「超星艦隊セイザーX」総評

そんなわけで総評です。
この作品について言うべき事はほとんど言ってしまったんで、今更語る事は少ないんですが…。
改めて賛辞を述べるとすれば、やはりブレアードという素晴らしいキャラを生み出したことでしょう。
敵味方のどちらでも輝けるキャラで、オレはこいつ以上の存在を見た事がありませんからね。
本当に主人公に据えたって良い話が出来たんじゃないかと思いますよ。


それと「正義」という物をここまで上手く表現できた特撮というのも、意外と無いのかもしれません。
悪がいるから戦うという「勧善懲悪」や、最近多い「正義や悪だけじゃ割り切れない事がある」というテーマを描いた作品とは別に、「悪は悪なりに信念を持ってはいるものの、正義がそれを今まで学んできた事で割り切ってみせる」という新しいやり方を見せたように思えるんです、このセイザーXは。
そのお陰で子供にも親しみやすく、大人でも胸に響く良質の作品となり得たわけですな。
…あとはこれで予算とかがもっとあったら大化けしていたんだと思いますが、それは突っ込んじゃいけない部分でしょう。
何であれ素晴らしい作品に変わりありませんしね。


とりあえず個人的には5本の指に入るほどの特撮番組だったので、今後これを見習った新しいヒーローが生まれる事を願って止みません。
是非、人々の心に残り続けて欲しいですね。