「イース7」総評

改めまして遊んでみた感想です。
7はオリジンから数えると3年ぶり、6から数えると実に6年ぶりという久々のナンバリングタイトルでした。
自分はイース・オリジンフェルガナの誓いも結局ほとんど遊ばなかったので、6以来のイースだったという事になります。
しかも購入したのは今年に入ってからなんで、実質6年半ぶりのプレイだったわけですね。
なので物凄く懐かしい気持ちと、新鮮な気持ちの両方を持って遊ぶ事が出来ました。
今までただの一登場人物に過ぎなかったドギがとうとう使用出来る様になって狂喜乱舞したり、複数のキャラクターとパーティを組んで戦うという新システムに驚いたり、カナン諸島の冒険で登場したガッシュもまさかの復活となり、しかもこいつまで仲間にして使えるという展開には本当に嬉しい悲鳴を上げてしまいました。
良い形で今までのイースの常識を壊し、今まで培ってきた物を上手い形で取り入れて再構築してみせたなと思います。
難易度も程よかったですし、ストーリーも盛り上がる所はきっちり盛り上げて、思わぬ複線もしっかりあったりで十分面白かったですしね。
ただ惜しいと思えたのはエンディングがちょっと素っ気無さ過ぎた所でしょうか。
ラスボスを倒し、アルタゴが復興への道を歩み始めたという展開は別に何の問題も無いんですけど、アドルとドギが殆どエンディングに登場せず、その後次の冒険へ出発してからどうなったのかも語られなかったのは残念でした。
せめてアイシャや他の仲間達との別れはモノローグじゃなくて普通にムービーとかで描いて欲しかったなぁ…。
あとガッシュがその後どういう行動を取ったのかも気になります。
あいつがアドル達と一緒にアルタゴを出たとは思えませんけど、それでもまた良きライバルとして次回作に出てくるような臭わせ方ぐらいはしてくれても良かったんじゃないかと思いますね。
「終わりよければ全て良し」という言葉もあるぐらいなんで、何だか画竜点睛を欠くような感じでしたし。
冒険家ならもうちょっと跡を濁さず発って欲しかったなぁ…。
というわけでゲームシステムもシナリオも特に破綻の無い良作だったものの、何か淡白だった印象を受ける作品だったように思います。
けど携帯ゲーム機でイースをやれるってのは凄くお手軽でよかったんで、次回もできればPSPで、そしてそこに壮大な物語とエンディングと音楽を詰め込んで頂ければなと思っております。
何か噂じゃ7もこれから他の機種に移植されるらしいので、そちらでは物足りなかったエンディングも修正されてると嬉しいですね…。