「劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼」ネタバレ感想

続いて、響鬼が始まりました。
のっけから明日夢少年を乗せてバイクが疾走していきます。
もちろん運転するのはヒビキさんなんですが…、乗ってるのは何故か赤いバイクです。
凱火とは違うんでしょうか?
その辺は謎です。
で、到着した先は浜辺でした。
そこには巨大な龍の魔化魍が暴れており、ヒビキさんも早速変身して倒しに掛かります。
が、その龍の力は半端ではなく、哀れにも響鬼さんは力尽きてしまいました。


龍を前に何も出来なかった少年はその事に責任を感じ、ヒビキさんが入院している間におやっさん魔化魍の文献を片っ端から漁って、弱点を探ろうとします。
…ていうか、何で香須実じゃなくで少年がサポートとして赴いてたんでしょうか?
助手でもないのに魔化魍戦に参加して何も出来ないのは当たり前だと思うんですけどね…。
まぁ、その辺もとにかく謎です。


で、文献を調べる内に少年は自分と同じ名前が乗っている事を発見します。
そこから物語は戦国時代へと移っていきます…。


その時代の明日夢の村の傍には魔化魍の城があり、毎年そこに生贄を差し出す事で何とか集落は存続していました。
ちなみにこの年の生贄はあきらそっくりの「鈴」という少女です。
で、彼女はこの魔化魍に食われてからその後の出番はありませんでした。
劇場版でも扱いは酷いですね…。
可哀想に。


そして鈴が生贄に出されてから1年が経過しました。
今度の生贄には持田に似た少女、「ひとえ」が選ばれてしまいます。
これに反発した明日夢は、魔化魍と戦う鬼の存在を求めて「かずえ」「ひなこ」と共に旅に出ました。


まず出会ったのは「カブキ」で、彼は敵対する魔化魍に「人間ばっかり食ってるとダイエットしてもすぐリバウンドしちまうぞ!」と、戦国らしからぬ台詞を吐いて戦いを挑みます。
魔化魍を退治した歌舞鬼は明日夢の村を救うために旅へと同行し、更に他の鬼の存在も教えてくれました。


歌舞鬼の情報を元にたどり着いた場所は、寂れた鍛冶屋でした。
その家の中から出てきたのは何とヒビキさんです。
がしかし、ヒビキさんの顔を見た少年の顔はみるみる強張って行きます。
実は、明日夢の兄である猛士を殺したのはヒビキさんらしいからなんです。
もちろんこのお陰で明日夢は反発し、ヒビキを仲間に加える事は不可能となってしまいました。


続いて到着したのはとある城です。
ここではその力を持って大名にまで上り詰めた鬼が居るとされており、早速交渉へ向かいます。
で、現れたのは何とイブキさんでした。
何かザビエルみたいな襟巻きを付けていて、最初は誰か解りませんでしたよ。


大名職に飽き飽きしていたイブキさんを仲間にした一行は、続いてトウキが居る寺へと向かいます。
ザンキさんそっくりなトウキは「たった今、仏の声が聞こえた」と言って、問答無用で仲間となりました。


ある程度仲間が揃ったので、早速魔化魍を退治に向かいますが、何と3人掛かりでも童子や姫にすら敵いません。
仕方なく出直すと、今度は空から大凧に乗ったキラメキが現れます。
彼を加えた一行は、鬼の力を使って泥棒を働くニシキを仲間にしようとしますが、何と彼が捉えられて今にも打ち首にされそうだという事を知ってしまいます。
急いで駆けつけた一行はドランクドラゴンの塚地が演じる役人からニシキを救い出し、「埋蔵金がある」と嘯いて仲間にしてしまいました。


