哀愁急勾配

ゲオにDVDを返しに行った帰りに、近所の最近行かなくなった場所へ行ってみる事にしました。
とりあえず「行かなくなった場所」と言われて真っ先に思いつく所といえば、幼稚園の近くです。
弟達が通っていた頃は運動会とかで行く機会がありましたが、今は近寄る事すらありません。
ってなわけで、ちょっと寄り道してみます。
山手の方から近づいてみると、古いアパート群が見えて来ました。
「あのアパート、まだあったのか…」

この付近で遊んでいた子供の頃からボロボロでしたが、あれから10年以上経つ今でも取り壊されていなかったのは驚きです。
更に近寄ってみると、何とまだ人の住んでいる形跡がありました。
こんな古墳や墓地の近くにある、薄気味悪いオンボロアパートに住める人間が居るってのは凄いですね。

…まぁ、殆ど釘で戸を打ちつけてある部屋ばかりなんで、やっぱり取り壊されるのも時間の問題でしょうけど。


で、今度こそ幼稚園へ行って見ます。
急な坂道を下ると、幼少の頃に見たのと全く変わらない風景が広がっていました。
「おお、この廃墟もまだ残ってたのか」

ここは元々車庫のような物だったようです。
今も幽霊の1匹や2匹ぐらい余裕で出てきそうな雰囲気を湛えているので、幼稚園の子供には少々キツイものがあります。
オレも昔は結構怖がっていた方なんですが、今こうしてみると懐かしくて仕方ありません。
…でも、さすがに夜には近づきたくないですけどね。


で、いよいよ我が学び舎である幼稚園とご対面することになりました。
「な、何じゃこりゃ!?」
10年振りに見た幼稚園は、全くの別物に変わっていました。
校舎は言うに及ばず、遊具も全て真新しい物に取り替えられていたいましたし、当時無かった農園まで出来ています。
ここまで原形を留めていないと、ちょっとショックです。
でも、ここを直すより廃墟取り壊した方が良いと思うんですけどね。
通学路なんですから。
…ま、今は何を言っても詮無きことです。
名前が変わったわけでもないですし、オレの居た幼稚園の姿は記憶の中にまだありますからね。
ここに通っている子供達も良い思い出を作っていって欲しいと思います。