「涼宮ハルヒの消失」鑑賞

本日、仙台フォーラムで公開されているのを観て来ました。
正直自分は「涼宮ハルヒ」シリーズにある種の終止符を打とうと思って観に行った次第なんですが、結局見た後の感想はハルヒは死んでいなかった」という一語に尽きると思います。
いや、本当に凄かった。
序盤のキョンの当惑ぶりの長さにイライラを覚えたものの、ハルヒの続編として観ても、普通にSF映画作品として観ても十分鑑賞に堪えられる物だったと思います。
と言うか「時をかける少女」は雄に超えていると言い切っても良いほど、ストーリーの展開には度肝を抜かされましたよ。
心底参ったと言わざるを得ません。
でもそれはTVシリーズを観続け、「笹の葉ラプソディ」の復活と「エンドレスエイト」における絶望までのプロセスを知っているからの結果では無いかとも思うのですよ。
ここまでのあらすじを知っていなければチンプンカンプンなわけですからね。
しかし逆を言えばそれはTVシリーズや奇跡の復活とも言える「笹の葉ラプソディ」のエピソードを堪能したから感じられる結果であり、あの「朝比奈ミクルの冒険」等を経てシリーズを追い続けなければ味わえなかった結末でもあると言えます。
つまり自分の言いたい事は我々オタクにしか解りえない感動がある映画だったという事です。
しかしこの結末に至ってしまったのは不服でもあります…。
これだけ凄いSF映画を一部の人間しか解り得なかったのは非常に勿体無い…!
解る人だったら評価されてた作品だったはずですからね。
でもそんなストーリーの大筋より万人に観て貰いたいのは消失長門の存在だったりします。
アレは卑怯だ。
アレは大量殺人兵器だよ。
だって元々長門は好きでしたけど、部室でキョンに迫られたり、キョンを呼び止める為に袖を掴むシーンとかは萌え死ぬかと思ったもの。
これなら一般人だって間違い無くキュンと来るよ。
まぁ、そういう総合的な面も踏まえて本当に映画として心から満足が行く作品を観れたと思った次第です。
万人には決して勧められないと思いつつも、観たいと思う要素がある人には是非観て共感して欲しいと思いました。


いつかアニメがオタクの産物として見られず、一般的に評価されるようになったらこの作品の価値も上がるのかな…。