今日のサントラ

東亜プラン シューティング クロニクル

東亜プラン シューティング クロニクル


東亜プランシューティングクロニクル」です。
お値段は10000円でした。
これは昨年秋のM3で購入しました。
本来定価は10500円なんですが、この内500円分は消費税に相当するようです。
なので即売会に消費税は付与されない訳で、10000円きっかりで購入できたって事です。
即売会はお得だね。
で、このCDですが、発売元はスィープレコードです。
収録作品は「タイガーヘリ」「スラップファイト」「飛翔鮫」「究極タイガー」「達人」「ヘルファイヤー」「大旋風」「ゼロウィング」「鮫!鮫!鮫!」「ヴィマナ」「達人王」「ドギューン!」「ヴイ・ファイヴ」「BATSUGUN」の14タイトルの音楽が計5枚のCDに収録され、更に開発資料などを収めたデータディスクが付いて計6枚組と言う同レーベルの中でも非常に大きなボリュームと手間を掛けた大作CDとなっています。
現在は生産が終了している為、プレミア価格が付いていてただでさえ高いCDが倍以上の値段になってしまっています。
が、スィープ本社にはまだデッドストックが残っていたようで、少数ながらM3にて販売がされておりました。
これを会場で見かけた時には背筋にビリビリ来るような衝撃を受けたのを覚えています。
「ああ、このCDはオレの手に渡る為に残っていてくれたんだ」と半ば運命的な物さえ感じて、1万円という即売会に不釣り合いな金額をポンと出してしまいました。
あの時売り子をしていた宣伝犬将軍さん*1もこれに目を付けてくれた事に喜んでくれて「もうそのCD普通じゃ買えないんですよー」と声を掛けて下さいました。
そりゃあれだけのタイトルを全部基盤から収録しなおして、膨大な資料もCD化すると言う心血を注いだ一品なんですから、貰われて行けば嬉しいんでしょうな。
そんなわけで自分も大大尽をして良かったと、ホクホク顔でスペースを後にしました。


で、そんな大きな買い物をしてから言うのも難ですが、自分は「東亜プラン」って何なのか良く分かりません。
シューティングクロニクルと銘打たれたサントラなわけですから、シューティングゲームを作っていた会社なんでしょうが、自分はシューティングの音楽が聴きたくて買っただけで全く馴染みが無いんですよね。
知っている事って言ったら「怒首領蜂大往生」のステージ1の曲の元ネタがこの会社って位です。*2
D
なのでもうゲームを遊ぶ以外で何かこの会社を勉強する事が出来ないかと思い、こんな本を買ってみました。

シューティングゲームサイドVol.4 (GAMESIDE BOOKS) (ゲームサイドブックス)

シューティングゲームサイドVol.4 (GAMESIDE BOOKS) (ゲームサイドブックス)

シューティングゲームサイドVol.4 東亜プラン特集号」です。
この本によると東亜プランは「ボムを駆使して弾を消す」というシューティングゲームの基礎を作った会社なんだそうです。
当時のスタッフは現在のケイブを設立したそうなので、言ってみれば過去から今に至るまでのシューティングを制作してきた母体のような会社って感じなんでしょうな。
更に言い換えればその会社の音楽はシューティングゲームの神髄とも取れる…のかもしれません。
そんな東亜サウンドを聴いてみましたが、いやはや非常にレトロですな。
初期作のタイガーヘリスラップファイトは音楽と言うより効果音の方が多く、プログラムを担当した人がBGMを片手間で作った事もあってか、まだ当時は音楽が重要視されていなかった事を物語っているようです。
しかし飛翔鮫辺りから段々と音楽も手が込んできて、ヘルファイアー辺りでは「おっ」と思えるような良曲がちらほらと出始めてきます。
そしてヴィマナの頃なんか今でも通用するような音楽が目白押しとなり、何か音楽の遍歴と言う物を垣間見るようでした。
現在、シューティングゲームと言えば音楽の良さが一つの売りにもなっていますが、そこへ至るまでには大きな流れとうねりがあったんですね。
もしかしたらオレはこのBOXを通して、シューティングの歴史そのものを聴いてしまったのかもしれません。
言わば「シューティング音楽の歴史の教科書」がこの東亜プランシューティングクロニクルと言っても過言では無いと思います。
本当に凄い物手に入れちゃったな…。
ずっと目の届く場所に置いておこうっと。


ちなみに現在スィープレコードではこのCD以来となる大型企画である「テクモアーケードクロニクルBOX」が進行しているらしいです。
価格はまだ未定ですが、こちらも是非ゲットしたいですな。

*1:前にも書いたけどUstream放送番組の「とびだせ!スーパースィープ!!」で安井洋介さんと一緒にメインMCをしている方。普段は「宣伝大将軍」を名乗っているけど、犬のコスプレをしている時は「宣伝犬将軍」と名前が変わる。この日は犬の格好をしていたので後者の呼び名になる。本名は「八木」さん。

*2:曲名はまんま「東亜」。怒首領蜂大往生は作中の殆どの曲がシューティングゲーム制作会社の名前のもじりで出来ているので有名。