今日のサントラ

ブレイブリーデフォルト フライング・フェアリー オリジナル・サウンドトラック

ブレイブリーデフォルト フライング・フェアリー オリジナル・サウンドトラック


ブレイブリーデフォルト」のサントラです。
お値段はAmazonで2280円でした。
このゲームはムイさんが買って遊んでいた物です。
自分等がぶつ森をやっている横でプレイしていましたが、昔のFFのようなオーソドックスなRPGなようで、音楽とかどういうのか気になりながら見てました。
ただ「音楽聞かせて」という理由でムイさんのプレイを止めるのは忍びなかったので、結局は戦闘の音楽のギターの音色が遠くからちょびっと聴こえたのみでした。
いつかちゃんと聴いてみたいなと思っていたので今回サントラを購入した次第ですが、何かこういう感覚って凄く懐かしかったです。
昔はファイナルファンタジーの新作が発売されてもすぐに自分で手に入れられる事は稀だったので、持っている友達の家に遊びに行って見せてもらって、戦闘の音楽とかフィールドの音楽を覚えて帰ってはずっと脳内再生してたんですよね。
今思うとFFの新作が出る度に一番楽しみにしていたのはゲームシステムやグラフィックではなく、戦闘の音楽だったんだよなぁと。
それからゲームの中古が出回り始めてからようやく自分もソフトを手に入れる事が出来て、音楽も自由に聴けるようになって、更に働けるようになってからは音楽だけを聴ける「サントラ」という物がある事を知って、今は買い漁っては聴くようになったんだなと。
自分のゲーム音楽好きは小学生の頃からの筋金入りだった事を改めて思い知ってしまいました。


さて音楽ですが、とても聴き応えがありました。
フィールド曲は舞台となる国ごとに趣向が凝らされ、バラエティに富んでおります。
そして念願かなってようやく聞く事が出来た戦闘の音楽はどれもアグレッシブで生ギターも使用されており、非常にカッコ良かったです。
「彼の者の名は」はストリングを主旋律とし、ギターとドラムで下支えと肉付けを行うというファルコムjdkバンドに似た手法の音楽ではありましたが、その出来も曲自体のボリュームも非常に高く、決して彼等に引けを取ってはいないなと思えました。

逆にボス戦の「戦いの果てに」はストリングスとギターの立ち位置を逆転させたような曲で、美しさより荒々しさを際立たせていてこれまた素敵で御座いました。

ただ通常戦闘の「戦いの鐘」はスピーディーでカッコ良くはあったんですけど、何かサビと言うか盛り上がり所が無い感じがして今ひとつ物足りなかったかなと。
何か「戦闘」と言うより「必殺技BGM」って印象が強いです。
それでも通常戦闘曲としての水準は十二分に満たしているとは思いますけどね。
どの曲も良いから見劣っちゃったのが勿体無いなぁと。

そしてこのゲームの音楽で度肝を抜かされたのがラスボス戦の「地平を喰らう蛇」ですよ。
荘厳なコーラスで幕を開け、渦のようにうねり猛るギターの音色が二重にも三重にも重なり、更には転調に継ぐ転調の連続。
後半で突然ケルティックな曲調に変化したと思えば、それまでの暗い曲の展開から一転して明るさを帯び、技のBGMのメドレーに突入するという離れ業までやってのける始末。

これは…恐ろしく手の込んだ曲ですな。
またjdkを引き合いに出して申し訳ないんですが、イース7の「Legend Of The Five Great Dragons」を彷彿とさせるようでした。
いやぁこんなスゲェ曲とか作ってたらコンポーザーとしての寿命を縮めかねないんじゃないでしょうかね?
それほどまでに魂の篭った曲だったと思います。
ちなみにこの曲の出だしが何かイリスのアトリエの「霧の向こうに繋がる世界」にちょっと似てるなーと思ってたら、何と同じ作曲者様で御座いました。
Revoさんってスクエニで聞かないお名前だったんで新人さんかなと思ってたんですが、なかなかにキャリアのある方だったようで…。
そりゃこのクオリティの高さも納得ですよ。
と言うかこういう方も知らないとなると、まだまだ自分も勉強が足りませんな。
手元にはまだちゃんと聴いていないCDとかが山のようにあるので、今日は色々と聴き漁って精進しようと思います。