仮面ライダーカブト 第30話「味噌汁昇天」

神代剣の正体を知ってしまった加賀美は岬さんにこの事を相談しようとします。
…が、そんな時に噂の人である坊ちゃまが馬車に乗って登場。
ミサキーヌ(岬さん)をデートに誘います。
しかしそのあまりにもアレな格好に彼女は呆れ果て、坊ちゃまの前から去って行ってしまいました。
っていうかディスカビル家の財政状況を知ってしまったのに、そんな馬車とかチャーターしちゃって大丈夫なんでしょうか?
先週貰った給料だって70円ぐらいでしたし、じいやだって闇キッチンで負けたショックで入院してるってのに…。


いや、むしろそんな事よりも
じいやの心配してやれよ!!
お前それなりにあの人のこと尊敬してんだろ!?


じいやが帰ってきたらこの無駄遣いぶりにまた卒倒するんじゃないか?
しかも坊ちゃまが恋してる手前、きつく言え無さそうだしなぁ…。
本当に執事不幸者だよ、こいつは。


そんな微妙にどうでも良い状況を他所に、生簀一郎(謎の料理人)は料亭「しらくら」へ出没して料理勝負を挑みます。
無論、軍配は生簀に上がり、彼は料亭の看板を持ち去ってしまいました。
…っていうか「しらくら」って白倉伸一郎プロデューサーの事ですか?
なかなかに小ネタ効いてるな…。


その一方で、加賀美や岬さんは田所さんの実家「蕎麦屋たどころ」に食事をしに来ます。
が、店内では既に天道が蕎麦を食っていました。
「歯ごたえが絶妙」と褒める彼に、田所さんと彼に似ても似つかないその弟さん(蕎麦屋の店主)も満足気です。
しかしそこに生簀一郎が登場し、蕎麦屋破りを宣言。
その唐突さに田所ブラザーズもうろたえます。

弟:そ、蕎麦屋破りかぁ〜!? お、兄ちゃん!!
田所:うろたえるな! …300年の伝統を持つ田所の味が負けるわけが無い。


ええっ、300年!?
そんなどうでも良さそうな設定に
それほどの歴史が!?


それなら田所さんもZECTなんかに入らないで蕎麦屋継げば良かったんじゃないのか?
あっちじゃ嫌な上司に虐げられたり、ガタックゼクターに痛めつけられたりで酷い目に遭いまくってるわけだし。
いや、むしろ後ろ盾がある分好きに出来るって事か…?
加賀美達の前では良い格好してたが、実はろくでもない奴なのかもしれんな…。


で、蕎麦勝負ですが、これもあっさり生簀一郎が勝ってしまいました。
その状況に危機を感じた天道はじいやにアドバイスを求めます。
すると彼はある紹介状を手渡し、そこで修行を積むように進言。
天道は早速指定された場所へ向かいます。


彼が訪れた小屋には、何とじいやそっくりの老人が居ました。
紹介状を見るなり老人は重い口を開きます。

老人:わしはその紹介状を書いた男の双子の弟だ…。


う、うわぁ!!
またどうでも良い設定が追加されたぞ!!


畜生、今週はちょっと隙を見せるとそこにとんでもなく重いボディブローを放り込んできやがる…!
こいつは気が抜けねぇぜ…。

老人:あれを見ろ! 一生を賭けても料理の奥義を極められなかった男達の墓場だ! お前もああなっても構わないと言うんだな…?


う、うわぁぁ!!
言ってる傍からまた無茶苦茶なのが来たぁ!!


こいつはもう面白すぎてダウン寸前だぜ…!

天道:覚悟は出来ている…。
老人:それなら、この雑巾を料理してみろ!!


