今日のサントラ

ドラッグ・オン・ドラグーン オリジナル・サウンドトラック

ドラッグ・オン・ドラグーン オリジナル・サウンドトラック


ドラッグオンドラグーン」のサントラです。
お値段は定価の2800円でした。
スクエニのサントラ復刻キャンペーンで見事再販が決まったのがこのDODでした。
ドラッグオンドラグーンと言えば一部のエンディングがニーアの前日談となっている事が有名です。
ある意味で非常に衝撃的なエンディングだったのでそれはネタバレ防止の為に明言は避けますが、まぁニーアだけやってればまず分かる話じゃないと思われます。
現に自分もこのエンディングのエピソードや音楽を知ったのはニーアのクリア後でしたからね。
で、そんなニーアと微妙に密接な繋がりのあるDODですが、ストーリーはもうどうしようもないほど鬱です。
もうエンディングの大半は狂ってると言う表現が的確だと思うほど胸糞悪いものですし、今となってはこれがゲームとして発売されていた事が不思議だと思えるほど過激な内容です。
むしろCOREレートってのはこのゲームのお陰で設けられたんじゃないかと思うほどですし、このCOREレートが設けられたから表現の自由が狭まってニーアにはあれほど過激な描写が出来なかったり、サウンドノベルで済ますシーンとかもあったんじゃないかと個人的に思ったりしています。


まぁ、そんなDODですが、音楽もまたシナリオ同様に「狂気」という言葉を具現化したと言うべき物になっています。
基本は重厚なオーケストラ等を基調としてるんですが、これにわざとブランクを入れてぶつ切りにしたり、短い音にループを掛けたり、ノイズを入れて耳障りな物にしたりと、ともすれば嫌がらせとも取れるような出来となっています。
解る人にしか分からない例えかもしれませんが、東方アレンジで言うなら蟲とLumpyとミュ−ジックコンクリ−トさんから出されている「蟲と東方と毒殺ミルク」「蟲と東方と青酸ソーダ」「蟲と東方と純血ジャム」等の破壊的な音楽が雰囲気として近いのかもしれません。
で、そのDODを象徴する音楽が唯一Bエンドでのみ流れる主題歌「尽きる」です。
以前お話ししたようにこれの為にこのサントラを買ったわけですが、いやぁ相変わらずとんでもない曲ですな。
不快で不安定で聴いてて心がグラグラになるのに、何故か耳から離れなくなるから困ったもんです。
しかしゲームがゲームなだけにこれがまたマッチしてるんですよね。
人間は誰しも天の邪鬼な一面が少なからずあるのか、嫌な物や見たくない物を見たがったり知りたがったりしてしまうんですよ。
そういう背徳的な魅力を具象化したのがドラッグオンドラグーンであり、それを心から理解したからこそ生み出された音楽がこのサウンドトラックなんだと思います。
何かこういう負の方向で大絶賛する音楽ってのも珍しい気がしますな…。
ともかくこの手の音楽は相楽あたり好きそうな気がするんで、例大祭の時にでも持って行ってみようと思います。