今日の東方アレンジCDスペシャル

先ほども申し上げた通り、本日は2009年9月29日の⑨の日です。
一生に一度あるか無いかのこの日を記念しまして、今回は自分が勝手に選びましたチルノ&霊烏路空ゆかりの東方アレンジを9曲抜粋してご紹介させて頂こうかと思います。


まず1曲目はUI-70の「東方ふゅーじょんdemo+4 & 幻視の夜〜GhostlyEyes〜」より「おてんば恋娘(demo)」です。



これは「おてんば恋娘」のメタルアレンジです。
ジャケから既にチルノなので期待してはいましたが、その予想を上回る出来だったのでビックリしました。
このドコドコ鳴り響くドラムとギュンギュン奏でられるギターが堪らん。
自分としてはメタルアレンジの中でもかなり上位に来る出来だと思います。
ちなみにタイトルに「(demo)」とありますが、これは「東方ボスアレンジアルバム2」に収録されている「最凶脇役チルノスキー」という曲のプロトタイプだからなんだそうです。



D*1


まぁでも中盤のオルガンの音色が多少違うぐらいで、それほど大差はありませんからどちらを聴いても同じ満足感は得られると思います。
がしかし、実は我が家にあるこの「東方ふゅーじょん」のCDは他所とは違うんですよ。
何と今年の例大祭で如実さんから直々に買い求めた手焼きCDなんですぜ!
付属のライナーノーツもにょーさん直筆の物をコピーした奴ですし、何よりCD自体がご自身の手で焼かれた物だと思うとこれだけでご飯3杯はいけます。



今回の紅楼夢では新作は無いようですけど、別なイベントでは冬コミで出されるCDの試聴版が配布されるんだとか。
それも是非手に入れたいものです、ファンとして。


2曲目は鉄腕トカゲ探知機の「ノスタルジック幻想状態」より「ミッチィの人工黒点」です。



D


今度は霊知の太陽信仰のヴォーカルアレンジです。
お空の曲では意外と珍しいガチな歌なんですが、ミーの奴に言わせると「シャウトが下手」とかであんまり好まれませんでした。
が、個人的にはそういう部分も味わい深いですし、何よりバンドサウンドが凄く好きです。
歌詞も男臭いですし、何か「THE BACK HORN」みたいな感じもあるんで、昔好きだったインディーズサウンドに近いから好みなのかなと。
この荒削りな感じが堪りません。
今後もひっそりしっかり独自の路線で頑張って欲しいサークルさんですな。


3曲目はt=NODEの「四季 冬 〜remind of snow〜」より「\あたい/シャッフル!」です。




おてんば恋娘のジャズアレンジ第3弾ですが、今度は「SWING HOLIC」では無く「RD-Sounds」というサークルさんのアレンジです。
ここは独自でCDを出すことは殆ど無く、他のサークルさんが出す合同企画CDに曲を提供する形式をメインとして活動しておられます。
以前紹介した「アイ・ウィッシュ・クロスフェード」を手がけた方でもあるんですけど、普段はジャズ系をメインにしているようです。
この曲もジャズという大人向けのジャンルでありながら、チルノらしいはちゃめちゃさも表現されていて聴いてて非常に楽しい気分にさせてくれます。
SWING HOLICは技巧で名を馳せていますが、こういうセンスで魅せる音楽も素敵ですな。
紅楼夢でも3Lと組んで新曲を出すっぽいんで、そちらも楽しみです。


4曲目はミーハーナルオトの「ORIN SaGa-Tril of Billion-」より「霊知の太陽信仰-8bit-#2」です。



このCDはお燐の視点で東方地霊殿を追うというコンセプトで作られたアレンジアルバムです。
ボイスドラマも一切無し、音楽のみという条件でまるで映画を1本観たような感覚にさせてくれたのは凄かったんではないかと思います。
業火マントルアレンジの「想いが鳴く場所」で使用されたオルゴール音源や、「廃獄の火車#2」からボーカルアレンジの「地底に吹く風」への流れなんかもう鳥肌物だったんですが、今回はそれらを無視してオマケトラックに収録されていた霊知の太陽信仰のファミコンアレンジをチョイスです。
今までの感動的な展開を一気にぶっ壊すようなチープな音源なんですけど、この矩形波の音色が妙にお空にはまるから困った物だと思います。
こいつの頭も8bit並ですからね。
まぁ、たまにはこういうのも良いかなと言う感じで。


