「ガイア・ギア」って知ってる?

最近は健康を考えて、休日は出来る限り車を使わないように過ごしています。
で、今日はツタヤで借りたDVDの返却日なので、昼過ぎに自転車で出かけました。
財布の中身も心許ないし、さっさと用事を済ませたら家に帰ろうと思っていたのですが、ここまで来てしまうとどうも寄り道がしたくなってきます。
しかし無駄遣いは出来ない。
となれば、万が一お金を使ってしまっても微々たる被害で済む、古本屋に行く事に決めました。
無論、昨日行った場所とは別な所です。
ツタヤから更に5キロほど北上を開始し、そして目当ての店に着きます。
早速店内を見てみますが、面白そうなマンガや、オレのハートに火をつけるような映画のパンフレットは見当たりません。
最後に小説コーナーをさらっと見に行ってみると…
「こっ、これは…!!」
何とそこには富野由悠季の伝説的レア小説、『ガイア・ギア』の3巻と4巻が売られているじゃありませんか!
しかも1冊100円で。
もちろん脇目も振らずにレジへ持って行き、会計を済ませまて一目散に家路に着きました。


さて、ここで知らない方の為に「ガイア・ギア」とは何かを説明しておきましょう。
この作品は1987年からニュータイプで連載されていた、富野監督による幻のガンダム小説です。
時代設定は何とVガンダムの50年後である宇宙世紀0203年。
ターンエーを除けば、ガンダムの世界で最も遠い未来のお話となっています。
しかしこれはあくまで富野監督が企業の束縛から離れて書いた作品であって、実際はガンダム史にその名が刻まれることはありませんでした。
言わばこれは「閃光のハサウェイ」のような位置づけにある富野ガンダムなのです。
しかしいくら正式にガンダムとは認められなかったとしても、物語には数多くのガンダムワードが登場します。
例えば主人公はシャア・アズナブルのメモリークローンですし、ララァも歴史的な人物として存在しています。
モビルスーツは残骸としてですがギャプランが登場しましたし、MSの進化形である「マン・マシーン」というロボットも出てきます。
ガンダムファンなら一度は読んでみたい代物ですが、あまりにマイナーだった為に角川スニーカー文庫から出ていた単行本全5巻は既に絶版。
現在は非常に入手困難になっている激レア作品です。
ちなみに現在ネットオークションでの取引価格は5巻セットで平均5000円。
つまり、1冊あたり1000円となっているわけです。


で、現在そんな貴重品がオレの手の内に入ってしまいました。
家には以前見つけて買った1巻と2巻もあるので、これで合計4冊揃ったことになります。
…しかし、まだ最終巻の5巻が残ってるんですよねぇ。
最初の巻を見つけて買ったのがまだ就職したての頃だったと思うので、単純に考えればまた2年ほど探し回らなければ全巻コンプリートは出来ないって事になります。
道のりはまだまだ遠いですな…。