「バットマン・ビギンズ」鑑賞

上記の通り、バットマンの試写会に外れたので、自腹で観に行って来ました。
ちなみに今日もミーと一緒です。
バイトを始めて金回りが良くなった所為か、奴が映画について来る機会が多くなりました。
兄としては嬉しい限りです。
で、今作の監督は「メメント」で毒のようにじわじわと蝕む衝撃を与えてくれた、クリストファー・ノーランです。
サスペンスばかり撮っていた彼がバットマンの新作を作るなんて、オレは夢にも思ってませんでしたよ。


物語は全てのバットマン映画の起源となるお話です。
幼い頃に強盗に両親を殺されたブルースは、その怒りと自責の念から自らを鍛える旅に出ます。
道中で犯罪者の心理を学ぶために自らも犯罪に加担し、投獄されてしまいますが、「影の軍団」のデュカードという男に見出され、ヒマラヤの山中で厳しい修行に従事する事になりました。
やがて全ての修行を終えたブルースは自らの正義を貫くため、影の軍団に壊滅的な打撃を与えて脱退し、再びゴッサムシティへと戻ります。
そこで犯罪の温床と化した故郷を目の当たりにしたブルースは、ヒマラヤで得た「もう1つの自分」を正義の為に役立てる決意をします…。


さすがはノーラン監督で、キャラクターの心理描写や映像は非常に丁寧に作られていました。
今までの子供っぽい内容から、心の闇にまで踏み込むハード路線に見事に生まれ変わっています。
バットモービルも「バットマンらしくない」と思ってはいましたが、実際にカッコ良く動く映像を見るとその考えなど微塵もなくなります。
ただ、暗がりで戦うシーンが多かったり、カット割が多過ぎたりで、アクションが堪能しづらかった事が大きな難点でしょうか。
それと渡辺謙さんも思った以上に出番が少なくて残念でした。
彼の活躍を楽しみにして行くと、かなり肩透かしを食らうでしょうね。
それ以外はキャラもCGも良くて満足です。
スパイダーマン」のように次回作への複線も張られ、今後の展開も楽しみになりましたし。
…ただ、またノーラン監督がメガホンを取ってくれるかどうかは、正直スポンサー次第なので微妙です。
個人的には続けてやって欲しいんですけどね…。


ともかく、面白かったので観て損は無いと思います。
従来のバットマン作品に嫌気がさしている人にはオススメですよ。