「HMP2」進行状況

三闘神

このゲームには基本的にラスボスという物がいません。
が、これさえ倒したらクリアって事で良いだろうと言える様なモンスターが3体は存在します。


まずその一、「覇竜アカムトルム
MHP2から新規参戦したモンスターで、集会所クエストのトリを飾るボスです。
溶岩の中を移動し、巨大な尻尾で全てをなぎ払い、ソニックブラストでハンターを一網打尽にする様は「ラスボス」と言っても過言ではありません。


続いてその二、「祖竜ミラボレアス
通称「黒竜」。
シリーズおなじみの強敵で、MHPでは基本的にダウンロードクエストで登場します。
ゲーム中でも伝説の災厄とされており、あの巨大竜ラオシャンロンもこのミラボレアスから逃げる為に各地を移動しているんだとか。
それもそのはずで、いざ戦えば尻尾に触れるだけで即死。
口から吐く火球に当たっても即死という「即死のバーゲンセール」状態で勝てる気がしません。
おそらく、現時点ではこいつが最強のモンスターではないかとオレは思っています。


そして最後のその三はラージャン
怒るとスーパーサイヤ人並に金色になり、元気玉かめはめ波のような攻撃もしてくる何ともドラゴンボールなおサルさんです。
が、ここに挙げているだけあってその強さは半端ではありません。
ラッシュ攻撃や元気玉を食らうだけで体力ゲージが1/3はあっさり持っていかれる上に、怒り状態になればその力は更に倍率ドンで1.5倍。
最早手が付けられない暴れん坊へと変貌してしまうのです。


で、今回はそのラージャンと我々との死闘の模様をお送りさせていただこうかと思います。

強敵はいつだって突然

ラージャンと戦うのは初めてではありません。
一度、氷属性の太刀である「白猿薙【ドドド】」を作った時に試し斬りとしてミーと一緒に挑んだんですが、その圧倒的な強さにあっさりと返り討ちの憂き目に遭ってしまいました。
以来「こいつには勝てない」と恐れをなして挑みもしていませんでしたが、やはり負けた悔しさは心に燻り続けて消えません。


今は無理かもしれない。
でも、いつか勝つ。


その思いはオレ達の密かな原動力として機能し始めていました。
まず、奴を狩るためにより強い弱点属性の武器を欲し、氷の攻撃力を700も有する大剣「レイトウ本マグロ」を作成。
モノブロスS装備も可能な限り強化し、硬化剤グレートや強走剤グレートなどの強化アイテムも用意。
そして準備が整った今日、再び奴に挑むことになったのです。

ラージャン、強えじゃん

ミーも氷属性の大剣「鋼氷大剣-改」を装備して、いざ雪山へ。
ラージャンは基本的に山頂付近のエリア7にいる事が多いのでそこへ向かうと…

ミー:いた、奴だ!!


案の定お出ましです。
早速ペイントボールでマーキングし、すぐに抜刀して斬りかかりますが、ここで思わぬ伏兵がオレを襲いました。
それは自分の動きの緩慢さです。
今まで太刀をメインに使ってきたオレには、大剣のモーションが遅すぎたのです。
過去に使って戦った事はあるものの、あまりのブランクの長さが経験を白に塗りつぶし、脅威の色へと変色させてしまいました。
…このままじゃ、一太刀も浴びせられないまま終わる!!
そう思ったオレは一旦武器をしまい、回避行動に移りました。
そして側面に回りこんで武器出し斬りのみで攻撃します。
これならば比較的安全に、且つ確実に堅実にダメージを与えることが出来るでしょう。
ミーも上手く立ち回りながら隙を見て攻撃を重ねていますし、オレも順調な滑り出しを見せる事が出来たので今度は一変して「行ける!」と思いましたが、口には出しません。
その本当にわずかな隙に元気玉やラッシュ攻撃がねじ込まれる事を恐れたからです。
…この戦いは一瞬の集中力の途切れが死を生む。
前回の苦い経験からも、それが分かっていました。
そしてその予感は的中。
奴が怒り状態へと変貌したのです。
この怒りモードになるときは必ずバインドボイスを使うので、有無を言わさずひるまされてしまいます。
今回は敵と間を空けていたのですぐに攻撃が来たわけではありませんが、もしさっき調子に乗って敵の真正面などにいれば、そこを狙った凶悪な回転攻撃が決まっていたかも分かりません。


…やはりこの戦いは、全ての瞬間がクライマックスだ。


気を引き締めたオレとミーは、再び慎重にラージャンへ向かって飛び込んでいきました。

狩猟鉄人サイキョーダイン

かめはめ波は横に回避してやり過ごし、ジャンピング元気玉は前転で回避しつつ間合いをつめて攻撃。
ラッシュとケルビステップはダッシュ回避を使って逃げまくり、HPが半分を切ったら即回復。
そして隙あらば武器出し切りを決めてまた間合いを開ける…。
これを繰り返すこと15分。
奴が思わぬ行動を取り始めました。

オレ:おお、奴が足引きずってるぞ!!
ミー:よし、もう瀕死だ!!


奴が死に掛けのときに見せる足引きずりのモーションを見せ始めたのです。
最早ここからは遠慮など要りません。
懐に潜り込んで連続攻撃を決め、逃げ出す奴を執拗に追いかけて攻撃を決め続けます。
そして逃げた先のエリア6に追いついた所で、ついにそのときは来ました。
ラージャンの真正面。
振り下ろしたレイトウ本マグロが奴の脳天を裂き、そして次の瞬間に奴が雄たけびを上げながら地に倒れ伏したのです。

オレ:や、やったぁぁぁぁっ!!
ミー:ついに勝ったぜぇぇぇぇぇっ!!


死闘、20分。
オレ達はついに三闘神の一体を破ったのです。

大剣の意味なし

報酬を貰い、意気揚々と村へ帰還した我々ですが、ここである事に気づきます。

オレ:そういやオレ、今回はガードも溜め切りもまったく使わなかったんだよな。
ミー:そんじゃ大剣の意味ねぇじゃんwww


敵の攻撃もみんな緊急回避でかわしてましたし、闘い方としてはほとんど太刀と変わらなかったのかもしれません。
自分がどれだけ太刀に毒されていたのか思い知らされた気もしますが、逆に考えれば太刀でも十分奴に通用するという事でもあります。
次回はオレの得意分野でもう一度挑んでみたいものですな。