今日のサントラ


「とびつきひめ」のサウンドトラックです。
お値段は中古で360円でした。
このゲームは「とびでばいん」というPCのシューティングゲームを作ったスタッフが製作したSTGです。
とびでばいん Complete Soundtrack

とびでばいん Complete Soundtrack

最初タイトルを見た時は「おとぎばなしか何かがモチーフなのかな?」と思ったんですが、実際は伝説的同人ゲームである「月姫」の二次創作シューティングゲームなんだそうです。
つまり「とびでばいんを作った人達よる月姫の同人ゲーム」だから「とびつきひめ」というタイトルなわけですね。
それを知ってからはこのCDジャケットに描かれている女性も琥珀さんなんだと分かり、尚更合点が行ったのを覚えています。
さて、とびつきひめの前身とも言える「とびでばいん」に関してはスィープレコードから出ているSTGのサントラって事で興味があったので、それだけの理由で購入していました。
ちなみにその時のお値段は2390円です。
CDを聴いただけの感想としては割とライトで軽やかな曲が多い印象でしたが、その反面ボス戦の曲はロック調だったりでそのギャップが面白いなぁと思っていました。
そんなわけで印象に残った曲も多く、このゲームのタイトルは覚えていたんですが、そんなとびでばいんのスタッフが作った同人ゲーのサントラがあると聞いて購入に至ったのがここまでの経緯です。
結局ゲームに一切手を出さずに凄い回り道をしてこのサントラに行き着いた訳ですが、過去に遊んでハマった事もある月姫の二次創作ゲーだったりしたので何か実際に手元に届いたときは感慨深く思えてしまいました。
なので久々のとびでばいん関連のサウンドでもあると同時に、月姫関連の音楽でもあったのでどんな曲調なのか楽しみにしながら聴いたんですが…


見た目に反してロックな曲が多かったので驚きましたよ。


ただ、そこにガッカリしたわけではありません。
むしろ好物の部類に入る音楽だったので、掘り出し物に巡り合えたなと思って嬉しかったです。
とびでばいんは前述した通り軽やかな曲調で、ある意味STGらしくないと思えましたが、とびつきひめは道中からわりとギターバリバリでカッコ良いながらもシンセサイザーの下支えに回る事も多く、聴いててくどさがありません。
言ってみればとびでばいんで物足りないと思えた部分がしっかり補強された良い音楽と言えますが、ボス戦になると一変して縁の下の力持ちに回っていたギターが前面に出てきます。
こうなると最早ロック調と言うよりもハードロックですよ。
だがそれがいい
7分を越えるSTGにしてはボリュームのある曲であるにも関わらず、カッコ良過ぎてその長さを感じさせないのが凄いです。
正にオレのストライクゾーンのど真ん中を160kmでぶち抜くような音楽ですな。
D
これを聴けただけでもCD買った価値があると言うものですが、嬉しいポイントはこれだけではありません。
何とサントラにはスィープレコード繋がりで安井洋介先生よる3面道中の「MAGICAL AMBER」のアレンジ曲も入ってるんですよ。
これはファンには堪りませんな。
曲自体も安井先生らしいレトロ感満載の音楽でしたし、言う事はありませんよ。
で、これが気に入ったのでもうちょっととびつきひめの事を調べてみたら、この本の設定資料集である「とびつきひめ読本」というのも存在する事を知ってしまいました。
しかも450円というお値段で売られていたので思わずポチってしまいました。


一応本自体は「設定資料集」という名目になっているんですが、いざ読んでみたら敵の軌道まで綿密に書かれた攻略情報やら、システム解説、果てはプログラミングに関する事まで惜しげも無く載っていて、設定資料集と言うにはあまりにもディープ過ぎて「なるほど、分からん」の一言に尽きてしまうような一冊となっていました。
しかし更に驚いたのがこの本のおまけとして付属していた「まじあん」というCDです。
名前聞いただけだと「和菓子屋さんの名前か何かかな?」と思えてしまうんですが、実際はとびつきひめを再調整したVer1.5みたいなゲームディスクなんだそうです。
つまりサントラと関連本を追いかけていっただけでゲーム本編にまで行き着いてしまったって訳ですね。
長いことサントラを聴いてきましたけど、こんな結果にまで行き着いてしまった事例は初めてです。
折角なので今度本編も遊んでみますかね…。


ちなみに「まじあん」はMAGICAL AMBERの略であり、主人公の琥珀さんの事を指していたようです。
うーむ、相変わらず名前が分かり辛いぜ…。