「おおかみこどもの雨と雪」鑑賞

昨日の「サマーウォーズ」の熱が覚めやらぬ内に観てきました。
仕事帰りに映画観るのも久しぶりでしたけど、今は会員限定で平日1300円のサービスとかやってたんですね。
1800円出すつもりでいたんで得しましたよ。


で、観た感想ですが、サマーウォーズとは全く逆の内容って感じでしたね。
どちらもエンターテイメントではありますが、前作はアクションありドキドキハラハラありの娯楽作品だったのに対して、今作はヒューマンドラマに特化した作品でしたので。
しかしベクトルは違えどクオリティの高さはやはり折り紙付きです。
丁寧に描かれた背景や時間の積み重ねがサマーウォーズ同様の濃密な情報量を生み出していて、2時間と言う時間をより膨大な物に感じさせてくれます。
それと狼の子供を育てる苦労とか、狼と人との狭間で生きる葛藤や苦悩が物語の主題ではありますが、そこよりも家族愛をメインに据えた事で必要以上に話が暗くならなかったのも好印象だったかなと。
あとは母の愛の強さは凄いなと思いました。
子供達の為に山奥に引っ越して、廃屋同然の家を建て直し、荒地を開墾して畑を作り、そこで子供たちを女手一つで育て上げるわけですからね。
シェフ大泉もビックリだよ。
しかしまぁ、凄く良い作品ではあったんですけど、先ほども言った通りサマーウォーズのような根っからの娯楽作品では無いので、ああいうのを期待して見に行くと肩透かしを食らうと思います。
今回は本当にもっと年齢層が上の作品ですね。
子供よか親がターゲットで、それこそ主人公と同じ子育て経験者とかなら号泣できるんじゃないかと。
ただ自分みたいな子供と無縁の人間でもしっかり感動は出来ましたので、その辺も付け加えておきます。
本当に観終わって劇場出たあとしばらくぼーっとしちゃってたもんなぁ。
こういうのは良い映画観た時に現れる現象ですんで、体は嘘をつかないなと思わされました。
お暇があったら是非ご覧になることをオススメします。


あと音楽も良かったのでサントラ欲しくなりました。
どこかで売ってないかな。

追記

ちょっと思ったんですけど、二人暮し始めた頃に花がおおかみおとこに焼き鳥を振舞わなかったら、おおかみおとこ死んだりしなかったんじゃ無いですかね。
…まぁ、ああいう死に方した切欠は謎のままではありますけどね。