う、うわ(以下略)


だ、駄目だ…。
もう腹筋が痛ぇよ…。




その後、天道はこの雑巾にさまざまな調理を施しますが、どれも老人に突っ返されてしまって話になりません。
どうすれば良いか考えていた天道は、自分の手が汚れていたのに気付き、持っていた雑巾で拭き取ります。
…とその時、彼はある事に気付きました。


雑巾は料理する物では無い。
この世の全ての物に本質がある。
それを見極める事が大切なんだ、と。


その答えを聞いた老人は、天道をじっと見つめ、こう返しました。

老人:…お前は料理の真髄を掴み、光の料理人となった!!


ええええええっ!?


展開早えぇぇぇっ!!!




まだ修行の模様は5分しか描かれてないぞ!!
良いのかそんなんで!?


…がしかし、そんな視聴者の意見など他所に話は進み、老人は光の料理人の証である白包丁を手渡しました。
天道はそれを持って生簀一郎との対決へと向かいます。


闇キッチンスタジアムでは既に生簀一郎がスタンバイしていましたが、天道はまだ姿を見せません。
恐れをなして勝負から逃げたと誰もが思ったその時、スタジアムの奥から一人の男が姿を現します。

田所:オレが相手だぁ!!


たっ、田所さん!?




アンタ一体何してんだよ!!
本当に普段のあのシリアスさは何処行っちまったんだ!?


と、またもそんな気持ちを他所に勝負は進んでしまいます。
田所さんは長年封印していたという田所家伝来の包丁を取り出して料理をしようとしましたが…

田所:うおっ!? 錆びてる…!


ちょwww おまwwwww




何だよチクショウ、料理がどうこうとか言うよりもそっちの方が美味しすぎだぞ田所さん!!
しかも勝負放っぽり出して包丁研ぎ始めるしよぉ!


もう今回はオレの完敗だ!
今週はアンタが主役で良いよ!!


と、そんな絶対絶命のピンチにようやく天道が駆けつけました。
早速白包丁を使って料理をしようとしますが、そこにもうひとつ刃物が差し出されます。

田所:良かったら使ってくれ。


それは田所さんの想いが一杯詰まった伝統の包丁でした。
天道はそれを見ると、伝説の白包丁を置いて彼の包丁を受け取ります。

天道:ありがたく使わせてもらう。


お、漢だ!!
アンタ漢だよ、天道!!!


その勇姿たるや、まるでラーメンマンバッファローマンが組んだ2000万パワーズのようです。
天道は田所包丁を使って大根を切り、普通の味噌汁を作ります。
黒包丁と高級食材を使って料理を作る生簀は勝ちを確信しますが、審査員の加賀美パパが昇天したのは天道の味噌汁の方でした。
理由は大根をそよ風にさらして自然の旨みを与えたからなんだそうな。


何かもう「ミスター味っ子」みたいっすね。


と、ここで逆上した生簀が真の姿であるワーム体に変身。
天道もそれを見てカブトに変身しようとしますが、何故かここで場面が屋外に転換されます。


こ、これはまさか
井上敏樹大先生の超絶技巧である「ワープ」!?
オレは今、まさに天国に…




って、んなわけねぇだろ。




でも今回はひとつのギャグとして生かされているから良し!
むしろこの潔さが心地良くすら感じられますな。
流石ですよ。


その後天道はあっさり生簀を倒すと、スコルピオワームに戻ってしまった坊ちゃまの下に駆けつけます。
何も知らない天道はこれも倒そうとしましたが、真相を知ってる加賀美はこれを止め、二人のムードは険悪に。
そしてとうとう拳を交えるまでに至ってしまいますが…。
また良い所で話が終わってしまいました。


とりあえず今年の井上大先生のギャグ回も腹が捩れるほど面白かったです。
気の早い話ですが、来年も楽しみですね。
ところで、本編よりもこちらのギャグ話の方が「仮面ライダーカブト」らしいと思えてしまったのは何でなんでしょう?
やっぱり中途半端に料理ドラマをやるより、ひとつに的を絞った方がいいものが出来るって事なんですかね。
まぁ、面白ければ何でも良いか…。