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凹村戦争(おうそんせんそう) (Jコレクション)

凹村戦争(おうそんせんそう) (Jコレクション)

ハヤカワSFシリーズで、小説本の形態まで取っているのに中身はマンガという変わった一冊です。
宇宙戦争」「遊星からの物体X」「サイン」「スペースインベーダー」など、侵略SF作品と名のつく物を片っ端からごった煮にして、隠し味に「ランボー」や「エスケープ・フロム・L.A.」まで入れたら何か訳が分からなくなったというような内容をしています。
一見すると無茶苦茶で意味が解かりませんが、何か深い感じもする面白い話でした。
一言で形容するのは難しいですけど、頭の良い人が作った話ってのはどれもこういう物なのかもしれません。
また5年ぐらい経ってから読んだら違う面白さが見つかりそうな気がしますんで、しばらく寝かせてみましょうかね。


ディエンビエンフー (100%コミックス)

ディエンビエンフー (100%コミックス)

こちらも同じ作者のマンガです。
絵はかわいい感じですが、中身はベトナム戦争における人間の狂気をがっつりしっかり描いてるので、ギャップが結構身に応えます。
人もバンバン死にますしね。
もしかしたら「ひぐらしのなく頃に」に近い感覚なのかもしれません。
えらい中途半端な所で終わったりもしてますが、主人公とヒロインはこのまま永遠に堂々巡りになりそうな感じなので、不思議と納得がいく終わり方なような気もします。
色々と考えさせられる事が多くてなかなかに楽しめましたんで、機会があったら他のマンガも読んでみたいです。