。

オレ:お、ちゃんと来てるな。


ヒデキはちゃんと店の前で待機していました。
一旦車を駐車場に停め、奴と合流します。

オレ:お前ら一応言っておくけど、これからトイレとか行く機会が無いかもしれないから今のうち行っておけよ。それと食い物や飲み物もここに居る内に準備しときな。
ヒデキ:了解。
ヌマタ:わかったお。


で、各自の準備が終わったところで、再び車へ。
そこで今一度準備の方を確認しておきます。

オレ:うん、これで全員揃ったし、準備も出来たな。
ミー:おお。ワッツは居ないけどな。
オレ:…そうだな。


先日お伝えはしましたが、本来一緒に行くはずだったワッツはインフルエンザによって参加できなくなってしまいました。
奴と共に杜郷想へ行くのを心底楽しみにしていましたが、無理をさせるわけにもいかないので泣く泣く断念という事に。
…というか奴は偉いね。
オレらに病気を移すわけにはいかないからって自らの意思で関東に残ったわけですから。
自分だったらきっと人の迷惑を顧みずに無理して出掛けたと思いますんで。
そういうわけで今回はワッツに敬意を表して、奴の分まで心底楽しんでくる事にしました。

早出のごとく

準備も終わったところで、今度こそ会場へ向けて出発します。

ミー:にしてもさ、8時ってちょっと早すぎね? 9時からしか並べないってのは知ってるけど、もう少し余裕持たせても良かったと思うぜ。
オレ:いや、オレが目当ての物を手に入れたいから早く行こうってのもあるんだけどさ、この時間にした理由はもうひとつあるんだよ。
ヌマタ:あぁん? 何で?
オレ:今日は仙台市の成人式があるからな。


本日1月12日は成人の日です。
仙台市ではこの日に成人式が行われるんですが、この街も百万都市とも言われる所なので新成人の数も馬鹿には出来ません。
にも拘らず式が執り行われる会場は1つしかないので、ここに一気に人が押し寄せてきてしまい、結果としてこの日は毎年交通機関がマヒしてしまうのです。

オレ:だから、その時間帯をずらして早く行こうと思ったわけだ。
ヒデキ:なるほど…。


というわけで多少の渋滞を考慮しつつ進んで行く事になったわけですが、どうにもさっきから渋滞の気配が感じられません。

オレ:…あれ? 成人式の日の割りに大した事無いな。
ヌマタ:早すぎたんじゃね? まだ8時半だし。
オレ:ちょwww もう半分まで来たのにまだそんな時間かよwwwww


何かこのままだと9時より早く着きそうな気がします…。
うーん、もっと遅くても良かったか。

ちょっとフライング

案の定10分ほどフライングして仙台市青年文化センターに到着してしまいました。

オレ:やっぱ早かったなぁ。
ミー:仕方ないね。


そういうわけなので、近くの有料駐車場に車を停めて一足早く会場へ行ってみる事に。
すると入り口には既に何人かの列が出来ていました。



…やっぱりもっと早くから並んでる奴もいたんだな。
まぁ本来駄目なんでしょうけど、自分達も幾分早く来てしまったので人の事は言えません。
とりあえず並び始めてみると、9時を過ぎた辺りからだんだんと人が集まり始め、30分もする頃には列の整理が始まってしまいました。
うーむ、地方のイベントとは言え、やはり東方の人気は健在だったか。
この集客力に今一度、東方の力の大きさを見せ付けられた気がします。

手が出せない

9時に並び始めるという事は、開場の11時まで2時間も暇を潰さなければいけないという事になります。
一応自分はその対策としてipodを持ってきていたんですが…。

オレ:うああぁ…。さ、寒くてポケットから手が出せん…。


雪の舞う真冬の屋外では外気に素手を晒す事すら億劫に感じられてしまって何も出来やしません。
仕方ないのでミーたちとだべりながら開場までの時間を過ごしていましたが、ここでヒデキがPSPを取り出し始めました。

ヒデキ:暇だからちょっと東方人形劇やる。
オレ:マジか。


このクソ寒い中でゲームをやろうとは…。
こいつも根性があるもんだ。
で、それからしばらくヌマタと一緒にヒデキにアドバイスをしながらプレイを見守っていたんですが、ある時に寒さが気にならないのか疑問に思ってちょっと質問をしてみる事にしました。

オレ:なぁ、ヒデキ。お前手ぇ寒くないの?
ヒデキ:ん? 寒いよ。


…やっぱ寒いのか。
でもそれ以上に暇を持て余す事が嫌なんだな、こいつは。
物の価値ってのは人それぞれなんですね。

ブリーフィングの時

開場30分前になった所でようやくカタログの販売が開始されました。
係員に500円を支払ってそれを手に入れ、中身を確認します。
そこにはホームページには掲載されていなかった会場の見取り図があったので、これでようやく今から回るルートを立てられる事になります。
…と言うか見取り図ぐらい予めホームページに載っけててくれても良いのになぁ。
まぁそうなるとカタログが売れなくなるから仕方ないのか。
で、納得した所で行きたいスペースを確認したんですが、どうやら自分の目当ての物は会場を反時計回りにぐるーっと一周すれば大抵手に入るっぽいです。
後はそこから更に回りたい所を追加していけばより完全なルート設計が出来るんですが…。

