趣味工房にんじんわいんさんの「東方クエスト完全版 Do you like Famicom?」です。
昨日のCD紹介を書いた後「ファミコン音源が良かったんならいっそのこと全部ファミコンのアレンジにしたCDを紹介すればいいんじゃね？」と思い立ったので、これを取り上げる事にしました。
で、このCDですが、プレイヤーにかけて１曲目が流れ始めた瞬間からやられる人はやられます。
というかやられるような人はパッケージを見た時点で既にやられているでしょう。
いやむしろ「やらないか」の如くホイホイとレジへ持っていっているはずです。
現にオレがそうでしたから。
まー、とにかく四和音の電子サウンドが奏でる音楽という物には「魔力」が宿っているんですよ。
どんな曲でもファミコンアレンジにされると三割り増しぐらいで良い曲に聴こえてしまうんですから、この持論はおそらく間違いではないと思います。
で、それを元から神である東方の曲に応用してしまったらどうなるか。
その答えがこれです。
何か新しいですよね。
いや、若干東方らしさが薄れはしましたが、それをドラクエっぽさが補っていて更に懐かしさが上乗せされつつ、良い曲と。
結果「新しい」という表現がしっくり来る出来になっているんじゃないかと思われます。
基本的にこのCDのアレンジの仕方は本当のゲームの使用に耐えられる物という前提で作られた「機能美重視」の出来だと思うので、個人的には純粋なファミコンアレンジとはまた違った味わいを感じられました。
例えば「この辺がドラクエっぽい」だとか、「あの辺がFFっぽい」だとか、「ここら辺りはギガゾンビの逆襲っぽいな」とかいう各々が持つファミコンRPGの思い出に訴えかけられる力を、東方的な魅力を多少そぎ落としてでも得た作品なんでしょう。
なので既存のアレンジとはまた一味違った良さを堪能できると思います。
ちなみにオレが思う忠実な東方のファミコンアレンジは「フランソワさんのよもぎ畑」で公開されているMP3です。
一度行って聴き比べてみると面白いかもしれません。
それにしてもにんじんわいんさんは良い仕事ばかりしてますなぁ…。
こんな方が同じ宮城に住んでおられるっていうのは喜ばしい限りですよ。
今度新作も買うか。
…もちろんお金に余裕が出来たら、ですけど。
