今日の東方アレンジCD


今日は⑨月⑨日ですよー!


ってな訳で毎年恒例のチルノとお空にちなんだ東方アレンジを9曲ご紹介するイベントがまた今年もやってまりました。
昨年は震災に見舞われてCDを殆ど母屋に置いたまま引っ越してしまって、震災から9月までの約半年間に買ったCDから選ばざるを得ないと言う非常に苦しい選曲を強いられましたが、今年は1年の間色々と見繕って用意しておいたのでじっくりとご紹介させていただきますよ。
それでは早速参りましょうか。


まず1曲目はキカイダーマンさんの「東方見聞録vol.2」より「耀」です。


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このCDは今年の夏コミで配布されたもので、自分はとらのあなで入手いたしました。
何か馬鹿でかいジャケットに驚きつつ購入したんですが、本当に驚いたのはその錚々たるメンバーです。
何と野呂一生増崎孝司、菰口雄矢、神保彰則竹裕之坂東慧小野塚晃櫻井哲夫勝田一樹と、親父が昔聴いてたアーティストばかりです。
まさかこの面々に自分が東方アレンジで出くわすとは…。
凄い世の中になったもんだ。
でも何でこの方々が東方を知って、アレンジをやってみようと思い立ったんですかね?
音楽を極めた職人の思考は凡人の自分には解りかねますです、はい。
ちなみにこのでかいジャケットの正体はクリアファイルと缶バッジの封入された封筒でして、中身はこんな感じでした。

ファイルにはこれ見よがしに前述のメンバーの名がずらり。
しかしこれだけで凄みが分かるのがまた恐ろしい所です。
で、肝心の音楽ですが、何処と無く昭和の香りが漂っていて独特の味わいを醸し出していました。
親父が聞いていたカシオペアの名残が端々に感じられるのが懐かしいのに、原曲は自分が普段から良く聴くおてんば恋娘なので、そのギャップが面白カッコ良かったです。
次がもしあれば地霊殿の曲とかもアレンジして欲しいですな。


2曲目はZIP-DE-KUREさんの「お酒を飲んで音楽聴いて頭を振ると気持ちよくなれるね!!」より同名曲の「お酒を飲んで音楽聴いて頭を振ると気持ちよくなれるね!!」です。


このCDは博麗神社の縁側2で入手しました。
このイベントはサークル、一般問わずにお酒を持ち寄って呑む事が可能と言う非常に特殊な即売会で御座いました。
個人的に大好きなお酒と東方が同時に楽しめる素晴らしいイベントだったと思っておりますが、終了後はぶっ倒れてたり吐いたりしている人も居たりして、色々と危険なイベントでもあったなと思わされました。
楽しい物を沢山詰め込む理想と、それを行うが故の現実のリスクを同時に垣間見れて感慨深かったです。
で、音楽の方はちょっとスローな霊地の太陽信仰のテクノアレンジになっています。
あんまり太陽信仰関係無い気もしますけど、タイトル通りお酒を飲んで音楽を聴いて頭を振ったら危険な目に遭う的な危機感をそこはかとなく感じられたような気もしています。
皆さんはこんな⑨な真似しちゃ駄目ですよ。


3曲目はFragile Onlineさんの「東方と戦慄」より「おてんば恋娘 live ver」です。


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母屋の片づけをしていた時に発見しました。
いつ買ったかはちょっと覚えてないです。
ライブバージョンと名が付いていますが、実際にどこかで演奏した物を音源化したのか、それともスタジオでの生演奏を録音したのかは分かりかねますが、まぁ打ち込みでないのは間違い無いでしょう。
中盤でギターが挿入される所で燃えますね。
まぁ、すぐにギター終わっちゃいますけど…。
ちなみにこのCDはAlpha-Audioというエロゲーとかに良く使われていたAlpha-ROMみたいなコピーコントロールが掛かっています。*1
最初は再生できるのかすら疑わしかったんですが、いざパソコンにディスクを入れてみたら普通に聴けましたし、iTunesにも問題無く取り込む事が出来ました。
あくまでCDの複製を防止するプロテクトみたいですね。
皆さんも安心してお楽しみください。
…まぁ、このCD8年も前に配布された物みたいなんで、今じゃ滅多に手に入らないでしょうけどね。


