今日のサントラ

今回はちょっとマニアックなシューティングゲームを幾つか選んで感想を語りたいと思います。
まずは「バイパーフェイズ1」のサントラです。

バイパーフェイズワン オリジナルサウンドトラック

バイパーフェイズワン オリジナルサウンドトラック

お値段は中古で6500円でした。
プレミア価格ではありましたが、何年か前に誕生日に託けて買ったCDです。
このゲームは雷電シリーズで音楽を手掛けている佐藤豪さんが曲を担当されています。
この方の音楽が聴きたくて大枚を叩いてしまいました。
サントラが高騰した原因はゲーム自体がマニアックだからというのももちろんありますが、たのみこむが運営していたオーパーツレーベルによる受注生産だった為に数が少ないというのも要因になっております。
しかしそういう代物だからこそ聴いてみたくなっちゃうんですよねー。
で、実際に手に取ってみたらマスター音源版と実機演奏版とアレンジという3枚組で超豪華な内容で御座いました。
佐藤さんの勢いある曲調を多角的にこれでもかと堪能できたので、個人的には値段に見合う買い物だったとは思っています。
他にも佐藤さんが手がけた音楽があるなら色々と聴いてみたいとウズウズさせられる一品ですな。


お次は「サンダーフォースVI」のミニサントラです。

サンダーフォースVI

サンダーフォースVI

お値段は中古で390円でした。
これはゲームの予約特典になっていた4曲入りのCDになります。
サンダーフォースはこれまで何度か名前を出してきた事もあるSTG界の金字塔の一つです。
が、その反面これまで悉く復活に失敗してきている不遇な作品でもあります。
シリーズは5で親会社が倒産してしまった為に存続が厳しくなってしまいますが、2007年に製作者集団が集結して続編を「ブロークンサンダー」と称して同人ゲームでリリースするものの出来は悲惨な物に。

その翌年にシリーズの正式な続編としてセガから発売されたのがこの6なんですが、これもまた製作者の個人的な趣味が色濃い事やゲームバランスの悪さからファンの反感を買い、某所ではクソゲー認定までされております。

しかしゲームを遊ばずに音楽だけ聴く私にはあまり関係ないので、CDだけ買って曲を聴いてみました。
…けど、これは流石にゲームに手を出していない自分でも「あっ、ふーん…(察し)」となる要素は汲み取れますね。
それまでのシリーズは九十九百太郎さんや山西利治さんが音楽を担当していましたけど、6にはこのお二人の名前はありません。
それじゃ誰が音楽を担当しているのかと言うとZUNTATAのTAMAYOさんや先ほどの「バイパーフェイズ1」も手掛けた佐藤豪さんなど、多くの作曲家が数曲づつ手掛けるという形でゲームが構成されています。
しかし単品で見れば良い曲ばかりでも曲の一貫性が全くないので違和感が凄まじいです。
TAMAYOさんはレイフォースでも披露した女性的な感性で作られたサウンドを前面に押し出していますが、佐藤さんの曲はハードで落差が激しい上に、古川もとあきさんが担当しているステージ5の曲に至ってはどう聴いてもグラディウスなので最早畑違い感すら否めません。
本当に1曲1曲それぞれ聴けば良い音楽なのになぁ。
個性がぶつかり合うとここまで評価が変わってしまうものなんだなぁと不思議に思えてしまいます。
あと個人的に不満なのは曲が良いからこそ1ループしか収録していないのが勿体無さすぎます。
せめて2ループで聴きたかったなぁ…。
「RUINED GREEN」は良曲だと思うので何かの形で完全版を聴いてみたいものです。


最後は「アスタブリード」のサントラです。

アスタブリード コンプリートサウンドトラック

アスタブリード コンプリートサウンドトラック

お値段は中古で1000円でした。
昨日らしんばんに行ったらこの価格だったので買ったんですが、他店では買い取り価格が3000円とかになっているようなので良い買い物だったのではないかと思います。
今日紹介してきたゲームはどれもそれなりに年代を経ている作品ばかりでしたが、これはPS4でもリリースされている割と新しいゲームだったりします。
元は同人ゲーだったんですけど完成度の高さからコンシューマー機にも移植されたんだそうな。
でも自分はPS4持ってないんでゲームは遊べそうにありません。
音楽だけ聴いてまた満足するパターンになりそうです。
一応作曲を手掛けているスタッフの一人に東方界隈でアレンジも行っていた坂本昌一郎さんが名前を連ねています。
この方の「東方幻樂祀典」シリーズは全て買って持ってますし、ここからゲーム業界で活躍するコンポーザーさんの名前をたくさん知る事が出来たので今のゲーム音楽ライフに結構な影響を及ぼしていたりします。
全曲オリジナルの東方同人ゲームである「さとりのダンジョン王国」のサントラも良盤でしたし、このアスタブリードで久々に坂本節を堪能したいと思って手に取りました。
坂本さんが手がけている曲は全体の1/3程ではありましたが、独特の音使いはしっかりと味わえたのでとても満足ですね。
コンプリートサウンドトラック限定のチップチューンアレンジも素敵でしたし、ディスク版のサントラはコミケのみでの流通だったそうなので所有欲も満たされて万々歳です。
坂本さんのオリジナル作品もまたゲームで聴けたら幸いですね。


以上でここ最近聴いた中でもちょっとマニアックな作品を抜粋してみました。
また面白い曲やCDに出会えたら何か書こうと思います。