交響詩篇エウレカセブン 第21話「ランナウェイ」

自分がぐちゃぐちゃに潰したKLFからパイロットの腕が落ちるのを見て、今まで人殺しをしていたんだとようやく実感したレントン
もちろん彼は塞ぎ込んでしまい、いつもの店番をしてても過食症のごとくポテトチップスを食らうばかりで、生気がありません。
一方、エウレカはヴォダラクの高僧のお陰で、スカブから解き放たれます。
高僧が言うには「第八界から現世である第三界に戻ってきた人間はこのような姿になる」んだそうな。
詰まる所、エウレカは世界の果てを見てきたって事になるようなんですが、それでも言ってる事はいまいち良く解りません。
あんな精神世界みたいなのが世界の果てだって言うんでしょうか…。
じゃあ、コーラリアン現象も第三界と第八界を繋ぐ扉だったと言う事と同義になるかもしれません。
…いやしかし、あの時は2人とも無事だったわけですし、それとこれとは少し違うんでしょう。
何とも難しいことになってきました。


話は再びレントンに戻ります。
彼はエウレカに助けを求めようとしますが、エウレカからもそっけない事を言われた上に拒絶されてしまい、激しいショックを受けます。
これによってレントンは「エウレカを守るために月光号に居る」という自分の立場を無くし、船から去って行ってしまいました。
この辺も何だかエヴァっぽいですね。
「雨、逃げ出した後」とか「命の選択を」を彷彿とさせられます。
それと、ファーストガンダムアムロもこんな感じでホワイトベースを降りてましたっけ。
状況はかなり違いますけど。


更にその後、男女2人組の用心棒が乗る謎のLFOが登場します。
どうやら二人の機体はそれぞれリフボード無しでも空を飛べるようですが、デザインがちょっとAC3とかのフロート機に似てました。
具体的に言うと「MLR-MX/LEAF」ですか。
あのスカートっぽい部分なんかまんまですよ。
製作スタッフにレイヴンがいるんでしょうか…。
まぁ、どうでもいいですけど。
で、彼等はホランドと関わりがあるようでして、彼との再戦を用意する事を条件に州軍に雇われます。
そんなところで、今週は終了となりました。
新たなライバルも出てきたようですし、陰鬱とした展開からようやく一歩抜け出せた実感が持てるお話だったと思います。


ちなみに次週は家出したレントンがこの用心棒2人組に拾われ、そこに家族を見出すというお話なんだそうです。
やっぱりガンダムを意識させるあの家出の描写は、エヴァからこっちの展開へ鞍替えする布石だったんでしょう。
となるとあの2人はさしずめ、「ランバ・ラル*1と「クラウレ・ハモン」*2ってポジションに収まるわけですか。
それと名前は忘れましたが、ゾイドのルドルフ王子と山賊2人組の関係とも似てますかね。
本当に良い所取りしてるなぁ、エウレカセブンは…。

*1:ファーストガンダムに登場したジオンの兵士。ゲリラ戦のエキスパートで、「青い巨星」の異名を持つ。彼の「ザクとは違うのだよ、ザクとは」の名台詞はあまりにも有名。ホワイトベースを降りたアムロはラルと出会い、彼を「越えるべき壁」として認識した事によって、MSパイロットとしても人間としても大きく成長する事が出来た。

*2:ランバ・ラルの妻。自らも戦場に立ち、公私共に彼をサポートしていた。ラルが戦死してからは残った戦力でホワイトベースに総力戦を挑むが、あえなく敗北してしまう。出会った当初はアムロの事を息子のように思っていたようである。