5曲目はフランソワさんのよもぎ畑の「FamiMari」より「チルノステージ」です。



D


これは世にも珍しい東方二次創作ゲームである「Megamari」の音源のみをアレンジしたCDです。
ファミコン音源に拘り続ける蓬屋ふらんさんの手がける作品だけあって、曲も全てチップチューンアレンジとなっています。
メガマリは自分にとって本家東方より先に遊んだというぐらい歴史の深いゲームなんですが、今思い返すと本当に「ロックマンが好きだから」という理由で遊んだだけに、東方のゲームとしては手探り状態でプレイしていましたね。
だってまず戦う相手が何者なのか分からなかったんですから。
博麗霊夢って誰よ?」とかえーりん? 何か聴いた事あるな…」とか思ったりしてましたけど、何より主人公の魔理沙とアリス自体「誰?」って思う始末でしたんで。
そんな時代の事ですからチルノが⑨だとか知らずに戦ってましたけど、今にして思えば8ボスの中に何故2面ボスのチルノが選ばれていたのか不思議にも思えます。
だって風神録で5ボスだったり、文花帖じゃ主役まで張った射命丸文ですらただの雑魚だったぐらいですから、このチルノの破格の扱いには疑問を抱かずにはいられないでしょうからね。
まぁ後にこの黄昏フロンティアさんから東方非想天則が発表されて、チルノが自機にまでなった事を考えるとこのサークルさんによほど愛されているって事なんだと納得できるわけなんですがね。*2
そして今では自分としても「愛すべきバカ」となったわけですけど、その辺を理解しながらもメガマリを遊ぶと真っ先にチルノの所へ行ってぶっ倒してあげていたりします。
これも愛なのだよ、愛。
ちなみに「メガマリ2」が出るなら早苗さんとか輝夜とかお空とかを8ボスにして欲しいですね。
で、ラスボスはパチュリー聖白蓮の連合軍とかにしたりすると面白いんじゃないかと。
4大魔法使い夢の共演って感じで。
…まぁ、そんなの作ってくれる気配は微塵も無いけどね。


6曲目はTAMUSICの「東方弦奏響5」より「CAUTION!!」です。



D*3


これは「えちご東方日和」で買ってきたCDです。
正直「折角来たんだから…」って感じで買ったんですけど、家に帰ってから聴いて驚きました。
バイオリンの生演奏で霊知の太陽信仰をアレンジするなんて前代未聞でしたからね。
その出来も素晴らしかったですし、他にも重厚なセプテットアレンジが収録されていたりと聴き応え抜群だったんで、ここのサークルさんへの評価が一気にひっくり返ってしまった記念碑的な1枚でもあります。
また機会があればイベントでお目に掛かりたいものです。
ところで、霊知の太陽信仰をバイオリンでアレンジすると、何かエヴァっぽく聴こえるような気がするのはオレだけですかそうですか。


7曲目はPopKornの「Stardust Reverie」より「氷精たちの隠れ里」です。



D


今度は以前紹介した我が家にある最も発行年度が古い東方アレンジCDからの1曲です。
前はビートまりおさんの曲とかしか取り上げていませんでしたけど、今聴くと結構良い曲があったりして、色々と評価が変わってきています。
で、そこで価値観を新たにしたのがこの「氷精たちの隠れ里」です。
おてんば恋娘のアレンジとしては綺麗な部類に入るんでしょうが、何処と無く懐かしさを覚えるような何とも心地良いメロディが非常に印象深く思えます。
こういうのを郷愁って言うんですかね。
…まぁ、自分は実家から出て暮らした事がありませんが。
ともかくこういう発見も結構あるんで、気が向いたらまた昔聴いたCDを引っ張り出して聴きなおしてみようかと思います。


8曲目はN-tone&Dust_Box_49の「Dungeon&Danger」より「Atom girl」です。




エレクトロニカ風の霊知の太陽信仰アレンジですが、これは決してダンサブルなナンバーでは無く、非常に圧迫感を受けるような重々しい一曲となっています。
このCDのコンセプト自体「地の底に潜っていく」という物らしいんですが、正にそのコンセプトに違わぬ作品かと。
警告音の鳴り響く中、地下の迷宮でお空に追われているような緊迫した気分を感じられる事受け合いです。
以前自分は「太陽信仰アレンジは良作が少ない」と語った事があったと思いますが、その当時から好きだった数少ないお気に入りのアレンジでもあります。
例大祭でこれに出会えてマジで良かったですよ。
ちなみにこのN-toneってサークルさん、t=NODEさんと名前が混同してしまいがちなのはオレだけですかね?
まぁ、どっちも自分の隠れ家的なお気に入りサークルさんなんで、どっちの新作を買っても問題無いから困る事は無いんですけど。


ラストの⑨曲目はTAMUSICの「無駄知識をあなたに 〜東方トリビア」より「エンジェロファニー・メル」です。



D


これは先ほども紹介したTAMUSICさんが企画した合同誌に付属しているCDとなります。
本、CD共にコンセプトは「知的」なんですが、そこでチルノを持ってくる所が何ともすげぇ。
ちなみに選曲はアレですけど、曲自体は確かに知的です。
オレにはメガネを掛けているチルノが恋に恋して頬を赤らめている姿を想像できました。
こういうアレンジもまたよろしい物ですな。
まぁ、自分としてはやっぱバカなチルノが一番だとは思いますけどね、はい。


というわけで一月で合計27曲の⑨アレンジを御紹介してきましたが、如何だったでしょうか。
「チルノのパーフェクトさんすう教室」とか「チルミルチルノ」とかの超有名曲を扱わず、出来るだけ隠れた名曲と呼べる物をチョイスしたつもりだったんですけど、まだまだ取り上げたかった曲はあったりしたんでその辺が残念だったかなと。
まぁ、それは2109年まで取って置くという事で納得しましょうかね。
というわけでまた素晴らしい「おてんば恋娘」と「霊知の太陽信仰」のアレンジに出会える事を祈りつつ、残りの9月を過ごしたいと思います。

*1:2分55秒ぐらいから曲が始まります。

*2:「ぱちゅコン」でも取扱説明書で登場してたし。

*3:ここで使用している動画は「CAUTION!!」を更にアレンジした物らしいです。