東北殺陣録

始まりは朝靄の中

時刻は午前9時。
朝靄に包まれたワッツの地元を車で走り抜けます。
無論、目的は奴を迎えに行く為ですが、何というか久々に来たこの集落は霧掛かっただけで随分雰囲気が変わってしまうんで何か圧倒されてしまいます。
いや恐ろしく幻想的だわ…。
と、そんな感じで田舎道を走り抜けているとワッツの自宅へと到着してしまいました。
入り口にはワッツのおじいさんと愛犬が鎮座していたので、その隣にある集会所で待たせてもらい、数分後に現れたワッツを車内へと招き入れます。

オレ:おいワッツ。この町は一体いつから幻想郷になったんだよ。
ワッツ:前々から何も変わってねぇよ!!


そんなとりとめもない会話をしつつ、我が家へと戻ってきました。

集いし戦士達

家へ戻ってくると、次々と召集したメンバーが我が家へとやってきました。

石川さん:お邪魔します。
オレ:いらっしゃい。
ワッツ:うぃーっす。


まずはコンタッキーの友人であり、G級の深遠へと我々を誘ってくれた石川さんの登場です。
今回呼んだメンバーの中では最も共に戦った歴史の新しい方なので、他の方々とどう連携してくれるかが楽しみでもあります。

ヒデキ:ちわーっす。
オレ:おうヒデキ、来たか。


続いて現れたのはエロ装備の神様こと、ヒデキです。
MHP2Gに入ってから周りに一緒に狩ってくれる人が居なくなった事で、オレ達と大差無い腕前にまで落ちてしまいましたが、その潜在能力は以前と全く変わっていません。
最年少でありながら他の面子に引けを取らないその実力が我々の窮地をどう救ってくれるのかに注目したいところです。

相楽:到着しましたー。
サク:お久しぶりです。
オレ:おお、相楽にサクさん。いらっしゃい。


次の面子は自らを「モンハンの廃人」とまで称するハンマー使いの相楽と、昨年末から一緒に狩りをするようになったサクさんです。
サクさんもすっかり狩りには慣れたようで、もうルーキーと呼ぶには相応しくない貫禄を身につけています。
玄人の相楽と、高い融和性を持つサクさんは厳しい戦いの中でパーティの強力な支えとなってくれる事は間違い無いでしょう。
2人の活躍にも期待したいです。

コンタッキー:すいません、遅れました。
オレ:遅ぇよコンタッキーwww


最後にやってきたのは超新参者のコンタッキーです。
未だ下位に甘んじるこの男はお荷物と言う他ありませんが、彼の持つ未知数の部分が戦いにどんなドラマを生み出してくれるのかに期待はできます。
果たして彼は奇跡を生む切り札なのか。
はたまた死神を呼ぶジョーカーなのか、その行く末に注目が集まります。


これに幻想の片手剣使い、ワッツを入れた6人が今回の召集メンバーです。
そして真打がもう一人。
その男は隣の部屋から、自らのまどろみを打ち破って我が部屋へと参上しました。

オレ:…起きたか、ミー。
ミー:これだけ集まってちゃ、寝てるわけにもいかねぇさ。


そう、今回の参加者のトリを飾るのは、我が弟にして遠近全ての攻撃に精通する「死線を縮める男」ミーです。
自らの実力で開拓した弓の腕と、稲妻の如き一撃を繰り出す大剣の技に加え、鉄壁の防御とガード無視の一撃を放てるガンランスの力までをも使いこなすその技術はいかなる場面でも活躍する事でしょう。
夜勤明けで限定的な参戦となりますが、今回の主役の一人でもあるので、戦いの中心を彩る事は間違いありません。
盟友ヒデキと共にどうフィールドを駆け巡るかに期待です。


以上、オレ、ミー、ヒデキ、ワッツ、相楽、サクさん、コンタッキー、石川さんの8人がこの度のフルメンバーとなります。
部屋からはみ出さんばかりの勢いで集まった面々の勇姿に心躍らせながら、猟宴の幕はついに切って落とされました。

