「劇場版マクロスフロンティア 虚空歌姫」鑑賞

相楽に劇場版マクロスFサイコー」とか言われたんで、観てきましたよ、ムイさん、サクさん、Seoさんと宇都宮まで行って。
もうとにかく長旅で疲れましたが、行った価値はあったかなと。
シェリル・ノームのライブ映像とか戦闘シーンとか、とにかくド迫力でしたんで。
更に日常シーンでも背景の描き込みや存在感など、細かい所までしっかりと作り込んでいるのが凄いと思えました。
ありゃ簡単に作れるもんじゃないよ。
下手したらラピュタぐらい手が込んでいたかもしれません。
それに細かい所にネタが仕込んであるのも好印象でしたね。
劇場版じゃランカがにんじん以外にも納豆のコスプレとかしていましたけど、あれって多分「納豆ミサイル」とあだ名される板野サーカスをネタにしたものでしょうし、オズマがシェリルに提示したSMSの出動の契約額を1億2千万円としたのも創聖のアクエリオン「1万年と2千年前から」という有名なOPの歌の歌詞から出したものでしょうからね。
ついでに言うとレオン・三島が「SOS」って大統領に言ったのも中の人繋がりのギャグだったんでしょうか…?
まぁ、ともかくクスリと笑えるシーンも色々挟んではいましたが、問題だったのはやはりTV版を見ていないと話についていけなかった部分が結構あった事でしょうかね。
TV版を全部見ているサクさんやムイさんは問題無く楽しめたようですし、ギリギリ今回の映画版の話まで知っていた自分もついては行けたものの、Seoさんはさっぱりだったようなんで。
確かに終盤のシェリルのスパイ疑惑の話とギャラクシー船団がバジュラに襲われるシーンは何が味方で敵なのか混乱した節もありましたし、シェリルの金で戦った割りに最後はアルト達がシェリルもランカも救った完璧な正義のヒーローとして描かれていたのも疑問ではありましたからね。
更に歌とバジュラの関係もTV版を最後まで見ていない自分には良く分かりませんでしたんで。
でも水準以上のクオリティを持つ作品であった事は間違い無いと思います。
何度か言っている個人的な良い映画の基準である「良い映画は観ている時間があっという間に感じるけど、もっと素晴らしい映画は上映時間がより濃密に感じる」というのの後者の感覚をしっかり覚えましたんで。
つまり「劇場版マクロスF」は素晴らしい映画だったって事ですよ。
DVDとか出たらもう一度ゆっくりじっくりと堪能したいと思った次第です。