今日の買い物

「ニンジャスレイヤー マシン・オブ・ヴェンジェンス」です。
お値段はAmazon電子書籍版で250円でした。
寝てる最中、余りにも暇だったのでその場で手に入る電子書籍に手を出してみようと思い立ち、何かと話題になっているこの作品をチョイスしてみました。
界隈では「アイエエエ!?」とかいう奇声や、「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン」とかいう謎の挨拶ばかりを耳にしていたので、一体どういう事になっているのか確かめてみたんですが、本当にこれらの台詞は面白いぐらい普通に使われていましたね。
アイエエエ!?」は敵味方老若男女問わず驚いた時に発する言葉みたいですし、後者の挨拶はニンジャが戦う前にお互いが交わす礼儀として描かれていましたが、それが古事記にも載ってるってのはスゲェ発想だなと感心しました。
というか戦う前にここまで礼儀正しいとファミコンの「カラテカ」とか思い出しちゃいますね。
いやむしろこういう外国の方の想像力で描かれた日本ならではの様式美が徹底しているのがこの作品の凄さかもしれません。
工場には安全第一ではなく「実際安全」の看板が踊り、忍者は当たり前のようにジュー・ジツ(柔術)を使い、登場する武器はスリケン(手裏剣)、カトン・ジツ(火遁術)、エレキ・ジュッテ(十手)と多種多様。
更に敵の部下はクローン・ヤクザで、ネオサイタマの空にはマグロ型の飛行船が浮遊し、トコロザワ・ピラーに鎮座する敵の幹部はオイランをはべらせてオーガニック・トロマグロ・スシや女体盛りを食うという、何処で仕入れてきたのか分からない程細か過ぎる日本の単語をアメリカンならではのチョイスでセレクトし、知らないムツカシイ日本語は中国人にでも訳させたかのようなトンチキなカタカナ訳に当てはめ、それらをこれでもかと散りばめて独自のハイセンスを築いている始末です。
それと敵を倒した時に出る「ナムアミダブツ!」のテロップも本当に良い味出してて癖になります。
もう間違った日本もここまで突き詰めると一週回っておおブラボーって感じで、清清しくて愛おしいですよ。
これは何か予想以上に良い本に巡り合えた気がしますな。
奇しくも日本でもニンニンジャーとか始まって忍者ブームが再来しそうな予感もありますし、自分もこのビッグウェーブに乗って楽しもうと思います。