心に花を、狩りに秩序を

さて、狩りをする前に目的や最低限のルール説明をする事が必要です。
なので今回は最近買った新型テレビの機能を無駄に活用してみる事にしました。

オレ:そんじゃみなさんテレビに注目。今回の目標とかを説明しますよー。


そう言いつつ、リモコンの「SDカード」のボタンを押します。
実はこのテレビ、SDカードに保存したjpeg画像を出力する機能がついていたりします。
本来はデジカメで撮った写真を見る為のモードなんですが、百聞は一見に如かずとも言うので説明に画像を交えてパワーポインタ代わりにすれば尚良いかと思って使った次第です。
で、用意した1枚目の絵を表示します。




オレ:とりあえずG級メンバーの目標は1、2に挙げているそれぞれのHR上げと、装備の強化だ。それと平行して3に挙げた下位のコンタッキーの技術と装備の強化を行いたいので、大まかに分けてこの二つが今回のメインテーマになるってわけだな。
石川さん:なるほど。
コンタッキー:っていうかオレメインっすかwww
オレ:お前なんかの為にみんなが頑張るって言うんだから、光栄に思えよ。


次の画像を表示。





オレ:お次はルールだ。前回の参加者には解ると思うけど、この人数だと集会所を二つに分けて使用しないといけないから、目的のメンバーが集うようにするにはオンライン設定をオートからマニュアルに切り替える必要がある。これはリアル集会所の基本的なルールだから覚えておくように。
ワッツ:ここも何時の間にかリアル集会所になってたのか…。
オレ:おいおい、オレの部屋の入り口見なかったのか? ちゃんとリアル集会所の看板掲げてたろうが。




サク:アッー!
コンタッキー:いつの間にこんな看板が!!


…っていうか最初から掛けてあったんだが。
ひとウケ取ろうと仕事の合間に頑張ってレーザー彫刻で作ったんだけどなぁ。
気付いてもらえないとはちょっと思わんかった。

オレ:まぁ、ここも一応リアル集会所の名前を冠する訳だから、そのルールに従ってくれよ。で、次は2のダウンロードクエストだ。今回は部屋の無線LANを開放するから、クエストは自分で用意するように。無線のWEPキーはオレが知ってるから、使うときは遠慮無く言ってくれ。
相楽:了解しました。
オレ:そしてここからが重要だ。3で書いてあるようにコンタッキーの下位クエストはG級ハンターのみなさんにとってあまりにも簡単だから、そこにスパイスを加える為にも可能な限りネタ装備で来て欲しい。これには各ハンターのセンスが要求されるので、心してくれ!
ミー:おいおい、こいつは腕が鳴るじゃないの。
ヒデキ:やべぇwwwww


前回のコンタッキーの手伝いは正直言って苦痛以外のなんでもなかったので、苦肉の策として考えたのがこのネタ装備戦です。
ハンターのファッションセンスを問う「狩人ファッション2008春」も兼ねているので、お互いの美しさを競うというのもまた一興でしょう。

コンタッキー:ところで、4は何?
オレ:ああ、この間のコンタッキーVSリオレウスが面白かったし、急なハンターランクの変化に対応させる為にも腕前の強化が必要かなと思ってコンタッキーVS企画を用意してみた。
コンタッキー:それと9何!? 5、6、7、8は!?
オレ:…チッ。
コンタッキー:舌打ち!?


…解ってねぇ。
マルキューでは無く、5678に突っ込むなんてお前は解ってねぇよコンタッキー。
ワッツだったら「チルノwww」とか言って笑ってスルーするはずだぜ。

オレ:あといちいち検索するのが面倒だろうから、キークエストの一覧表も用意しておいた。




オレ:ちなみに下位、上位のキークエ表は相楽のブログからのコピーな。
相楽:本当だwwww


それとG級のキークエスト表はこちらからお借りしました。


モンスターハンターポータブル2ndG完全攻略


ありがとうございます。

オレ:さて、それじゃ始めますか! G級は1番集会所、コンタッキーは13番集会所に集まって開始するぞ!
ワッツ:おk。
ミー:ゆっくりしていってね!!!


