今日のお仕事

終わった…。
また性懲りも無く入ってきた銅板加工がやっと終わった…。
全く相変わらず恐ろしい相手だ。
重いし、デカイし、刃は通りにくし、疲れるし、面倒くさいし、納期は短いし、数は多いし、休む暇無く入ってくるしで、本当に厄介だと思う。
でもオレはそれに勝ったのだ。
また会社に穏やかな日常をもたらしたのだから。
だが同時に虚しくもなる。
一体、何度戦えば平和な世が訪れると言うのだろう、と。
争いから学ぶ事の出来ない人間は本当に愚かだ。
そんな我々が永久不変の真理を得て、次のステップへ踏み出すのはいつなのだろうか。
…いや、今はもうそんな事を考えるのは止そう。
今日は早めに家路について、MOTHER3を買って遊ぼう。
そしてゆっくりと身体を休めよう。


そう思ってロッカールームへ行こうとした時、健さんに話しかけられました。
「斎君、また銅板入ったって。納期は明日だから頑張って」
「…は?」
ま、また入ったの?
もう身体に余力が無いぐらい疲れてるんですけど…。


っていうか、オレは銅板の国から来た王子様でもないし、
銅板を加工する為に生まれてきたわけでもないぞ!!


いや、もうそれ以前に休ませてくれ!!!


…まぁ、そんなわけで明日も戦地に赴きます。
生きて帰ってこれると良いな。