「ニーア レプリカント」進行状況(ネタバレあり)

Cエンディング、Dエンディング共に全部クリアしました。
一度やった作業を4度も繰り返すのは流石に苦痛だったのでなかなか進みませんでしたが、弟が買ってくれたゲームでもあるんで頑張りましたよ。
で、エンディング観た感想ですが、どれも救われないですね…。
Cエンドではカイネに止めを刺す事でカイネを救い、Dエンドではニーアの存在と引き換えにカイネを救うと言う、結局どちらかしか生き残れないカルネアデスの板の如き内容だったんで。
更にDエンドを見るには今までこつこつ遊んで積み上げてきたセーブデータを全て削除しないといけないという仕様になっているんで、実害を被る分プレイヤーとしても色々と悩まされる選択でした。*1
で、カイネが元の姿に戻っても、カイネ自身も、ニーアの妹のヨナさえもニーアの事を覚えていない、と…。
これから病弱なヨナはニーア抜きで生きていかなければなりませんし、カイネももう誰からも支えられる事は無いって事になるんで、この先の事を思うと胸が締め付けられる思いです。
更に言うとカイネは元に戻ったと言っても、テュランの「カイネはまた業苦に戻る事になる」って台詞から察するに暴走状態から戻っただけで、魔物に取りつかれた状態から解放されたわけでは無いんですよね。
そしてレプリカントを管理するデボルやポポルも倒され、人類復活の要である魔王も倒してしまった以上、レプリカント…牽いては人類そのものも滅びる事が決まってしまったわけで、本当にゲームに登場する人物全てが救われないと、そういう事になってしまったわけで、尚の事虚しさが募ります。
ゲームを頑張ってクリアして、ある意味ここまで報われなかったのって初めてなんじゃないかなと思います。
ただ決して悪い意味では無く、何と言うかこの先は暗くても今だけは儚く光り輝く物を残せたという事で満足はしているかなと。
そしていつの日かこのゲームの思い出とともに、ニーアの世界も静かに忘れ去られて行くのが本当の意味での完結なんでは無いかな、と思ったり。
エンディングを見終えてタイトルに戻った時のバックに映し出された、あのスポットライトに照らされた月の涙がこのゲームの全てを端的に表した物だったように思えて、何か最後は茫然と見入ってしまいましたね。
まぁ、ともかくゲーム自体はこれで終わりましたが…まだやり残した事は一つだけあります。
それはニーアのコンプリートガイドに掲載されている「Eエンド」と呼ばれる小説を読む事です。
Dエンドの後日談って事なんで、これを読んで全ての思いにケリをつけたいと思います。

*1:ニーアの存在が消える事をセーブデータの削除で表現しているらしいっすわ。