テイスト・ワン

店に到着すると、すぐに料理の確保に移ります。
みんな腹が減っていたので、貪る様に飯に食らいつきましたが、スタートダッシュが凄かった所為か、早い段階から皆デザートなどへ移行して、30分後にはまったりとし始めてしまいました。
とりあえずオレとミーは妥当なところでケーキを持ってきましたが、KAZZ君はコーヒーとソフトクリームという通好みなチョイスをしてきます。
「で、更にコーヒーにソフトクリームを入れて飲んでみようと思うんだ」
「おお、それは盲点だったな」
「知将だ」
ミーからも「知将」という形容が出るほどのアイディアですが、その結果は如何な物でしょうか。
「…なんか、思った以上に美味しくないね。コーヒーが薄くなった感じがする」
どうやら、アイスに含まれてる水分が目立ってしまうようです。
残念ですが、次回に期待ということにしましょう。


そんな折に、別な料理を貰いに席を立っていた我妻君が戻って来ました。
彼の持つ皿にはフルーツが大量に盛られています。
「おいおい我妻君。折角バイキングに来たんだから、ただの果物じゃなく料理を貰おうぜ」
「あれだね、今日から君は『フルーツ我妻』だね」
「おい、その名はやめてくれ!」
ということで、しばらく当サイトでは我妻君を「フルーツ我妻」のハンドルネームで表記させていただきます。
ご了承ください。


さて、今度はミーが何かやり始めました。

トルコ風アイスのようになるまで練ったソフトクリームを…

ラーメンのスープに入れた後に、しょうゆで味付けをします。
で、最後に残ったソフトクリームを全て流し込み、七味を浮かべて出来上がりです。

何かビシソワーズ的な見た目をしていますが、中身は身体に悪い物ばかり入ってますので、決して食べたり飲んだりしてはいけません。
「何か、化学反応が起こって新種の毒が発生してそうだな…」
「まぁね」
ちなみに、料理名は「店長の気まぐれラーメンスープ」だそうです。
ミーがバイト先のラーメン屋で培った技術を総動員して作り上げたそうな。
…先が思いやられますな。


ちなみに食い物で遊んじゃダメなので、よい子は真似しないで下さい。