宇宙戦争争奪戦

来週の水曜日から、スピルバーグ監督の新作「宇宙戦争」が世界同時公開です。
それに伴ってこの映画の先売券*1が1週間も早く発売される事になりました。
普通、先売券は公開の3日前からしか発売されないものなので、これは異例の事態です。
しかしそれは同時に、途轍もないチケットの争奪戦が行われるという事でもあります。
つまり、今日この日に先売券を買って座席を確保しなければ、我々は当日に宇宙戦争を観る事が出来ないという事態になるわけです。
この作品は以前からずっと観たかった映画であり、しかも今月の末に誕生日を迎えるミーへのプレゼントととしておごる事になっているうえ、一緒に行くヌマタの分も買わなくてならないので、尚更逃す事は出来ません。
そんなわけで、今回は迅速に確実に先売券を手にするために、携帯電話を使ってネットから購入してみようと思います。
この方法でチケットを買うと映画館に足を運ぶ事無くチケットが手に入り、しかも普段手に入るポイント*2が12ポイントに増えるというオマケまでつきます。
が、同時に支払方法がクレジットカードになってしまうという欠点もあります。
しかしここはそのデメリットを犯してでもチケットを手に入れたいので、この方法を選択する事にしました。
昼休みに携帯から映画館のホームページにアクセスし、チケット購入の画面を出します。
がしかし、そのページを読むと、このサービスを利用できるのはネット会員に登録しないと利用できない事が判明してしまいます。
仕方ないので、仕事が終わったら劇場まで足を運んで購入する事にしました。


もどかしい仕事の時間が終わり、急いで劇場へ向かいます。
今こうして足を運んでいる途中でも、チケットは刻々と売れ続けているでしょう。
多少の焦りを感じつつ車を走らせます。


ようやく劇場に到着し、すぐさまカウンターに向かいます。
「あの、宇宙戦争の先売券ください」
「あ、申し訳ありません…。先売券は3日前からの販売になります」
…え? まだ販売してない?
でも、この劇場のホームページには「水曜日から発売」って書いてあったはずだぞ。
その点を直訴しようと思った矢先、隣の店員さんがオレの相手をしてくれている店員さんに何やら耳打ちをし始めました。
それが終わると、こっちの店員さんの顔色が変わります。
「すみません。宇宙戦争は販売が始まっておりました。それでは、その日はメンズデー*3ですので、1000円となります。購入数は何名様でしょうか?」
「ええと、3名で…」
…って、ちょっと待て、メンズデー?
水曜日は確か普通の日で、特に割引はしてなかったはずだぞ。
オレが間違って木曜日のチケットを頼んだっけか?
その辺を店員さんに訂正してもらおうとしたら、また隣の店員さんがこっちの店員さんに耳打ちをしてきます。
すると再び彼は焦りの表情を浮かべます。
「…すみません。その日はメンズデーではありまんでした。ええと、お一人様ですので……」
「あ、いや。3名ですって」
そう言うと店員さんは半ばパニックの状態にまで陥ってしまいました。
…この店員さんは新人さんなんでしょうかね?
かなりの間違いを連発してしまってます。
とりあえず21時20分からのレイトショーの回を購入し、店員さんの平謝りを受けながらカウンターを後にしました。


店員さんの所為で多少手間取りましたが、思った以上にあっさりチケットは手に入ってしまってびっくりです。
というか劇場自体ガラガラなので、先売券買ってる奴はきっとほとんどいなかったんでしょうね。
超大作だから混むだろうと思っていたオレの杞憂だったようです。
後は1週間後を待つだけなので、楽しみにしながら日々を過ごそうと思います。

*1:公開前に劇場に足を運んで買うチケットの事。ちなみに公開当日に買うチケットを「当日券」と言う。これを買った時点で劇場の席を確保しているので、前売券とは少し意味合いが違う。

*2:劇場で会員カードを提示するともらえるポイント。1回見ると10ポイント貰え、これが60ポイント貯まると映画が1回タダで見られる。

*3:男の人は1000円均一で映画を観れる曜日のこと。この映画館では木曜日に当たる。ちなみにレディースデーも火曜日にある。尚、各劇場によって設定されている曜日が違うので、注意が必要。