「マイティNo.9」のサントラです。
お値段は中古で2200円でした。
これはロックマンの生みの親である稲船敬二さんが開発したACTゲームのサントラになります。
開発当時はロックマンシリーズが長らく途絶えていた頃なので「第二のロックマン」や「真のロックマン」と言われて期待されていましたが、延期も続き、いざ発売されてもあまり大きな評価がされることは無いままダウンロードによる販売は終了してしまいました。
自分もロックマン好きなのでやってみたかった気持ちはあったんですけど、発売された機種はXboxだとかPS4とかでどれも持っていないゲーム機ばかりだったんですよね。
なので現在に至るまで遊べてはいません。
せめてswitchでも出てくれたらなぁ…とは思うんですけど、最早こういう状況になると移植は絶望的なんでしょうな。
縁が無かったと言わざるを得ません。
それならばと思ってサントラだけでも買おうかと思ったんですが、何とCDが定価で4000円超えという価格だったので気軽に手を出す事は叶わず、これまた中古が出回るのを待つ事になってしまいました。
で、年号も変わった令和元年に1850円という半額以下での出品がAmazonにあったので、ポチったんですよ。
令和最初の買い物だったので期待に胸を膨らませていたんですが、届いたのは何故かメダロット9とメダロット8のサントラの抱き合わせでした。
出品していた業者が某有名ハイパーメディアショップだったので安心だと思っていたんですけど、そんな大手が「MEDAROT9」と「Mighty No.9」を見間違えるってのはちょっとお粗末が過ぎますね。
「水曜どうでしょう」でブルージュとブローニュを間違えたのより酷いわ。*1
ましてメダロット8のサントラが一緒になっていたのが全く以て理解できません。
本当に梱包した方はどんな間違え方したんだよって感じです…。
そんなわけでGE〇に連絡して返品&返金してもらったんですけど、本当にこの作品にはとことん縁が無いんだなぁと思い知らされましたね。
そしてこの一件から更に1年を経た今年、違う販売店で2200円という価格で売られていたのを買ってようやくサントラを手にした次第です。
非常に長い期間を経て手に入れたCDにはなるんですけど、まぁぶっちゃけ音楽の出来は普通でしたね。
このゲームはダウンロードコンテンツで音楽を8bit風に変えられるんですが、Disc2に収録されているそちらの方を聴いても特に琴線に触れる物はありませんでした。
強いて言えばテーマ曲である「マイティナンバーナインのテーマ」とオープニングステージの「今、動きはじめる時」が良かった位ですかね。
25 マイティナンバーナインのテーマ , Mighty No 9 Main Theme
03 今、動きはじめる時 , It All Begins Now
ロックマンに関わっていた松前さんの作曲だけあって「おっ」と思える感じではありましたが、頭一つ飛びぬけているという程では無いですね。
このゲームの音楽全体に言える事なんですけど、どうにもパンチが足りません。
「ロックマン11」のサントラを聴いた時と似ているんですが、ロックマンの看板を意識しすぎて肩透かしを食らった印象があるんですよね。
こちらも期待をし過ぎたのが悪かったのかもしれませんけど、11と違ってマイティNo.9の場合は大好きなファミコン音源にされても印象に残る曲が無かったってのが問題です。
それはつまり原曲から既に魅力が薄いという証明ですからね。
ゲーム性と音楽は関係無いのかもしれませんけど、曲を堪能しただけでも何となくゲームの出来を「あっ…」と察してしまいます。
むしろこれのお陰でロックマン11の再評価に繋がったような気がしますね。
やっぱロックマン11の音楽はよく頑張ってたよなぁと思います。
と言うわけで先ほども述べた通り手に入れるまでに多大な苦労と時間を要したサントラではありましたが、残念ながらそれに見合う物では無かったです。
けどまぁ、長いゲーム音楽収集趣味の中ではこの程度よくある事ですからそれほどショックだとは思ってません。
ロックマンへの期待ってのもまだ潰えていませんし、大きな流れの一つの形を端から見させてもらえただけでも価値のある事だと思ってます。
出来たらこの手の作品でまた魂が震えるような音楽に巡り逢いたいですね。
*1:「ヨーロッパ21ヶ国完全制覇の旅」の奴。