そんなわけで今度こそ「狩大斎(祭)2008」のスタートです。


密林、蜂蜜、褌にて。

最初の狩猟はこのようなメンバーで分かれる事になりました。

  • G級チーム「殺しの黒印」
    1. 相楽
    2. サク
    3. ミー
    4. ヒデキ
  • 下位チーム「美しき野獣たち」
    1. コンタッキー
    2. 石川さん
    3. オレ
    4. ワッツ


G級はサクさんのキークエスト「黒のファランクス」をやるようなので、こっちはコンタッキーのキークエスト「女王降臨す」を選択します。
コンタッキーのクエでは可能な限りネタ装備で参加するようにと自分で言ってしまったので、とりあえずそんな感じに着替える事に。
とりあえず頭はアメザリ装備で、体は狩人Tシャツ、足はファミ通漢布(ふんどし)という出で立ちで13番集会所へ集まります。
するとワッツは思いっきり普通の格好で現れやがりました。

オレ:ワッツKY。
ワッツ:うるさい! 忘れてたんだよ!


まぁ、再着替えに時間を食うのも惜しいので、今回はこの状態で挑む事になりました。
まず密林についてからすぐリオレイアのいるエリア3に向かいます。
すると案の定レイアを発見です。

オレ:みんな、オレはまずここのエリアのハチミツを採取する! それまで時間を稼いでくれ!
石川さん:ええ!? いきなりそれ!?
ワッツ:カッコ悪いwwwwwwww


…というか、考えてみればコンタッキーに一人で戦わせるってのもアリなんだよな。
ルール4を適用すれば。

オレ:よし、それじゃコンタッキー一人で頑張れ。
コンタッキー:マジかよ!!
オレ:みんな1アウトするまで手出し無用な。
石川さん:了解。
ワッツ:うぃー。


その間オレは太刀使いの命であるハチミツの採取です。
というかコンタッキーのクエストにはこれ以外の魅力を見出していないので、この行動は必然と言えます。

オレ:良いか、オレはハチミツを採るからな! 絶対攻撃するなよ! 絶対攻撃するなよ!!
ワッツ:分かってるよ!!
石川さん:ネタふりwww


コンタッキーが一人で頑張っている間にダチョウ倶楽部ばりの複線を張って余裕をかましてみました。
すると本当にリオレイアの火球が飛んできたからさぁ大変です。

オレ:くそー…。オレの神聖なるハチミツ採取タイムを汚すとは…!


でも今の主役はコンタッキーなので、ここは無粋な事はせずにグッと我慢します。
その代わり奴が死んだら、容赦しません。
つまりコンタッキーの死がそのまま奴の死となるわけです。

コンタッキー:アッー!
オレ:よし死んだぁ!! 殺るぞぉ!
石川さん:オッケー!


コンタッキーが死んだ事を確認したG級ハンター3人が、ほぼ同時に武器を抜き放ってリオレイアを囲みます。
そして袋叩き開始。
雌火竜はあれよあれよと言う間に部位を破壊されて無残な姿に変えられていきますが、相手だって腐っても竜な上にこちらは防御力度外視のネタ装備です。
反撃を食らえばそれなりのダメージは受けてしまいます。

オレ:あっ、この野郎サマーソルトを…!!


サマーソルトを喰らって毒状態にされたオレは一転してピンチを迎えてしまいました。
が、こちらにも意地はあります。
G級ハンターとして、そしてふんどしを身に着けた紳士として負けるわけにはいきません。

オレ:(ふんどしの神、こーりんよ…! 幻想郷から我に力を!!)


意を決したオレは毒状態を無視して、一気にレイアの懐に突進。
黒刀【拾ノ型】を振りかざし、気刃斬りを発動させます。
その全てを受けたレイアは怯み、更にその隙を突いたワッツと石川さんの攻撃も受けてあっという間に絶命してしまいました。

オレ:…てめぇの敗因はただ一つ。それはオレのハチミツの採りを邪魔した事だ。
ワッツ:安い敗因だな。


相楽の方も誰一人欠ける事無く勝利したようで、本日の初戦は順調な滑り出しを迎える事が出来ました。
…コンタッキー以外は、ですけど。


(続きは後で書きます)