俺達は伝えなければならない。俺達の愚かで、切ない歴史を。

前述した結婚24周年で盛り上がったのか、両親はオレ達3兄弟の子供の頃を映したビデオを見始めていました。
色々と昔を思い出すのか、楽しそうにしていましたが、ここで親父がある決意表明をします。
唐突に「このビデオをDVDにして永久に残す!」と言い出したんですよ。
まぁ、もともと父は昔のビデオをDVDに変換する目的でHDDレコーダーを買ってきてたので、ようやくその気になったんだなぁと思っただけで、驚くまではしませんでしたけどね。
むしろレコーダー買ってから半年以上経つのに今からやろうって言うんですから、遅すぎたことにむしろびっくりです。


しかしいざ作業するとなると、些か面倒です。
およそ17年も昔のテープなので、既にカビだらけで再生なんてできたもんじゃありません。
なので、要らないビデオデッキを使って早送りや巻き戻しを繰り返し、汚れを除去してからダビングします。
すると見事に再生。
そのままDVDにダビングをしつつ、暇なので弟のコウヘイとビデオを鑑賞してみます。
「おお、この道懐かしいなぁ!! 木材がつんであったっけか」
「あ、これって昔の駄菓子やだ! うわ、懐かしい…」
などとこっちの方が面白くなり、結局日付が変わるまで観てしまいました。
テープは後20本以上残っているそうなので、全DVD化への道のりはまだまだ遠いです…。