今更公言するほどの事もありませんが、自分は安井洋介先生の手がける音楽が大好きです。
これまで「まもるクンは呪われてしまった!」や「エスカトス」「ギンガフォース」「テクニクビート」「ロックマンエグゼ トランスミッション」「英単語ターゲットDS」という主要な作品の他、「テクニクティクスリミックス」というアレンジ音楽から、「Cradle2」「東方幻奏祀典」シリーズに収録されている東方アレンジまで可能な限りの同人作品も手に入れて聴いています。*1
- アーティスト: ゲーム・ミュージック,安井洋介
- 出版社/メーカー: SuperSweep
- 発売日: 2012/06/20
- メディア: CD
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- アーティスト: GAME MUSIC
- 出版社/メーカー: Sweep Record
- 発売日: 2011/06/08
- メディア: CD
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- アーティスト: 安井洋介,細江慎治,佐宗綾子,渡部恭久,齋藤博人,小林和博
- 出版社/メーカー: SweepRecord
- 発売日: 2013/04/29
- メディア: CD
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- アーティスト: ゲーム・サントラ
- 出版社/メーカー: SuperSweep
- 発売日: 2008/04/16
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- アーティスト: ゲーム・ミュージック
- 出版社/メーカー: Sweep Record
- 発売日: 2008/08/20
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- アーティスト: OST
- 出版社/メーカー: SweepRecord
- 発売日: 2008/10/13
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- アーティスト: OST
- 出版社/メーカー: SweepRecord
- 発売日: 2009/01/14
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もちろん毎月Ustreamで放送されている「とびだせ!スーパースィープ」も見てますし、情報は出来るだけ逃さないようにしています。
何かこうして振り返ってみると完璧ではなくとも、随分と深く安井作品を追い続けてきた物だと思いますが、その安井先生にお会い出来るかもしれないチャンスがとうとう巡って参りました。
そのチャンスというのが「M3」です。
先生の所属するスィープレコードが毎回このイベントに出展しているので、もしかしたら一目お会い出来るかも…と思ってスペースへ足を運んでみたんですが、残念ながら安井先生はいらっしゃいませんでした。
きっと多忙なんでしょうから、仕方ありませんな。
その代り「とびだせ!スーパースィープ」で安井先生と一緒に司会をされている宣伝大将軍さん*2や、佐宗綾子先生や細江慎治大先生などの有名コンポーザーさんにもお会い出来たので十分に満足させて頂きましたけどね。
ただ折角M3に来たんですから、安井先生の関わった作品は手に入れようと思って目ざとくこんなCDを見つけてきました。
サークルFMPSGさんの「FMPSG015 いちご」と「FMPSG020 -DECADE-」です。
このサークルさんはFM音源とPSG音源縛りでオリジナル音楽やアレンジを作成しているんですが、昨年のM3で「FMPSG010 -bridge-」をたまたま購入させて頂いて、その懐かしい音色と高いクォリティに感銘を受けたんですが、ここに安井先生の参加しているCDもあると聞いて手に入れた次第です。
いちごの方にはsound sepherさんの「Megalomachia」に収録されていた「ultraviolet」のFM音源版が収録されており、生演奏版とは違った味わいと、「まも呪」にでも使われそうないかにも安井先生らしい音使いが非常に心地良かったです。
が、もっと凄かったのがDECADEの方です。
安井さんの担当したのはアウトラン2の「Shiny World -GENESIS Edition-」という曲なんですが、これが出色の出来でして。
帰りの高速道路で聴きながら帰ったらノリノリになってしまって、現実の運転がまるでレースゲームでもしているかのように錯覚して危うくスピードを出し過ぎる所でした。
それにしてもアレンジでありながらどう聞いても安井節全開で、先生が作曲した音楽にしか聞こえないのが同時に不思議でもありました。
一体「安井節」っていうのは何を以て「安井節」なのか。
段々とそういう哲学的な事まで考え始めてしまったんですが、自分が出せる結論ってのは「音源」なんだと思います。
