COWBOY BEBOP SessionXX「よせあつめブルース」

突然現行のアニメと全く関係の無い作品の感想が入ってしまって申し訳ありません。
折角のゴールデンウィークなので、ビバップの中でも唯一メディア化されていない貴重な「よせあつめブルース」をDVDにしてしまおうと思ったら、久しぶりに見てみたくなったんで、ついでに感想も書いてみようという事になったわけです。


これは地上波で放送された当時に、最終回として作られたエピソードです。
一応は総集編のような体裁を取っていますが、その実は主要な登場人物の哲学を交えたモノローグの塊と言った方が正しい物でしょう。
初めて見た時は「深いなぁ」とか思って意味をかみ締めるように何度も見返したものですが、この歳になって改めて見てみると「13話で打ち切りになった腹いせと抗議」という印象が強いですね。
というか、実際そうらしいんですけど。
その辺を見抜けるようになったって事は、オレの見る目がマシになったっていう証拠かもしれませんが、同時に斜に構えた見方をするようになった証拠でもありそうで少々複雑です。
っていうか、それが『真実を見抜く目』だっていう気がしないでもないですけど、その辺はもう禅問答になりそうなんで止しておきましょう。
色々と面白い話であった事に変わりはありませんからね。


それにしても懐かしかったですね、久々のビバップは。
これはエヴァに浸かりきっていた自分を引き上げてくれたような作品なので、色々と思い出深いんですよ。
劇中で繰り広げられた銃撃戦のカッコ良さに惚れてアクション映画を見始めるようになりましたし、ジャズの奥深さに目覚めてアルバムもレンタルするようになりましたし、ラフィング・ブルの哲学に魅了されてインディアン関係の本に手を出したりもしましたね。
アニオタ道まっしぐらだった自分を救ってくれたのが同じアニメだったというのは少々皮肉なものですが、それがカウボーイビバップの驚異的なリアリティの証明であるとも言えるかもしれません。
もう関連作品のほとんどをしゃぶり尽くしてしまったんで、作品自体の興味もすっかり失せてしまいましたが、今こうして生きている自分の土台を築いているのは間違いなく「ビバップ」ですから、今後もそうやってオレの中で行き続けていくんでしょうね。
というわけで、以上感想と無駄話でした。
ちなみに他のSessionの感想は書くつもりが無いんで、そこの所よろしくお願いします。