「イヴの時間」観賞

「イヴの時間 劇場版」 [DVD]

この間ツタヤで１００円でレンタルしてきました。
これは家庭にアンドロイドが普及した近未来の、人間とアンドロイドの区別をしない喫茶店「イヴの時間」を舞台とした群像劇です。
何と言うか見終わった率直な感想は、丁寧って感じでした。
とにかく作画が綺麗で良かったです。
何か新海誠さんのアニメのような透明感がある絵でしたね。
話も各エピソードがしっかり作り込んであって好感が持てましたが、ちょっと残念だったのがラストです。
あからさまに続きがある事をほのめかして終わるんですよ。
まぁ、本編中で主人公とその家のアンドロイドのサミィとの関係の向上もほとんど描かれず仕舞いでしたし、イヴの時間のマスターである凪さんの背後関係も断片的にしか語られなかったんで、まだまだアニメに出来るエピソードのストックはあるんだと思います。
けど何でそれならTVアニメでやらなかったんでしょうかね。
劇場で駆け足で語るより、もっとじっくり語った方が良いような作品ですし、ノイタミナ枠とかだったら尚更人気出たろうになぁ…。
まぁ、TVアニメになったらこの劇場版の作画のクオリティは期待できないんでしょうが、それでも「うおー、続きが気になる！」とか思えるほどの牽引力も無いまま続きを匂わされても何とも思えないわけで。
かと言って決して構成も悪くは無かったんで、潔く劇場版だけで終わっておけば後味も良かったんでは無いかと思うんですよ。
何と言うかマーケティングの仕方を間違えたというか、素材の使い方と作り方を間違えてるのがどうにもねぇ…。
最終的に「惜しい」の一言に尽きると思います。
でもレンタルならお釣りがくるクオリティだってのは保証しときます。
ご興味ある方はどうぞ。