「まもるクンは呪われてしまった!」の音楽が「みんなで決めるゲーム音楽ベスト100」にランクインした時、ニコニコでは「懐かしい」「レトロ感満載」というコメントが多く流れていました。
自分たちが小学校の音楽室にあるリコーダーや鍵盤ハーモニカの音色を聴いたときに懐かしいと感じるように、安井さんの音楽にはかつてアーケードや家庭用のPCゲームに使用されていたようなFM音源が使われていて、それを聴いて我々ゲーマーは懐かしいと感じるのかなと。
そして安井さんの得意分野であるその音源を使用した時に安井さんらしさである「安井節」も同時に発生するのではないかと思うのですよ。
つまり安井さんの「らしさ」は特定のメロディー以外に、音源にも要因があるって事です。
こういう事象は「ロックマンゼクス」のサントラに収録されている「Brilliant Show Window」を並木学さんがアレンジしたバージョンを聴いても起こります。
原曲はトリプルアイが担当しているのに、並木さんが編曲しただけで何処となく怒首領蜂臭がするんですよ。*3
これもやっぱ並木さんの良く使う音源を使用してアレンジしているから並木さんの曲に聞こえちゃうんでしょうね。
と言うわけでアレンジの奥深さと、作曲家の手癖の音楽の面白さをまた一つ垣間見た気がしますが、話はここでまだ終わりません。
実はこの安井洋介さんのアレンジした「Shiny World」を自分はいたく気に入ってしまいまして、原曲も欲しくなってきてしまったんですよ。
なので「アウトラン2」のサントラも欲しいなーと思って試しにAmazonで値段を確認してみたんですが…
偉いプレミアが付いてて、もうCD1枚に出す金額では無くなっていました。
本当にゲーム音楽っていうのはニッチなジャンルなのか、発売されてもよほど人気が無い限り再版がされないのですぐに価格が高騰してしまうんですよね…。
現在も中古価格で8600円なので、相当財布に余裕があるか、余程の覚悟がなければ買えません。
- アーティスト: ゲーム・ミュージック
- 出版社/メーカー: セガ
- 発売日: 2004/01/21
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それがこちらです。
「Out Run 20th Anniversary Box」です。
お値段はAmazonで12340円でした。
これは名前の通りアウトランの発売20周年を記念して2007年に発売されたCDのコンプリートボックスです。
このゲーム自体、セガのゲームとしてかなり有名な部類に入ります。
セガフリークでも無ければ、アウトランそのものも遊んだ事が無い自分でさえその名前を知っていて、しかもゲー音ベスト100ではほぼ毎回「MAGICAL SOUND SHOWER」がランクインしていると言う事からこのゲームの凄さが分かります。
更に言えば「デイトナUSA」や「ベヨネッタ」等のセガゲーにもこの曲のアレンジが使われていたりするんですから、これだけでもセガにとってアウトランがどれほど特別なゲームなのかが垣間見れるというものです。
しかもこのCDを手にして驚いたんですが、移植された機種の数ってのもまた凄まじいんですよ。
オリジナル版であるアーケードに始まり、セガマーク3版、マスターシステム版、PCエンジン、メガドライブ、セガサターン、ドリームキャスト、ゲームボーイアドバンス、PS2、Xboxや果てはi-modeまで、枚挙に暇がありません。
更に「ターボアウトラン」とか「アウトランナーズ」とかのバージョン違いもあって、また更にそれの移植版とかもあるので最早キリが無いって感じですよ。
2が出るまで一体何作出したんだろうか…。
そしてその2まで含めた全楽曲やアウトトラックとかも収録したらCDの枚数が11枚にも及んじゃったという化け物サントラです。
しかしまぁ、そんな多くの楽曲の中で目当てだったのが「Shiny World」1曲のみなのに買っちゃう自分も大概ですな。
でも良い買い物だったと思ってますよ。
本来アウトラン2のCDだけで8600円もするのに、4000円ぐらい足したら10枚もCDが追加されて分厚いライナーノーツも付いて収納BOXまで付属してしまうって言うんですから、お得もお得です。
おまけにこの額でも定価割れなんですよ。
だから悪い事は無いと思っています。*4
で、そんな苦労の甲斐あってようやく「Shiny World」の原曲を聴く事が出来ましたが、これも素晴らしいですね。
南国の風を思わせるような爽やかで洒落乙なギターの音色が「MAGICAL SOUND SHOWER」とはまた一線を画したスタイリッシュドライブサウンドを形成しています。
安井さんもこういう音楽に感銘を受けたんだなぁ。
また一つ良い物を教えてもらった気がいたします。
あと個人的に「RISKY RIDE」とかもカッコ良かったですね。
まだまだ自分の知らない素晴らしいゲーム音楽があるんだと、こういうのにお耳に掛かる度思います。
ちなみに残りの10枚のCDは追い追い消化していくつもりです。
引っ越ししながら聴くか…。