「魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁」ネタバレ感想

で、早速映画が始まりました。
先鋒は例年のごとく戦隊ヒーローからです。
今回の敵は魁が想いを寄せる山崎さんを狙う、冥獣人バーサーカー「グルーム・ド・ブライドン」です。
上映開始の冒頭からこのブライドンが操る「超冥獣リビングソード」とマジキングの熾烈な戦いが描かれ、度肝を抜かれてしまいました。
その後マジキングは敗れ、ブライドンによって山崎さんが連れ去られてしまいます。
この時、魁の姿の状態で山崎さんを見送ってしまったわけなんですが、これって正体がばれたんじゃないでしょうかね?
まぁ、気づいてないんならそれで良いんですけど…。


それで、奴が何故山崎さんをさらったのかと言うと、それは自分の花嫁とするためです。
バーサーカーの王であるブライドンの鎧には、バーサーカー一族の無数の怨念が宿っており、これらは王が純粋な心を持つ花嫁を迎えた時に一斉に蘇って、軍団と化すというのです。
もはや事態はマジレッド一人のピンチから、人間界そのもののピンチとなってしまい、静観は出来なくなってしまいました。
これを止める為にはインフェルシアに行って山崎さんを取り戻さなければなりませんが、それにはマジトピアにいるという「一角聖馬ユニゴルオン」の力を借りる事が必要不可欠です。
そんなわけで、次郎さんのマジチケットを使ってマンドラ坊やを巨大化させ、聖地マジトピアへと向かいます。


マジトピアへ到着した5人を待っていたのは、かつて共に戦ったリン(ルナジェル)と、天空大聖者マジエルでした。
なーんかこのマジエルって人、どこかで見たことがあるなぁと思ったら、「恐竜戦隊ジュウレンジャー」の「魔女バンドーラ」だったんですね。
まさかこのような形で再びお目に掛かるとは思いませんでした。
本当に戦隊シリーズと縁がある人なんですね…。
で、そのマジエルが「インフェルシアに単身乗り込むということは、地上を見捨てるという事だ」と言って、魁を止めます。
しかしそこに他の兄弟が「魁がいない分はオレ達が何とかします!」と言いながら割って入りました。
その姿を見てマジエルは、5人の父である「天空聖者ブレイジェル」が単身インフェルシアへ乗り込んだことと、それを健気に見送った深雪(マジマザー)の事を思い出し、魁にユニゴルオンを貸し与える事を決意します。
しかもこのユニゴルオンはかつてブレイジェルの愛馬だったことが判明。
これにマジレッドが乗るっていうのは感慨深いものがあります。
この辺の親子の対比っていうのは非常に上手いですね。
素直に楽しんでしまいました。


一方、地上ではブライドンと次郎さんの壮絶な戦いが繰り広げられていました。
一度は次郎さんが相手を追い詰めますが、ここでキレたブライドンがパワーアップし、今度は次郎さんが返り討ちにあってしまいます。
あわや次郎さんの命運もここまでかと思いきや、何と次郎さんは真の姿である「天空聖者サンジェル」となって復活。
あっという間に再びブライドンを倒してしまいました。
さすが劇場版といいますか…、まさかサンジェルの形態をこの目で見ることが出来るとは思っても見ませんでしたよ。
が、しかしここでブライドンが三度復活。
次郎さんの腹部を剣で刺し、最終的にこの勝負を物にしてしまいました。


更にインフェルシアではユニゴルオンを駆るマジレッドにウルザードが襲い掛かります。
ブレイジェルの変わり果てた姿であるかもしれないウルザードとの戦いには、色々と思うところがあるんですが、何かあっさり道を譲ってくれちゃいました。
「ユニゴルオンVSバリキオン」の対決を見たかったんですけどね…。
残念です。


で、山崎さんもあっさり取り戻し、地上でブライドンと決戦です。
何かリビングソードと合体した「ソード・オブ・グルーム」ってのになって襲い掛かってくるんですが、両肩の上で刃物をグルグル回転させながら戦う姿はグリーバス将軍みたいでした。
本当にとことんスター・ウォーズに似てますね、マジレンジャーは…。
これに対抗するためにマジフェニックスとユニゴルオンが合体し「セイントカイザー」になります。
そこにマジドラゴンと、生きていた次郎さんの乗るトラベリオンが駆けつけて1対3の勝負が展開。
もちろんあっさりとブライドンを倒し、見事にハッピーエンドを迎えました。


毎年劇場版の戦隊物は仮面ライダーの前座って感じがしていましたけど、今年はかなり質の高いもの用意してくれてビックリでした。
もうこれだけでも1800円の元が取れたと言っても過言じゃないでしょう。
本当にいい物を見せてくれました。
ごっつぉさんです。


それにしても、今回はスタッフロールで踊るヒカル先生が見れましたけど、かなりぎこちなかったですね。
踊りはキャリアがある分、5人兄弟の方が上って事でしょうか…。