更に百姓へと転職したハバタキも仲間にして、再び村に戻る事にした一行ですが、その道中でバケガニと戦う一人の鬼と出会います。
もちろんそれは「バケガニキラー」こと、トドロキでした。
彼は「ヒビキさんに言われて、これから皆さんと合流するところでした」と言って、仲間となります。
今度こそ面子の揃った一行は村に一泊してから魔化魍に再戦することにしましたが、ここである事件が起こってしまいます。
村人が何者かによって殺されてしまったのです。
現場に落ちていたのは何とニシキの三節棍でしたが、本人は犯行を否定します。
が、村人の怒りは収まるはずも無く、家に火をつけられて追い出されてしまいました。
怒った鬼たちは争い合いを始めますが、そこにヒビキが割って入り、事なきを得ます。


その後、生贄の印を押されたひとえの容態が悪化し、ヒビキに助けを求める明日夢でしたが、その間にひとえが村人を殺した犯人がカブキだと気づいてしまいます。
「鬼を認めない人間達に復讐するために魔化魍になった」と、自分の正体を明かしたカブキは、ひと暴れして何処かへ去っていきました。


村人の信用を失ってしまった7人は、それぞれ魔化魍退治を諦めてしまいます。
仕方なくヒビキも自宅に戻りますが、そこに現れたのはなんとカブキでした。
鬼を引退したヒビキは戦う事も出来ずにただただ追い詰められていきますが、そこに兄の残した剣を持って駆けつけた明日夢の助力によって、再び響鬼となる事を決意します。
変身した響鬼は歌舞鬼をねじ伏せて、そのまま魔化魍討伐へと向かいますが、やはり多勢に無勢という事で苦戦を強いられます。
が、そこに仲間達が戻り、一気に形勢逆転。
童子や姫も倒していよいよ魔化魍との決戦となりますが…
何と、これ以降は文献に虫食いが発生していて続きが読めませんでした。


悔しがる明日夢の元に一本の電話が入ります。
それはヒビキが意識を取り戻したという報せでした。
病室ではヒビキさんがオロナミンCを飲んで鋭気を養っています。
力を付けて、再び魔化魍「オロチ」に立ち向かう響鬼でしたが、やはり敵いません。
そこに駆けつけた明日夢が、この場所が戦国時代の決戦場と同じ場所だと気づき、洞窟から兄が残した剣を探し当てて響鬼さんへと手渡します。
その剣の力で「装甲響鬼」へと変身したヒビキさんは見事にオロチを倒しました。
…っていうか、装甲響鬼ってディスクアニマルと合体して変身するって設定じゃありませんでしたっけ?
ことごとくTV版の設定を壊してるなぁと思ったら、実は脚本はきだつよし*1さんじゃなくて井上敏樹*2だったんですね。
通りで無茶苦茶なストーリーだと思いましたよ。
で、とりあえず原題も戦国の世も一時の平穏を取り戻し、村の人々は鬼を支援するための組織「猛士」を組織する事にして物語りは終焉を迎えました。


まぁ、劇場版はTV版と違って「娯楽作品」だと割り切れれば面白いと思います。
でもやっぱりストーリー的にも見せ場的にも素晴らしかった「マジレンジャー」に今回は軍配が上がったんじゃないでしょうかね。
ま、設定はさておいて「装甲響鬼」を一足早く見れたんですから、それだけでも今回は満足でした。
今年も金を払ってみ観るだけの価値はあるので、ファンなら観て損は無いと思います。
未見の方は期待してもいいですよ。
特にマジレンに。

*1:脚本家や役者もこなす多才な人。TV版「仮面ライダー響鬼」では今のところ全ての話で脚本を書いている。他にも「仮面ライダークウガ」の総集編の脚本を担当したりもした。

*2:脚本家。「超光戦士シャンゼリオン」や「鳥人戦隊ジェットマン」など様々な特撮脚本を手がけた他、数多くのアニメなども担当している。仮面ライダーでも「アギト」の脚本をほぼ全話担当するなどの偉業を達成しているが、良い時と悪い時の落差が激しいので、この人の脚本を敬遠している人も多い。ちなみに親も脚本家らしい。