親父が倒れた

水曜日の夕飯時の事です。
親父は風邪で休んでいたらしく、一緒に飯を食い始める時に初めて知ったんですが、そこで事件は起きました。
自分がトイレに入っている時にリビングからガチャンと食器を落としたような音が聞こえたんです。
その直後にオレを呼ぶ母の声が。
手洗いも済ませずトイレから出てみると、そこには真っ青になって気絶している父の姿がありました。
その状態を見て咄嗟に思ったのは脳梗塞かもしれない」って事です。
素人判断は禁物なので専門家を呼ぶしかないと思って有無を言わさず119番をしました。
しかし電話を掛けてから気づいたんですが、自分は救急車を呼ぶ際の作法など何一つ知りません。
案の定テンパって住所よりも先に親父の容体を言ってしまいましたが、それ以外は何とか滞る事無く情報のやり取りを行う事が出来、後は救急車を待つだけとなりました。
外に出て救急車が来た際に誘導して欲しいと言われたので外に出てたら、物の数分で来てくれましたよ。
本当に早かったです。
親父は担架で運ばれる前に一度嘔吐はしたものの、そこから意識は取り戻したようで受け答えも問題はありませんでした。
どうやら脳梗塞では無さそうだったのでホッとしましたが、お医者さんに容体を診てもらうまでは何とも言えないのでそのまま病院へ搬送される事が決定。
で、同乗するのがオレになってしまいました。
一先ずスマホと財布と親父のバッグを持って出発しましたが、親父のバッグや財布の中を漁っても保険証が見つからなくて苦労させられました。
何とか発見は出来て事なきは得ましたけど、もしこれが自分の立場だった場合の事を考えるとゾッとしますね。
自分も保険証はカードタイプの物を財布にいつも忍ばせてますけど、他に入ってるカードはとらやメロンやらしんばん等のアレな物ばかりなので、人に見られても良いようにもうちょい整理しとかなければと考えを改めさせられました。
救急車に乗って走るのは初めてだったので新鮮でしたが、傍から見てると結構スピード出して目的地に向かっているように思えていたんですが、実際載ってみると信号機には引っかからなくてもそれほどスピードが出ているようには感じられません。
それと救急車には道を譲るのがマナーなのは当然で、自分も何度か車を道の端に寄せた事はあったんですが、乗ってる側から見ると結構前を横切っていく車が多いもんですね。
幸い親父の容体は緊急を要する物では無さそうなので構いませんけど、これが本当に急いでいたら迷惑だったろうなぁと考えてしまいました。
自分がこういう場面に出くわしたら進路を塞がないように気を付けたいと思いましたね。
その後無事に病院へ到着し、親父は夜の11時頃まで解熱剤と水分をみっちり点滴されてすっかり顔色も良くなってくれました。
先生の診断によると親父はインフルエンザだったそうなんですが、風邪で弱っている所へ更にインフルエンザ菌が入り込んでしまったようで重篤化してしまっていたようです。
命に別状は無かったので良かったんですが、素人判断で風邪と決めつけて病院へ行かなかった所為でここまで大事になってしまったので親父には反省してもらわなけりゃなりません。
帰りは弟達が車を出してくれてスムーズに帰路につけたんですが、そこでたまたま親父を搬送してくれた救急車が別な患者を乗せて走っている所に出くわしました。
こういう仕事に従事している方々がいるから自分達は安心して暮らせているんだと思うと頭が上がりませんな。
そんなわけで救急車を見る目が180度変わった一日で御座いました。
ちなみにこの日は12時近くに帰ってきたので寝るのも遅くなってしまい、翌日の仕事は色々と大変でした。
親父にはマジで気を付けてもらいたいものです。