仮面ライダーカブト 第29話「闇キッチン」

さて、今年も平成仮面ライダー伝統の「夏のギャグ回」が始まりましたね。
これは毎年お盆近くになると放送されるコミカルな番外編的ストーリーでして、仮面ライダー剣では「始が記憶喪失になってたこ焼き屋になる」物語が、そして響鬼では「鬼達が恋の病に掛かってスランプに陥る」という話が描かれていました。
で、今回は「謎の料理人が天道やじいや達に料理勝負を挑む」というエピソードだったんですが…


例年にも増して
笑いの切れが冴え渡っていましたね。


物を食いながら喋ったり不味い料理を食ってへこんだりと目まぐるしい樹花、ビックリするほど蕎麦にうるさい田所さん、ざるそばの容器を持って戦うサソード、じいやの書いた料理の本を20年間も肌身離さず持っていた天道、おイタ度合い当社比8割り増しの加賀美親子など、本当に見所を上げたらキリがありません。
その上に坊ちゃまがワームである事がばれたり、ハイパーフォームの謎がますます深まったりと、シリアス方面の展開もそつ無くこなしているのがまた素晴らしいです。
同じように複数の話を同時進行しようとして失敗した米村さんの脚本より、数段神がかってますね…。
さすがは井上敏樹先生ですな。
この辺がキャリアの差なのかもしれません。
…っていうか、得意分野のお笑いだったからノリノリで書けただけなのかもしれませんけどね。
何であれ、来週の後編も非常に楽しみです。
先生のお書きになる脚本を奮えて待たせていただきますよ。