今日は午後から母親が買った冷蔵庫の搬入が行われるので、それを手伝う為に午前中に映画を済ませなければならなくなってしまいました。
本当なら字幕、吹き替え、3Dや、富谷の109シネマズのみで対応していると言う4DXなどの様々なバリエーションから選んで観る事が出来るはずだったんですが、結局昼までの帰宅に間に合いそうなのは近場での2D字幕上映のみだったので、朝早くから車飛ばしてサクッと観てきました。
で、感想ですが、やっぱシュワちゃん居なきゃターミネーターは締まらないって事を再確認した感じです。
ターミネーターの新シリーズがシュワルツネッガー主演で製作されると聞いた時は、大方の予想と同じで自分も不安でした。
シュワちゃんは既に60代後半の年齢なので、T3で主役張った時はまだギリギリ何とかなっていても今回は流石に無理だろうと思いましたし、俳優辞めて州知事になっていたブランクもありましたし、不倫スキャンダルで知事も辞めてそこからの復帰でしたし、自分がT2を観て抱いた憧れのヒーロー像には正直もう届かないだろうなと思いました。
加えて作品自体も個人的には面白かったものの、3はギャグに走るわ人類は負けるわでしたし、4ではタイムスリップ一切無しで未来の戦いの方を描いちゃってましたし、テレビドラマ版も最初は期待して見てたんですけど、長ったらしくて耐えられず、その後も続編は無しでシリーズが迷走状態になったと言われても言い返す事が出来ない状態に陥っていましたんで、こりゃ息を吹き返すのは無理だなと思っちゃいましたからね。
加えてシュワちゃんの年齢をごまかす苦肉の策なのか、老人型ターミネーターとして出演させると聞いた時は流石に諦めまで自分の中に漂ってしまいましたが…。
でも自分が初めて見たハリウッド映画がターミネーター2だった事もありまして、あの時感じた興奮と感動への恩返しをするには劇場でお金を払って新作を観る事だろうと思って前売り券を買って備えてたわけですけど、いやはや参りました。
新起動すげぇ面白かったよ。
色々前情報に踊らされて馬鹿にしたり、もう糞映画掴まされても良いやとか思いながら劇場に足踏み入れて御免なさい。
もうこれは焼き土下座もんです、圧倒的反省です。
1と2を観てる人ならニヤリとする展開とオマージュが満載ですし、1のシュワちゃんと今のシュワちゃんとの戦いが始まった時なんかめちゃくちゃ興奮しましたし、2のT-1000型まで出てきた時は「どうすんだよこれ！？」って思っちゃいましたし、更に粒子型ターミネーターのT-3000なんてのまで出てきた時は絶望すら感じましたしね。
しかもT-3000がジョン・コナーで、その2017年で親子が一堂に揃ってて、サラ・コナーを育てたのがT-800とかもうこれわかんねぇなって展開でしたけど、最終的に主要登場人物は誰も死なず、味方のターミネーターすら生き延びるというシリーズ初の展開を以って綺麗に纏めてくれましたので作品として見事だったと思います。
それと心配していたシュワルツネッガーの使い方も素晴らしかったです。
老人型ターミネーターとの振れ込みでしたが、実際は30年以上稼動し続けて表面の体組織のみが老いて劣化したT-800という設定でしたので、今のシュワちゃんが出てきても違和感が全くありませんでしたし、今までの「旧型VS新型」の構図を超えた「対応年数を超えて劣化した旧型VS最新型」という絶望的な力量差を埋める戦いを描く一因になっているのも上手いなと。
サラとターミネーターが共存していた時間も長いので、2で描かれた機械の人間的な感情の芽生えやヒューマニティー描写も十分にあり、その分クスリと笑えるシーンもあるんですが、3のような露骨なギャグにならない絶妙な塩梅だったのも上手いなぁと。
そして何よりもう諦めていたシュワルツネッガーのスター性を見れた事が一番の収穫でした。
T-3000の乗るヘリへ特攻を掛ける際にジョンとサラに言い放った「アイル・ビー・バック」の一言を聞いた時、頭の天辺から爪先までビリビリと電流が流れて鳥肌が立ちましたからね。
ああ、シュワちゃんは今もヒーローなんだと思えて涙腺すら刺激されました。
ただ字幕までアイル・ビー・バックのままってのはちょっと違和感ありましたかね。
名台詞なんだから見てる側は音声で分かりますし、素直に「必ず戻る」って訳せば良かったと思うんですが…。
まぁ、そういう選択が出来たのも名台詞であるが故の難点なのかもしれませんな。
そんなわけで話は面白いわ、映像は大迫力だわ、ボリュームは満点だわ、シュワルツネッガーはカッコ良くて良い味出してるわで大満足でした。
エンディングの途中で続編を匂わせる映像も差し挟まれましたし、続きも出来そうで色々期待が持てるのも嬉しい限りです。
年齢的に大変でしょうけど、シュワちゃんには頑張って欲しいですよ。
