超星艦隊セイザーX 第35話「明かされるレミーの過去」

宗次郎:60年に宇宙海賊の地球制圧阻止を願っていれば、その時全ては終わっていたんだ。
だがその時、シャークは君の命を優先した。
…君に生きていて欲しかったんだよ。
シャークは君に、未来を託したんだ。
「自分が消えてしまった後の未来」をな。
だから命を粗末にして欲しくないんだ。
シャークにとって君は、輝ける未来なんだよ。
…いや、レミーだけじゃない。
アド、ケイン、拓人。
そしてゴルドや、アイン、ツバイン達もシャークにとって、自分が消えてしまった後の世界を作って行く未来そのものなんだよ。


えっ、ええ話やぁ…!!


オレ弱いんよ、こういうのに…。
…まぁ、そんなわけでレミーは未来人でもルーエ星人でもシャーク隊長の娘でもなく、1960年の地球から連れてきた普通の人間だった事が明かされました。
過去の歴史を変えると消えてしまう運命にあるシャーク隊長は、未来の世界を託す存在として彼女を育てていたんですね。
しかも最初の頃に張っていた手紙の伏線もここに来て回収し、「血は繋がっていないけど、シャーク隊長はレミーの本当のお父さんなんだ」という感動のエピソードにまで昇華させる見事な手腕を披露してくれました。
いやもう、これを見た瞬間には「ここまで見続けてきて本当に良かったなぁ…」という幸せな気持ちにまでさせられましたよ。
スゲェなぁ、セイザーX…。
絶対に並の特撮じゃねぇよ…。
まぁ、だからこそ終わってしまったのが惜しいんですが、悔やんでも仕方ありませんな。
いつかこれを越える素晴らしい作品が生まれてくれる事を願いたいです。