オレ:い、いかん…。手が冷たくてこれ以上ページを捲れん。


やはり低体温で冷え性の人間にはこの寒空で素手を出し続けるのは酷だったようで、あっという間に活動限界が来てしまいました。
…まぁ良いや。
並んでる順番も早いわけですし、とりあえず反時計回りにぐるぐる回ってりゃきっと何とかなるでしょ。
そういうわけで会場までの残りの時間を大人しく待ち続ける事にしました。

開場の時

とうとう開場時間の11時になりました。
スタッフから入場の為のカタログを用意するよう促されつつ、構内へと案内されます。

オレ:うわー、室内はやっぱあったけぇ…。
ヌマタ:オレもう爪先が冷たくて限界だったぜ…。


この温い空気が長い間待ち続けていた我々へのご褒美のように感じられましたが、嬉しい事はこれで終わりではありません。
そう、真のご褒美はあの会場の中にあるわけですからね…。

係員:それでは東方杜郷想スタートでーす。みなさんゆっくりしていって下さいね!


係員の合図と共に、とうとう会場への扉が開かれました…。

音楽は素晴らしい物だ

会場に入ってまず目指したのは一番の目的であった「オーライフジャパン」のスペースです。
ここでは「東方温泉祭」で一躍その名を轟かせたまさみティーさんが自ら御出陣して新作の試聴版を販売するというんだから、行かないわけにはいきません。
決して走らず、焦らず、各スペースのテーブルを見ていくと、それらしきCDを並べている場所を発見します。
場所もE-13。
間違いはありません。
となると、このお方があのまさみティーさんであらせられるわけですか…。
メガネかけておられるんですね。
…と、あまりジロジロ見るのは失礼なので、さっさと目当ての物を手に入れさせていただきます。
代金を支払い、新作「望郷舞踏宴(仮)」とまだ持っていない「東方奔放戯」の2つを受け取って次へと向かいました。





…ところで、自分が入ったのが最初の方って言う事もあってまだ他の購入者の方が見られなかったんですけど、もしかして自分がオーライフジャパンの一番乗りだったんですかね。
そうなると光栄ではあるんですが、逆に粗相があった場合目立ってたかもしれないのでその辺が心配だったり。
もっと気を使って買えば良かったか…。
まぁ、そこは次回への反省として受け止めておきましょう。

うみねこへ行く頃に

お次は犬もみじで有名な「うみねこ亭」へ向かいます。
するとそこにはミー達もおりました。

オレ:おう、お前らも来てたか。
ミー:グッズ欲しかったからな。
ヌマタ:同じく。
ヒデキ:オレは椛と聞いて。


ここはグッズに力を入れているサークルさんなので、どうやらその辺に惹かれてみんな集まったようです。
…若干違う理由の奴も居ますけどね。*2
というわけでここではお互い被らないよう買い物をする事に。
で、自分が手にしたのは同人誌3冊とプレート1枚に落ち着きました。



プレートに関してはチルノとお空の最強対決の柄にしましたよ。
いやむしろそれしか見えなかった。
まぁ、仕方ないね。

オレもちょっとだけバスターズ(略してリトルバスターズ

ミー達と別れて次に向かったのは「ストレンジカメレオン」のスペースです。
このサークルさんは近年精力的に活動をされている所で、各地で行われるイベントにも毎回新刊を持って積極的に参加しておられます。
自分は「H2O」でここの本にハマった口なんで、仙台に来ると聞いた時は腰を抜かしそうになりました。
というわけでここで買う為に冬コミでの新刊も我慢し、会場のみで配布される本にも非常に期待してやって参りました。
なので買えなかったらどうしようかと思っておりましたが、何とか無事残っていてくれましたよ。
早速会場限定の新刊「新・博麗神社へようこそ!」と冬コミ新作の「空の青と本当の気持ち」と、更にまだ持っていなかったストカメの出世作「Good Morning Bad News」を手に入れてこの場を後にしました。



それにしても、この会場限定本は冬コミ直後に描いたという割りに良く出来てますね。
他の作品と遜色無いですし、ボリュームもあるしで本当にすげぇや。
あと巻末にこっそりおみくじがついていたのもポイント高いですね。
こういうサプライズが仕込んであると嬉しくなってしまいます。
ちなみに自分のは「末吉」でした。



もし次の機会があったら、今度は大吉を当てたいですな。
あ、それとサークル名で分かる方は分かるんでしょうが、ここで活動されている氷坂透さんは大のピロウズファンなんだとか。
自分もそれなりには聴いていた口なんで機会があればちょっと喋ってみたかったんですけど、そんな勇気ありませんでした。
だらしねぇな、オレ。
…まぁ自慢できるほどの知識も無いんで、やっぱ無理しなくて良かった気もします。
今度改めてCD借りてこよう…。

