熱中症

今日からお盆明け一発目の仕事が始まりました。
が、朝からあまり体調が思わしくありません。
胃がどうにもご飯を受け付けてくれず、箸はほとんど進みません。
内臓が弱ってるのかなと思いはしたんですが、それでも食わないと仕事にならないので無理くり食って家を出ました。
体調が良くないなら今日は無理せず車で出勤しようかと思ったんですが、生憎家の敷地には新しいアパートも建って駐車スペースも無くなり、多少離れた所に駐車場を間借りする事になったので手元に車がありません。
それだけなら別に大した手間ではないんですが、その駐車場はやたらと狭くて止めにくく、出るのは良いけど帰りが怖いのであまり動かしたくはありません。
おまけに車のガソリンもあまり残ってはいないので余計に運転する気にはなれず、自転車での出勤を決めてしまいました。


会社に到着してからは案の定酷暑とサイクリングによる体温上昇で汗が止まらず、平熱に戻るまで苦労させられました。
そんな中で作業を開始したんですが、ここから汗以外の体調の変化が訪れました。
まず嘔吐感です。
やっぱ無理やり食べたのが悪かったのかなと思ったんですが、それから眩暈も起き始めたんです。
そして吐き気なんかどうでも良くなるぐらいに視界が定まらなくなり、段々とマシニングのディスプレイを見つめる事が難しくなってきたんですよ。
それから手先の痺れが出てきてコンソールの操作も出来なくなりましたが、少し休めば大丈夫だろうと思って機械から離れて水分補給をしに行ったんですが、今度は痺れが顔面にまで及んできてまともにペットボトルに口をつけることすら出来ません。
「いかん、このままじゃ大事になる」とは思ったんですが、結局そのまま自分の力ではどうにも出来ず、先輩の手を借りて病院へ担ぎ込まれて車椅子に乗せられ、治療を受ける事になってしまいました。
車椅子なんて亡くなったじいちゃんを乗せて一緒に買い物に行ったりした事はあったんですが、まさかそれに自分が乗せられる事になるとは思いもしませんでした。
治療は点滴で血管から直接水分補給を受けるという方法で行われましたが、相当体から水分が抜けていたのか圧迫しても血管が浮き出てこず、針を刺すのにも苦労を掛けてしまったようです。
あと体の要所要所を冷やす作業も行われましたが、その箇所が首、腋の下、そして股間の三ケ所でした。
なので有無を言わさずズボンを脱がされ、股間に大量の氷をあてがわれたのには少々情けなさを感じてしまいました。
それと一時期ネットで「股間の辺りを氷で冷やすと快感になる」というのが流行ったのを知っていたので、変な快楽に目覚めないか色々と心配してました。


それから30分程で点滴の薬剤も全て打ち終わり、昼には体調も元に戻ったんですが、社長から今日は家に戻って安静にしてろと言って頂けたので、ご厚意に甘えて早退させて頂きました。
朝は飯を食うのもしんどかったんですが、たった2時間程度治療されただけでしっかりと腹も減る位に体調が戻るんだから人間の体は凄いと改めて思わされました。
現在は家で横になっていますけど、隣では新しい自分の家の工事が行われていまして、炎天下の中大工さん達が一生懸命働いているのに対して、自分は屋内でぶっ倒れてお休みを頂くという無様な姿になっているのが本当に恥ずかしい限りだと思っております。
今日が納期の仕事もあったりしたので、会社にも多大な迷惑をかけてしまったんでしょうね…。
汗っかきな所為で自分は夏場に人一倍死にやすいんだろうと自覚はしていましたが、これからはもっともっと気を付けたいと思います。


そんなわけで皆さんもニュースでよく報道されている熱中症で病院に搬送された患者」の一人に数えられないよう気を付けましょうね。