警察沙汰

今日は予想以上に仕事に時間を食ってしまいまして、2時間ほど残業をする羽目になってしまいました。
久々の残業という事もあって非常に堪えてしまい、こんな事なら車で出勤すりゃ良かったと思いつつ、のろのろと自転車を漕いで帰路についてた所、車道をパトカーが通過していきました。
良く見るとバックガラスには「警視庁」の文字が。
こんな片田舎に「宮城県警」ではなく「警視庁」の文字を掲げた車が行くのは珍しいと思いながら通り過ぎ行く車体を見送っていると、何と突然パトカーが停車しまして、出てきた警官が私を引きとめたんですよ。

警官:失礼。その自転車はお宅のですか?


で、警察の方はそのような事を投げかけてこられました。
突然の事にしどろもどろになりながら受け答えをしていると、警察官は何故呼び止めたのか事情を説明してくれました。

警官:そちらの自転車には鍵が付いていなかったようでしたんで、念の為に確認させて頂きました。


…なるほどねぇ。
確かに自分の自転車には本来備え付けられているはずのリング式の鍵が付いていません。
と言うか元々鍵は付いていたんですが、それを壊して今はチェーン式の鍵を使っているんです。
何故かと言うと、震災で鍵を一時的に無くしてしまったんで、翌朝に壊してしまったんですよ。
震災当日は残業地獄真っ只中でして、体力的な問題で車で出勤していたんですが、例の地震で仕事が取止めになってから部屋に戻ってみたらもう室内はぐっちゃぐちゃでして。
鍵も何処にあるか分からない上に余震も洒落にならないほど続いていたんで捜索を諦めて、その日は早々に家族と一緒に過ごしていたんです。
で、翌朝。
地震の恐怖からはとりあえず開放されたものの、近所の様子を見たり食料の調達をするにはどうしても自転車が必要だったので、鍵をペンチで壊して無理やり運用していたんですよ。*1
そしてその後鍵は外したままで、代わりに100円ショップで買ったチェーンロックを使い続けて今に至るってわけです。
…けど、警察官の方々に囲まれていると疚しい事をしていなくてもパニックになってしまうものでして。

オレ:あの、鍵は震災の時に無くしてしまって、それを壊して今はチェーンキーを使っていて…


と、どう聴いても自転車泥棒みたいな言い訳しか出てきませんでした。
とりあえず名前とか生年月日とか防犯登録の番号とかを控えられたんで、その辺が証拠になるって事で手打ちになりました。
何かもう体力的に疲れた上に精神的にも参ってしまったんで、今日はぐっすり寝れそうです。
明日も忙しいんで、体力回復に尽力したいと思います。


…しかし何で警視庁のパトカーがこの辺にいたんでしょうかね?
そこだけは謎だわ。

*1:ちなみに車はガソリンの問題とか、停電で信号機が動いていないとかで使いませんでした。