更に回るぜぇ〜

さて、これで本命の物は全て手に入れたので、後はまたぐるぐる回って欲しい物を見繕いたいと思います。
基本的にアレンジCDがあったら何が何でも飛びつくという事を念頭に置きながら会場を見て行きます。
するとオルゴールアレンジのCDを出しているサークルさんを発見してしまいました。
こういう通好みなジャンルで頑張ってくれるなんて、嬉しい事してくれるじゃないの。
というわけでこのロクプラスというサークルさんから「東方紅音箱」というCDをゲットさせて頂きました。



オルゴールアレンジは非常に貴重なので、後でじっくり聴かせてもらおうかと思います。


で、お次に見つけたのはTATAMI Stugiwoさんという所です。
ここでも沢山のCDが並べられてたんですが、何故かその中に他のサークルさんのも混じっています。
というかオレの記憶が正しければ、この辺のCDって「ゼロ式の家」さんや「趣味工房にんじんわいん」さんの作品なんじゃ…?
って事はもしかしてここにその御二方も居るんじゃないか!?
…とか思ったんですけど、結局事前にその辺を調べてはいなかったので良く分からなかったです。
更に何か頭が混乱してしまったので買う物もあまり定まらず、結局「Progressive Overdrive」と「せんだいてきとうほう」という2枚のCDだけ買ってそそくさとその場を後にしてしまいました。




またもやだらしねぇな、オレ。
もっと状況の変化に強い精神を持たないと駄目だな、うん。


それから更に回ると、disfactさんという所にもCDが置いてあるのを発見しました。
こちらも一枚手に取らせて頂きましたが、どうやらこれも委託のようですね。
本来はAttrielectrockというサークルさんが手がけておるようでして、タイトルは「FIND」というんだとか。



しかしこのCDはジャケットがかなり特徴的ですね。
名前と咲夜さんの人形が描かれているだけで、その他の情報が全く無いわけですから。
一体どういう内容なんでしょうか。
気になるんで早く聴いてみたいものです。

弾薬切れ

それから気になった同人誌なども買い漁りまくってヘブンな状態を堪能していたんですが、気がつくと財布の中には千円札が1枚しか残っていないという状況になっておりました。
これ以上買うともう駐車料金も払えなくなってしまうんで、ここで買い物を終了する事にします。




それにしても、こうして見るとかなり盛況していますね。
最前列の方に並んでいたんで後ろの方まで見えなかったんですけど、きっとこれで並んでいた方全員が入った状態なんでしょう。
流石に狭さは否めませんが、例大祭みたいなおしくら饅頭状態ではないんでイベントとしては程良く収まった方なんだと思います。
自分も良い感じに例大祭の予行演習が出来ましたし、収穫も予想以上だったので万々歳かなと。
非常に有意義な時間を過ごせたんで、また是非地元仙台でこのようなイベントを開いて頂きたいと思いました。

脇は出ているか

会場を後にしようと出入り口に向かったんですが、そこには何と脇巫女と中国の格好をした係員さんがおりました。
入るときは気づかなかったんですけど、結構運営の方々も色んな姿で参加してたんですね。
次回はその辺も楽しむようにしますかね…。

正しい妖精語会話

会場から出るとヌマタから電話が掛かってきました。

ヌマタ:ユウちゃん今どの辺?
オレ:たった今、会場から出たばかりだ。
ヌマタ:ああ、じゃあオレら外出てすぐの所にいるから。


…という事だったので、早速文化センターの出入り口へと向かいます。
するとそこには見知った3人の影が。
これでようやく合流できるなと思ってドアを開けると…

ヌマタ:やっぱりな。


と、オレが扉を開けるのに合わせてヌマタが言ってきやがりました。
…なるほど、そうなるとオレもこのノリで会話せざるを得ませんな。

オレ:一人でピンポンダシュした?
ヌマタ:もっこりランドで♂就★職♂。
オレ:ここに来て良かった☆
ヌマタ:おぉ、激しい( ^ω^)


どうやら今の会話から察する辺り、ヌマタ達の戦果も上々だったようで。
何よりですな。
ちなみに今の会話の元ネタが分からない方は以下の動画をご覧下さい。


D


あ、下ネタ注意ね。

さよなら東方杜郷想

みんなと合流した後、そのまま帰路へと着く事になりました。
車内では手に入れた物を見せ合ったりして盛り上がりましたが、朝早かった所為か弟達は途中で力尽きてみんな眠ってしまいました。
でもそれぞれ楽しい思いは出来たようなので、連れて来て良かったかなと。
そして自分は次なるイベントである「博霊神社例大祭6」に向けて準備をしなければならなくなったんですが、今度のは時間的な余裕があまりなさそうなのでかなり大変な思いを強いられそうな気がします…。
でも可能な限りは頑張りますよ。
そして行けた暁には、今度こそワッツと共にイベントを堪能したいと思います。

*1:例大祭は2時間ぐらいしか寝れなかった。

*2:ヒデキは犬走椛がお気に入りなようです。