本棚の価値は

先日iTunesで「進撃の巨人」の1巻が無料だったので、ダウンロードさせて頂きました。
電子書籍ってのをまともに手に取るのは初めてでしたが、便利な物ですね。
マンガと言う都合上見開きページとかもあるので、基本的に端末を横持ちにして読む必要がありますが、大体のあたりを付けたページにも移動する事が出来ますし、しおりも使用できるので読んでいる途中のページまで簡単に飛ぶことも出来ます。
まぁ、そんな機能なんて無くても紙の単行本を読んでいる方が面倒も無いんですが、やっぱ嵩張らないという点が電子書籍の最大のメリットなんですよね。
新居へ引っ越した時に痛感したのは、自分が所蔵している本やCDを所持し続ける苦労です。
何かあったらこれを全部持って行くか、見捨てるかの二択を迫られます。
もちろん新居には最初から相当の収納を用意して貰いましたけど、いざ引っ越してみたら今まで持っていた物を収めただけでほぼ一杯になってしまい、これから買う物を何処に仕舞えば良いのかちょっと悩んでしまっています。
特に一番扱いに困っているのは同人誌なんですよ。
世の中では「薄い本」と馬鹿にされたりもしますが、単行本よりもサイズが大きいのである程度溜まると普通の漫画よりも厄介です。
おまけに漫画の単行本に当たる「総集編」が出てしまうとそれに再録された同人誌の価値は大きく下がってしまい、棚を占拠する薄い本の山は一気に厄介物になってしまいます。
勿論売ったりして手放す事も出来ますけど、みんな考える事は同じなので引き取られる先の古本屋も相当苦労するんだろうと思うと何か申し訳ないですし、会場まで行って作家さんから直に買った物とかだったりすると尚の事罪悪感があって手放すに手放せません。
なので電子書籍ってのは同人誌にこそ相応しい気もするんですよね。
買っても無駄になりませんし、そもそも総集編自体出す必要も無くなる訳ですし。
ただそうなると即売会が廃れてしまいそうで困ります。
この間の冬コミでは電子マネーで支払いが出来るサークルさんが出来た事が話題になったり、例大祭でも特定のサークルさんを複数回って携帯にスタンプラリー形式でデータを受け取っていくと特典が貰えるって企画をやってる人達もいたので、即売会で電子データを販売するという形式が根付くってのもアリだと思うんですが…。
下手するとイベントの存在をも揺るがしかねないので、諸刃の剣なんだろうなぁと。
でも小銭の用意や戦利品の持ち帰りが便利になるってのはやっぱ魅力だよなぁ。
まぁ、自分は配布物を楽しみつつ、静かに業界の行く末を見守ろうと思います。