「ロックマン11」のサントラです。
お値段は中古で1980円でした。
ゲームの方は最近買ったんですが、実はサントラはそれよりも早く入手しています。
行きつけの古本屋が3月いっぱいで閉店するのでセールやってたんで、覗いてみたらこれが売られていた次第です。
なのでゲーム本編を遊ぶより早く音楽は知っていました。
初見のゲームを遊ぶ前に曲を聴いた感想を正直に言いますと、ゲーム音楽の水準は完璧に満たしているんですが、ロックマンの音楽としてはちょっと物足りなさを感じてしまったんですよね。
作曲家はモンスターハンターでもお馴染みの鈴木まり香さんですし、ゴア・マガラやシャガルマガラ戦のBGMは大好きなので、その方がロックマンの音楽を手掛ける事に大きな期待を持っていたんですが、どうにも今回は琴線に触れる曲には多く出会えませんでした。
一応、コンポーザーさんの名誉の為に言うと本当に音楽としては素晴らしいんですよ?
ファミコン版のロックマンを意識したような音使いもされていますし、8ボスのステージ曲はどれも趣向が凝らさています。
ヒューズマンなんかは手放しでカッコいい曲ですし、ロックマンに対して一番期待するワイリーステージの曲も泣きのメロディがしっかり組み込まれていて素晴らしい作り込みです。
けど何か足りないんですよねぇ…。
初めてメタルマンのBGMを聴いた時はそのメカメカしさがステージにマッチしていて驚きましたし、初見でニードルマンのBGMを聴いた時はそのオシャレさにカルチャーショックを受けましたし、ファラオマンやドリルマンやナパームマンのような滾るカッコよさや、コサックステージ2やダークマンステージのような胸を打つメロディに出会った時のあの感動が何故か11には湧かないんですよ。
で、その辺を踏まえて「音楽は水準に達しているのに11の曲が琴線に触れない」理由を自分なりに分析してみたんですけど、結局自分が好きで期待していたのはファミコンのロックマンの音楽なのではないかと思うんです。
1~6までの初期FC作品や9、10のファミコン風作品の音楽に不満はありませんでしたが、7と8に関しては正直曲の記憶が薄いんですよね。
7は友達に借りて遊んだ事しか無かったので仕方ないと思えるにせよ、8はしっかり買って全クリまで行ったのにOPの「Electrical Communication」位しか覚えがありません。
もっと言うと今までM3とかでもロックマン風の音楽作品とか買ってきたんですが、どれも満足しているのは矩形波音源の奴ばかりなので、結局幼少の頃に遊んで根付いたファミコン音源のロックマンサウンドが自分の琴線なんだろうと思います。
実際にM3で買ったCDにフロストマンのBGMをファミコンアレンジした曲があったんですが、それを聴いて初めて「フロストマンの曲ってこんな凄かったんだ!」って思って原曲も好きになりましたしね。*1
Frost Man - Mega Man 8 [8-Bit, VRC6]
結局「ロックマンは矩形波音源でしか愛せない」という自分の音楽的特殊性癖を11のサントラを以て暴かれただけではあるんですが、先ほどのフロストマンステージみたいにアレンジとかされて良さを再確認する事は十二分にあると思うので、今は機が熟すまで自分の中でこれ等の曲は寝かせておこうと思っています。
けど本当にゲームで聴くと違和感無かったし、ワイリーステージの曲は良いので誤解は無いようにね?
まぁ、まだワイリーステージまで辿り着いてないけどさ…。
一応アシッドマンは倒せましたけど、11難しいですね。
8ボスのステージはどれも長いし、ボスの顔すらまだロクに拝めてませんので。
お陰でBGMはゲームで改めて堪能できていますが、自分の衰えた腕前を再確認すると情けなくなってくるなぁ。
結局音楽の感想に関しても新しい時代のロックマンに馴染めない旧世代の人間の戯言なのかもしれませんな…。
*1:動画はCDに収録されていた物とは違います。参考までに。