「硫黄島からの手紙」鑑賞

父親たちの星条旗」に続き、こちらも見て来ました。
前作が良かったので期待はしていたんですが…。
正直、想像以上でしたね。
もしかしたらこれが今まで観て来た映画の中で、一番「命の重さ」という物を感じさせてくれた作品だったかもしれません。
家族を想う者、国を想う者が手榴弾自決していくシーンや、捕虜となった日本人が米兵にあっさり殺害されてしまうのを見て、心臓が止まりそうになりました。
もし自分がこの立場にあったなら…と考えると、胸が張り裂けるような気持ちになります。
…が、実際にこんな事があったわけなんですよね。
そのような方々が今の時代を作り上げてくれたわけですから、感謝してもし足りませんよ。


それと、これが海外の人が作ったという事も忘れてはいけないでしょう。
最後に生き残った人達のその後が描かれていない事で「あー、これはクリント・イーストウッド作品なんだよな」と気付いたぐらいに、洋画である事を感じさせませんでしたからね。
というかむしろ、これは邦画として扱っても問題無いんじゃないかと思われます。
だってこれ観た後だと「ラスト・サムライ」が子供だましに思えますからね。
出来たら日本アカデミーの特別賞でもあげて欲しいですなぁ。


そんなわけで、もう満足を通り越して感服してしまうぐらいに素晴らしい映画でした。
このような映画を企画・製作してくれたイーストウッド監督には心から感謝したいです。
本当にあんたは映画の神様だよ…。
これからも末永く素晴らしい映画を創り続けてもらいたいですね。