4曲目はだいじょうぶ堂さんの「東方精神依存」より「汚染エクスタシア」です。


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このCDはニコニコ超会議内で開催された東方不敗小町7で入手しました。
超会議は当初行く予定に無かったんですが、その翌日に開催されるM3に行くついでに急遽参加する事になりまして、この不敗小町にも参加した次第です。
正直かなり突発で参加したんで不安も大きかったんですけど、イベント自体も楽しかったですし、あんかけチャーハンも食えましたし、神主謹製のみかんエールも飲めましたし、神主様にもお会い出来ましたし、何より生ビリー・ヘリントン兄貴も見れたのが何よりの収穫でした。
でも予算の都合で不敗小町の買い物があまり出来なかったのが心残りですね…。
次回はもう少し計画的に行動したいものです。
で、音楽の方ですが、これの前作に当たる「東方精神裁判」がダークな曲満載でなかなかに良作でして、今回はこのCDであの激しい霊地の太陽信仰がどんな曲調に化けるのかと期待したんですが…。
何か…普通のテクノって感じでしたね。
別にこう聴いてて死にたくなるような暗さとかも無かったですし、むしろ曲調としては明るめでバカっぽい感じすらするんですよ。
でも言い換えればその期待との差に絶望して暗くなると言う高度な戦略だったかもしれませんし、簡単に判断してはいけないのかなと思ったり…。
まぁ、世の中楽しんだ者勝ちって事でしょうな、多分。


5曲目は秘密結社サンカサさんの「バカルテット合同誌〜ばかじゃないもん!〜」より「三倍氷精 -frozen of the extention-」です。


こちらは万台書店にて中古で入手致しました。
タイトルからお分かりかもしれませんが、この曲にはあの「三倍アイスクリーム!」のシャウトが使用されております。
きっとアイスクリームと氷の妖精を掛けたんでしょうね。
洒落が効いてるぜ。
でも曲自体は普通のスピードトランスって感じです。
音楽にももうちょっと捻りが欲しかったですねぇ。
でもまぁ、音楽も同人誌も一挙両得で楽しめるんで、オススメはしときますよ。


6曲目は白楽亭さんの「閻魔日和」より「Consequence of her deeds〜獄熱絶己〜」です。



このCDは多分第7回の博麗神社例大祭で入手した物だと思われます。
「東方と戦慄」同様に母屋の片づけをしてたら封も切って無い状態で発見されました。
おそらく大量に買ったCDの中に埋もれてしまって、そのままひっそりと眠っていたんだと思います。
当たり前の話ですが、基本的にCDは買ったら聴くようにしてるんですけども、即売会では一気に大量にCDを買って袋に詰めて持ち帰るので、下手をするとこのような見落としも出てきたりするんですよ。
震災が無ければこのCDも部屋の片隅で埋もれていたんだと思うと、なかなかに申し訳ない気分にさせれます。
これからは気をつけよう…。
で、曲の方ですが、ジャンルはメタルです。
そしてギターを弾いているのはあのCROW'SCLAWの鷹さんです。
大好きな霊地の太陽信仰を鷹さんが調理するという、最高の食材に最高のシェフの手が加わるが如き組み合わせでして、もうハイテンションで再生を開始させて頂きましたよ。
そしてその出来に大満足。
重厚感のあるギターサウンドがラスボスとしてのお空をばっちり表現しておりましたよ。
やっぱ太陽信仰にギターは最高ですな…。
お陰で今まで聴いてきた太陽信仰アレンジの中でもかなりのお気に入りになってしまいました。
しかしその分やはり積んでたのが申し訳なく思えてしまいまして、罪滅ぼしに今回ご紹介させて頂いた次第です。
ちなみにこのCDのライナーノーツが一つのマンガ作品になっており、同人誌としても楽しむ事が出来たりします。
流石に先ほどの合同誌ほどのボリュームはありませんが、なかなか面白いのでこちらもオススメさせて頂きます。


