イーストウッド語録

最近思うんですが、ミリオンダラー・ベイビーはオレの映画観を変えるぐらいの素晴らしい映画だったんですね。
イーストウッドは過去に「A級映画は観客に物を考えさせ、B級映画は全てを語ってしまう」という言葉と、「答えを引き出すのは観客の仕事だ」という二つの名言を残しています。
つまり、イーストウッドは「私の映画で答えを作り出すの観客だ」と言っていたんです。
オレはミリオンダラー・ベイビー鑑賞後の日記で「フランキーがまたジムに戻ってきて欲しい」と書いていましたが、それは既にオレが作った結末であって、見事にイーストウッドの掌の上で踊らされていたという事になります。
そしてそれに気づいたとき、「映画の結末は1つではない。自分の中にいくつでもある」と彼が享受していた事に気が付いたんです。
イーストウッドは映画の楽しみは「自分で全てを作り上げること」だと知っていたんですね。
彼が観客を尊重した映画作りをしてくれたことに、改めて深い感謝をささげたいです。
もっとクリント・イーストウッド作品を観て、映画の楽しさを学びたいと思った今日この頃でした。