7曲目はすたぢお・ぶるーふるさんの「東方紅魔郷全部ゲーム○ーイ」より「GB版 おてんば恋娘」です。



これは今年の博麗神社例大祭で入手した物です。
最近実機のファミコンを楽器にしたりするアーティストさんが増えてきてますが、それをゲームボーイで、しかも東方でやるってのに驚いて、買わせて頂いた次第です。
GBってのは子供の頃に良く遊んでいたので馴染み深い音源だと思うんですが、ファミコンよりもスペックの劣る機械だと思うんで、正直驚きよりも懐かしさの方を求めて聴いたんですが…。
正直言って凄かったです。
ゲームボーイってこんな音出せるの?」って思っちゃいましたよ、マジで。
ファミコンに全然引けを取らないなぁ…。
それともゲーム機ではなく楽器として性能をフルに使うとこういう音が出せるって事なんでしょうかね。
例えばファミコンオーパーツ扱いされているティム・フォリンの「ソルスティスのテーマ」みたいな感じですか。
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それ以外にM3でワンダースワンの実機でドラゴンクエスト3の曲を演奏したCDとかも買いましたけど、何か内蔵音源の限界を知るってのはなかなかに興味深くて楽しいような気がします。
ただ惜しむらくはこのシリーズが風神録紅魔郷妖々夢の3作しか製作されていない事ですね。
太陽信仰もゲームボーイで聴いてみたいなぁ…。
いつか作られる事を祈ろう…。


8曲目は紙そうびさんの「地獄鴉は太陽の畑の夢を見るか」より「夜空の向日葵」です。


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こちらも今年の例大祭で入手した物です。
イベント前日にサークルの最終チェックをしていた時に、霊烏路空島でCDを配布するってのを見かけて、当日行ってみたんですよ。
そしてこのCDを買おうとしたんですが、その時にこのCDの製作者のかいりきベアさんもいらっしゃってまして、売り子の方の計らいでライナーノーツにサインを頂いてしまいました。

ぶっちゃけて言うとその当初はどんな音楽を作っている方なのかも分からなかったんで、ちょっと困惑気味だったんですが、CDを聴いて本気で驚きました。
これ、凄く良いアレンジだったんですよ。
霊地の太陽信仰から角を取って丸くして、アコースティックギターでほんわかに仕上げた曲調は今までに類を見なくて、目から鱗でした。
太陽信仰がこう化けるって今まで想像もしてなかったです。
もしかしたら今年の例大祭一番の拾い物だったかもしれません。
今では「太陽信仰で好きなアレンジを5つ挙げろ」と言われたら間違い無くこれを一つに選ぶと思います。
そして今ではこのかいりきさんのサインが宝物で御座います。
売り子の方、気を利かせてくれてありがとう。
末永く大切にします。
ちなみにこのCDにはこの曲以外にもう1曲太陽信仰のアレンジが入っています。
「いつまでもどこまでも」って曲なんですが、こちらはチップチューンを主に使っていて、また面白い仕上がりになってます。
これも良い曲なので、是非手にとって聴いて頂きたいです。
…委託とか今の所無いけどね。


ラストの9曲目はLunatic Locusさんの「ふわふわ☆げんそうきょう」より「Play hide-and-seek」です。


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こちらもまたまた今年の例大祭での戦利品です。
ジャケットの雰囲気からも解る様にまったりかわいい系のアレンジ満載な1枚となってますが、この1曲だけは比較的疾走感溢れるメドレーとなっております。
おてんば恋娘に始まり、ルーネイトエルフ、天空の花の都、夜だから眠れない…と、とにかく詰め込みまくりな1曲ですが、緩急も効いててなかなかに面白いです。
次の例大祭でも新作があったら是非入手したいものですな。


そんなわけで今年は販売形体の特殊なCDをメインに⑨曲ご紹介させて頂きました。
毎年言ってる様な気もしますが、もっとご紹介したい曲とか一杯あって色々と悩んだんですけど、その辺はまた来年のお楽しみって事で。
そしてまた素敵なおてんば恋娘と霊地の太陽信仰のアレンジに出会うべく、イベントに顔を出していこうと思ってます。

*1:Fateとかこれ使ってたはず。